■■■ 05年11月日 味の素スタジアムのオーロラビジョンに家族で生出演した日 ■■■


■■■ その1 ■■■

 プロバイダを変えました。結局so-netです。ソニーはブランド分でお金が稼げる会社でしたが、いまや最安値を自らつける会社になってくれました。なので我が家はさらにソニー製品が増殖してます。そしてプロバイダまでソニー系列になったわけですが、ネットから申し込むと「回線不適合」でけられてしまいます。サポートに聞いたところ、「今のフレッツを解約しないと回線チャックで跳ねられます」とのこと。おお、なんと言うことでしょう。ネットにつなげない期間が無いように、解約を遅らせていた作戦が裏目に出ました。結局、NTTに解約申し込みをしたらあっさり受理され、モデム返却キットなるものが送られてきました(返送料無料)。おお、解約でもそれなりにいい対応だ。やはり今はユーザに嫌われないようにすることが一番なのです。

 とういことで今はモデム生活です。引退いただいたvaioに再登場いただき、モジュラージャックのそばに設置しました。メールの設定やネットの設定も済ませ、一応メールを見ることは出来ますが、アクティブな返信が出来ません。土日にいただいた、O原さん、N井さん、返信遅れますので勘弁してください。

 そして土曜日は久しぶりに相模川に出撃です。昨年のすばらしい体験を夢見てたわけですが、実際にはそのすばらしい水溜りは干上がっていて、こんな写真しか撮れませんでした。このカワセミ姉さん、巨大な魚をゲットしました。すごく大きくてどうするのか楽しみでした。彼女はするすると短い足を可愛く動かし(これが本当に可愛いのよ)、ブロックの上に移動します。そして上についたら

あっ

っという叫びを彼女が発しました(という風に聞こえました)。そうです。獲物を落としちゃったのです。まああれほど大きな魚は飲み込めないかもしれませんが、彼女はあきらめきれない様子です。何度も下を見て、戻って、まだ下を見て、戻ってを2分くらい繰り返していました。全くもって面白い光景です。こういうのを見ると、カワセミウオッチがやめられなくなるのですね。

 さて家族はというと、念願かなって「ヨシノボリ」を2匹捕まえていました。ヨシノボリは見ているだけで「ほんわか」する魚です。でもこれまた熱帯でない水槽をひとつ用意しなければなりません。我が家は水族館になるのか?

さてこれまでが土曜の導入部なのです。

 そしてその日の午後、TSUTAYAの半額セールは借りても見る時間が取れないのが分かっていたので、パスです。その代わりに調布の「味の素スタジアム」まで足を伸ばしました。あるイベントがあって、駐車上無料だしサッカースタジアム見るの初めてだし、まあドライブがてらに行ってみたわけです。でも翌日はそのスタジアムのVIPルーム(天皇さんとかが観戦する部屋)に通されるとは・・・




■■■ その2 ■■■

 話は1週間前にさかのぼります。

 そうです。S9000を購入しに町田のキタムラに出向きました。最初聞いたときのプライスは???というくらい高いのですが、お願いすると「ヨドバシ価格からポイント還元を差し引いた分」まで値引きをしてくれます。でも同僚から聞いた「成瀬のキタムラはがんばったぞ」という話を信じいざ成瀬へ。でも入ってみて腰が砕けました。「なんだ、こんなにちっちゃい店なの?S9000置いて無いじゃん」ということで、また町田の店に逆戻りと相成りました。

 さてそんなとき、町田街道にトヨタのディーラがあり、ある車が鎮座していました。まあこれから買うならあれかな?と思っていたこともあり、時間もあるから寄ってみよっかということで、右折をしようと対向車線の車が途切れるまで待っていました。けれど、信号が開いてしまい嵐のように車がやってきます。でも後ろからはまだ車が来ません。「やめよっか?今ならまっすぐいけるよ、う〜ん・・・」と即断即決が出来ない私ですから、悩んだわけです。でもここまで待ったのだからまあ待つか、というへんてこな論理により、右折して、狭くて入りにくい駐車スペースに何とか車を入れました。

