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■■■ 第18話【ケンウッド】 ■■■

 何度か友人の結婚式で”司会”などをしている、こういう宴での進行手順に決まりのあることが分かるのだ。しかし結婚式といえば、最近出席する機会が激減している。会社に若い奴がいなくなったのが最大の原因だろう。次の結婚式は自分の子供かもしれないぞ。その反面、周辺で葬式とか離婚とかが激増しているのが悲しいなぁ。

 そうこうしていると、結婚式の式次第通りにいわゆる歓談後の”スピーチ”となった。まずはマクラーレンとテクニカルパートナーシップを結んでいる、ケンウッドの部長さん。



 ケンウッドはマクラーレンの無線機器全般を扱っている。きょうびのF1は走行中のほとんどのデータはテレメトリ(モニタ)できたり、ドライバーとピットとの交信はもちろんのこと、メカニック間の会話も無線でこなしているらしい。通信者間のプライオリティーなんかも体系的に決められているそうだ。最近は無線にスクランブルがかけられるのは当然らしいが、フェラーリがマクラーレンのスクランブルを解除しているとかは周知の事実らしく、なにかときな臭いらしい。そんなこんなで軍関係のスクランブル技術まで応用しようとしているらしい。また91年にセナがはじめて母国ブラジルで優勝したとき、セナの絶叫が傍受?され、放送されたのは有名な話だ。とにかく無線ってすごく大事みたいだ。ケンウッドも93年頃からセナのヘルメット・バイザーにステッカー貼ったりしていたのだ。結構息の長いスポンサーだね。

 ケンウッドは10年くらい前に、横浜緑区/横浜線の鴨居-中山間(線路沿い)に技術部門を集結したのね。昔は無線部門は大田区千鳥にあったっけねぇ。実はここに大学の先輩(=無線仲間)が勤めていて、無線機とかCDプレーヤーとか社販で買ってもらったっけなぁ。CDプレーヤーは俺が大学時代だからかれこれ16・7年前だなぁ。

 ケンウッドってかっこいいよね。確かトリオの海外ブランドとかじゃなかったのかな? うちのオーディオはケンウッド多いのだ。でも今の若者はケンウッドが昔”トリオ”なんて名前で、

”♪スッテッレオ、トーリオ〜♪ ポーン、3時です”

なんてラジオCMやってたの知らんだろうなぁ? やばい、”おっさんが昔を懐かしむ図”になってるぞ。

 そう言えば、“京都の街を、・・・道を星に聞きながら・・・フェラーリを運転しているジャン・アレジ”のパイオニアは、知らない間にフェラーリのスポンサーやめてたのね。91年だかにフェラーリのサポートを初めて、マシンにスッテカーが貼られたときは、蜜月状態のアジップイエロー以外では初めての色付(パイオニアブルー)スポンサーだ、なんて言われてたんだけどね。あの頃は三洋とか日立とか東芝とかも大々的にスポンサーになっていたんだけどなぁ。バブルだったよなぁ。うちの会社もワールドカップサッカーとかやめてF1のスポンサーにならないかなぁ? 遊びでニッパー君をインダクションポッドに描いたマシンでも作ってみようかな? マシンのカラーリングを自分のセンスで決めてみるって面白そうだよなぁ。

 自作デカール作成はお決まりのアルプスプリンタだ。先日アルプスショーに行ってきて、営業さんにフロア説明してもらったのだが、「佐藤さん,プリンタに興味ありましたよね。ちょっとここで待っててくれません?」と置き去りにされたのがプリンタのブースであった。各種ショーではあまり説明員の方と会話する事がない俺だが、ここではプリンタの説明員の方に積極的な質問攻撃をかけた。また帰り間際に再度そこに行ってみたら、先ほどとは違う説明員の方になっていた。その説明員の顔には

「俺はバリバリに説明したくてしょうがないんだよぉ、誰かこの俺様を困らせるくらいの質問大魔王はいないのかぁ?」

と書いてあったので、期待に応えて、質問大魔王になってあげたのだ。

 ニフティーのアルプスステーションでは、ユーザー達がいろいろな裏業を書きこんでいるが、やっぱり開発担当の技術の方に直接話を聞くのは説得力があって違ったぞ。しかぁ〜し、ニフティー上のアルプスステーションが閉鎖されてしまい、アルプスも新製品を出さなくなったし、プリンタ市場は完全にインクジェットに席巻されてしまったなぁ。アルプスのMDシリーズは耐水性があって白インクがある貴重なプリンタなんだけどなぁ。

アルプスがんばれ!



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