 駐車スペースはめちゃくちゃ狭く、目の前にある立体パーキングを勝手に使っていいものがどうか悩みました。待っていても人がこなく、自分でやっちゃっていいんですか?とかみさんと思案していた頃に、営業マン君がやってきました。久々のディーラーです。まああれやこれやと話を聞いて、カタログもらって帰るときに「来週、調布でイベントやりますので来てください。ちょっと遠いですけど、数字出しやすい状況ですから・・・」

 そして上に書いたように土曜日を迎えたわけです。




■■■ その3 ■■■

 久々の長編ネタです。事の顛末は昨日の”今年一番のイベント”で終結を迎えているわけですが、流れで話したほうがいいということで、話は1ヶ月前に戻るわけです。”今”を述べておいて、時間を昔にさかのぼっていく、もしくは”今”述べておいてことの始まりから今にストーリーをつなげてくるっていう手法も面白くて書いてみたかったのですけど・・・

 さてカワセミを見に行ったあと、家に帰ってきて「まあ行ってみるか?」と向かったのは調布にある「味の素スタジアム」です。スタジアム名を買ったわけですが、買った価格以上に広告効果があったということで、そのあとに同じ事例があちこちでなされているのはご存知のとおりです。その味の素スタジアム、愛車セリカ号ではあっという間に着いちゃいました。やっぱりMTのきびきび感はいいなぁ。

 我が家はサッカーには全く詳しくなく、味の素スタジアムははじめて見るものでした。そして、サッカー好きに言わせると「VIPしか止められない」スタジアム内の駐車場に誘導され、ほぼスタジアムを1周回ったところで車をとめさせられました。もらったカードに駐車スペース番号を記載してもらうのですが、これは意味があることだったのです。そして受付を済ませ入り込んだところは

オールトヨタ 体感フェア 2005


なのでした。こういうイベントは初めてなのですが、まあ家族でのピクニックというか、調布飛行場を見れて面白いというか、そのくらいの弱っちい意気込みなわけです。

 入り口を入ってすぐのところにあったのは「抽選で50名様に購入資金”5万円”が当たる!」の場所です。こういうものは絶対当たらないのでパスすることが多いのですが、今回は何気に並びました。別に買わなければ使えないものなので、真剣度合いは低いです。でも前の家族が「チリンチリン!」と当たりました。次は我が家の番、家族4人が一人ずつ福引の”回すやつ”を回します。そ・し・て・・・、出ませんでした。みんな期待したでしょ。そんな簡単に出るものではないのですね。

 スタジアム内の外周路にはトヨタ各社の車と営業マンが、通りがかるお客さんを鷹のような鋭い目で狙っています。そして目的の車にたどりつき、つらつら見ているとやってまいりました、営業君です。でも1週間前の営業君はいなくて、別の人につかまったわけで、ちょっと都合が悪い感じです。導かれるままに商談コーナーに行くとグランドが一望でき、気持ちが高揚します。







 さらに勧められるままに試乗となり、グランドに下ると、そこは本物のサッカーグランドです。

 さて、さすがにミニバンとなると(あっ、ばれた!)座面が高く、違和感ありまくりです。でも異様に乗りやすいですね。

 でもこの営業君は渋い、渋すぎる。何がって”価格”がです。事前に調べておいた価格なんて星の彼方ってくらい渋い価格しか出てきません。「来週イベントやりますから! いつもより価格が出しやすいですからぜひ来てください」っていう町田の営業君の言葉が空しく頭を駆け巡りました。執拗に勧められるところを何とか引き伸ばし、帰って来ました。夕方家に電話がありましたが、居留守をつかい適当にごまかしておきました。

 ということで、我が家の新車計画に巨大な暗雲が立ち込めたわけです。まああと車検1年残っているから問題が無いわけです。しかしインターネットの価格サイトは非常に参考になりますね。これを見ておいて助かりました。




■■■ その4 ■■■

 意気消沈で迎えた翌日曜日、気持ちを代弁するように空からは雨粒が落ちていたのでした。まあ今日は相模原のトヨタ(別の営業所)に行ってみようかな?と思っていたのですけど、引っかかっていたのは、1週間前の町田の営業君でした。彼に会えないで決めちゃうのも何となく居心地が悪いしなぁ、と。でもまた味の素スタジアムまで行くのは面倒だし。ああ、どうしよっかな?と、真剣でない程度に悩んだわけです。

 でもやっぱり先週のセールスマン君に連絡をするのが筋でしょう。日本人のいいところは律儀なところなのですから。まあ電話さえしておけばいいんですからね。ということで、営業所に電話して連絡を待つとすぐに先週のセールスマン君から電話が返ってきました。「がんばりますから・・・どうしても調布まで来てください」と切にお願いされ、まあ押しに弱い私のことですから、「う〜ん、まあ〜」と煮え切らない返事で、またまた調布に向け車を走らせました。雨がしとしと降る寒い日でした。

 さすがに前日に行っていることもあって「俺慣れてるぜぇ〜、えっへ〜ん」とばかり、味の素スタジアムの駐車場に乗り入れました。そして「まあ今日も抽選やってみようか!」と率先してくじをまわすお父さんは、やっぱり外れ球が落ちてくるのです。そして先に歩いていたら、後ろから声をかけるやつがいます。「お父さん、赤いのが出たよぉ〜」というのと同時に、「カランカランカラン」と鈴が鳴らされました。息子が5万円券を当てました。おおおお、おまえやるじゃん。これはなにやら、今日の日が記念日になるということが予感される出来事でした。

 でも問題があったのでした。昨日の営業君がいたのです。先週の営業マン君は「彼は今日いない予定なので平気です」って言ってたのですが・・・。やっぱり彼の視界には入りたくないのです。でも同じコートとひげ面なのでばれていたでしょう。「お前さんは俺の願いをかなえてくれるほどの力量がないのだよ。だからどっかに行っててよ」という念力が伝わったのか、数10分後にはいなくなっていました。

 さてやっとあえた町田の営業君、いろいろ話していたら昨日今日と売りが立っていないようです。これだけ大々的に感謝デーなんて開いて1台も売れないのはとても都合が悪いらしいです。ということでこちらのペースで勧められるか? 次回にご期待!




■■■ その5 ■■■

 さて2日目の味の素スタジアムは雨が降って、暖房を入れるほど寒い仮設の商談コーナー。町田の営業君と再会です。まずは所望の飲み物を聞かれます。その飲み物が用意されると、さあ商談スタート!

 まず前回ざっくり書いてもらった見積書、これを自分なりに不必要なものを除いて再計算したものを提示します。さらにスタートの値引きが20万とのこと(ネットで見るといきなり20万というケースはあまり無いようです)で、そこからどれくらい引いてもらえるのかをまず聞きます。当然目標値はあるのですが、そのあたりはぼかして伝えています。

 当然最初の提示では目標(今日決めるならこの価格!)というには10万程度届きません。それでも前日につかまった営業氏よりは良い値が出ています。やっぱり営業氏によって裁量度合いが違うのでしょう。で、トヨタクレジットを使うと安くなる・・・という書き込みを信じて話を出したのですが、やっぱ金利が高く結局やめました。そういう交渉の中で言われたのが、「セリカを引き取らしてください」というものでした。これは意外な展開でした。でも一度中古販売業者に売ってみたかったので、それは却下。実は鍵と停車番号カードを渡していたのでチェックが入っていたようです。外装の痛みも無く(地下車庫なので)、エンジンも絶好調、当然良い評価だったのでしょう。

 そんな交渉、子供はつまらなくてしょうがないので、スタジアムの観客席を回ってくると言っています。面白そうだなぁ、味の素スタジアムを1周回るなんてあまり出来ないってこともあって自分がやりたくなったものです。

 そして交渉はハイライト、こっちから目標の金額提示です。別にセリカだって車検を1年以上も残しているわけで、焦って買う必要がないのです。でも焦っているのはトヨタ営業君です。後から聞きましたが、こんなに大々的にお金をかけてフェアーを開催したにもかかわらず契約件数がぜんぜん伸びていないようです。そういう追い風もあって契約寸前。そしてやっと一応目標金額に達しました。

 さてそこから「隠し球」を出すのですが、それを受け取ってもらえれば契約完了です。




■■■ その6 ■■■

 隠し球とは?

 そう、それは2日目の受け付けで長男が当てた「5万円割引クーポン券」でした。5万円ですからねぇ、大きいのです。交渉の最後に

「この券当てたんですけど、使えますよねぇ〜?」
「はぁ・・・ちょっと聞いてきます」
(1分ほどして)
「大丈夫です!」

とのことで、晴れて契約と相成りました。あとからこっそり聞いた話では、初日にあまりにも契約件数が少なかったので、クーポン券の当たる確率を増やしたそうです。確かにそれで私みたいにはまっちゃう輩もいるのだから、経費かかっても成功なのでしょうね。

 契約が完了するとフェア期間中ということもあって、いろいろとイベントが待っていたのでした。まず契約書にサインです。色とか仕様を確認します。勢いで純正ナビつけてしまいました。ナビなんて使うのだろうか? いつもなら5万くらいのカーステ買うのにもいろいろ調査するのに、やっぱり大きなものを買うときって小さなものには無頓着になるのですね。こういうのをビジネスに応用しよう!

 さて大イベントのわりに契約数が伸びなかった営業君もホット肩をなでおろしたことでしょう。こういうところではやっぱりユーザー側としては交渉しやすいですね。結局自分で取りますといって削除した「車庫証明取得費用」も「ああ、私がやっておきます」という感じだったし、納車の時も何も言わなかったけど、「満タン」だったし。そしてこんな感じでVIP席に招かれることになりました。




 VIP席に入る前、なにやらくじを引けます。1位;日立DVDビデオカメラ〜いらない、2位:旅行クーポン5万円券〜欲しい!、残念賞:京王プラザ宿泊券または、よみうりランドペア乗り物乗り放題券・・・これが欲しいとの家族からの要望がありました。



これはやっぱり残念賞、営業君は「残念でしたね」と慰めてくれましたが、内心にっこりです。そして天皇陛下がサッカーの試合を見るVIPルームへ突入です。バルコニーがある、コートの真ん中から見れる、部屋がきれい、ただそれだけでうす。そしてなにやらちょっとしたお菓子があります。別に面白くもなかったのですが、やっぱり「すごいなぁ」的な反応を示してしまうのが、意思の弱い私なのですよ。

 そしてハイライトはバルコニーで業務用カメラに写されながら、インタビューを受けるというものです。



 そのシーンがオーロラビジョンに流されるのですね。ああ、恥ずかしい。家族も出たくないみたいです。だってひどい格好でやってきたんだもん!私も出たくないのですが、やっぱりトヨタに気を使っちゃいます。司会の方から「何でこの車にしたのですか?」とか「はじめていくのはどこにしたいですか?」とか、聞かれました。でも雨の日の夕方、お客さんもだいぶ少なくなってきてて、見ている人はほとんどいないでしょう。




 これでこのシリーズは終わりです。納車はほぼ1ヵ月後。受注後の生産なのですね。さてどんな車だったのでしょう?オヤジお袋が近くに住んでおり、大きい車にして欲しいという空気を発してました。街では本当によく見ます。オートマになっちゃいました。7人乗れれば、親孝行も出来るでしょう。みんなからはセリカからいきなりこれなので「軟弱モノ!」といわれてます。