■■■ 08年11月23日 再び東京見物 ■■■


■■■ その1 ■■■

 3連休である。後に一日あると思うといろいろと出かけてみる気になる。買いそうなもの・・・なんっていうやましい心があったりしたもんで、娘と二人で東京見物に出かけた。本当は明日月曜(祝日)「ズームイン」出演とあわせて行こうとしたが、羽鳥さんが京都中継だっていうのと、明日は雨っぽいっていうのもあって今日慣行だ。

 まずは行ったことにない「浅草」に行ってみた。田園都市線-半蔵門線と表参道で乗換え、銀座線の路線図で見てみたら、浅草って終点だった。知らなかった。そして終点に近づくにしたがって、外人さんが増えてくるのはいかにも観光地なのであった。

 起きたのが遅く、出発が8時を過ぎていたので、浅草駅で降りたったのが10時である。地上に出てまず目に入ってきたのは、アサヒビールのオブジェである。高速に乗るとよく見るのであるが、ここにあったんだ・・・



 地下鉄の出口はもうすでに観光地のオーラがバンバンに出ていて、こころはなんとなくわくわくモードに突入である。

 その観光地オーラが発せられる方に、人ごみに流されながら歩いていると、すぐに見慣れた提灯がドーンとあって、そこが浅草寺の入り口であることを理解したのだ。



 なんだ、あまりにも駅からすぐ過ぎじゃん、とちょびっとだけげんなりした。しかしこの提灯、イメージ的にはもっと広いところにあるのかと思ったら、狭いところにこじんまりとでかいものがあるっていう、至極アンバランスな状況なのに驚いた。



 しかしこの巨大提灯の下に「松下電器」なんていうのが誇らしげに書いてあるのを発見、近くにいた何人かも「松下電器なんだぁ」って言っている。これから「Panasonic」と書き換えるのかなぁ?



 しかしやたらめったら外人が多い。さらにやたらめったらデジカメが多い。そしてやたらめったらデジタル一眼が多いのだ。




■■■ その2 ■■■

 仲見世は満員電車並みの人ごみである。マジで驚きだ。



でもこのジャパニズムなお店街がやけに面白いのである。



せんぺい屋はせんべい好きにはよだれモノである。



 そしておみくじを引いた。「おみくじ」が「みくじ」に「お」をつけたってのは、ここで初めて理解したのだった。だがこのおみくじは今日の終わりに「全く当たらないジャン」ってことが判明したのであった。



 そして何かに効くといわれている煙をやっとのことで浴び、本堂で少ないけど賽銭投げて祈願して、とりあえず「浅草寺を征服」したのだった。



 しかしこの混みようは何なんだ?



 帰りはめちゃくちゃな混みようである仲見世を避けようと思ったのだが、どうも娘が何か買って欲しいものがあるらしく、仲見世に誘導するのだ。まあたわいも無いものを買って欲しいってのは、今だけなので、サクッと買った。

 次なる目的地は秋葉原なのであった。秋葉原とはいえ駅は末広町である。秋葉原のはずれから銀座まで歩く計画といば聞こえがめちゃくちゃいいが、実はお父さんはよこしまな計画があったのである。それは「価格.com」で最安値に近いネットショップの店舗でipod-classicを買う、という計画だ。24,400円なり。と、いくはずだったが、店舗が閉まっている。あれれ?と思ったら日曜祝日は休みらしい。やらせたぜ!

 しょうがないから秋葉原のPC街を歩くが、なぜか昔ほど活気が無い。ツクモがNECから資産差し押さえを受けて営業停止したり、模型の十字屋がなくなっていたり、シャッターが閉まっている店がやたら多い。秋葉原がどんどんつまらなくなってきている。娘はそんな秋葉原がつまらなくてしょうがないみたいだ。メイドさんを見ても「あんなの絶対着たくない」とのことだ。しかしラジオ会館の一等地にあった「コトブキヤ」、お父さんは模型屋として有名なのだが、入ってみたらキャラクターショップなのであった。そしてジプリのキャラクターはまるで「日テレ屋」状態であり、当然いろいろと買わされた。




■■■ その3 ■■■

 娘と町田のソフマップやツクモ(早く再開しておくれ)に行くと必ず袖を引っ張られて「早く出ようよぉ〜」と言われるのと同じで、当然秋葉原からも早く撤退したい様子である。では歩きましょう。

 そこから万世橋を渡り神田を過ぎてひたすら歩くが、このあたりは歩いても何ら面白くない。三越のところに来てやっと名所旧跡状態となった。



 かつ日本橋なのであった。ああ、なんか日本橋ってまじまじと見たのは初めてだ。なんだかお父さんが東京見物しているぞ。



 これは日本の道路のへそという記念碑だ。





 そしてさらに歩くとだんだんと人が増えてくる、そして日本国旗が誇らしげに飾られている高島屋を発見。



 そうか、この辺はデパート激戦区なんだな、と改めて理解した。たたずまいがなんだかロンドンのハロッズに似ていたのに、はるか昔の思い出が重なった。マジではるか昔である。街灯も圧縮して撮るといい感じだ。





 しかしここのそばに「警察博物館」なるものがあった。



 無料なのでちょっとのぞいてみたが、まったくつまらない限りであって、こういう都心の一等地に職員を雇い、全くつまらない展示をし、固定資産をもつという、あまりにも馬鹿馬鹿しい税金の使い道に、あいた口がふさがらなかった。良い子はこういうことをしない大人になるように!

 さて京橋からは歩行者天国である。



 娘は歩行者天国を歩くのがはじめてで、大通りのど真ん中を歩けるのに興奮している。そうか、こんなんで喜んでもらえるなんて、なんて安上がりなんだ。うちの家計を良く理解した出来の良い娘である。

 そしていざ銀座の銀座たる店並みが続くのである。ここで断っておくが、私はまったくもってブランドというものが分からないし、興味がない。この前社内でコアなデジカメユーザーということでユーザー調査の被験者になったが、そこの質問にあった「あなたか気に入っているブランドは?」との問いに「ユニクロ」としか書けなかった生粋のブランド音痴である。そういう私でも気がついたブランドだが、もっと他にも有名なブランドがあっただろうことは想像に難くない。




■■■ その4 ■■■

 まず目に付いたのは英国屋である。多分英国の服を売っているのだろう、というくらいの知識しかない。ジェームスポンドは英国屋のスーツを着ているに違い無い、と。そして隣にはティファニーがある。「ティファニーで朝食を」は見たことがないが「ローマの休日」は面白かったぞ。さらにルイ・ビトン。これはかばんメーカーだな。マークを知ってるぞ、すごいぞ俺。続いて「ブルガリ」、なんとなく名前は知っているが、何のメーカーはさっぱり分からない。ヨーグルトのメーカ出ないことは確かだろう。次は「シャネル」、香水だと思っていたが、店頭を見ると洋服屋のようだ。なぜシャネルが香水の店かと思ったかといえば、幼少の頃によく「シャネルの5番」というフレーズを聞いたからであり、それが香水と知っていたからである。香水といえばシャネルと刷り込まれている。そして次は「カルチェ」だ。時計屋さん? そしてこれは誰でもわかるアップル。銀座のアップルストアとは良く聞くがここなのね。では以上をまとめて!





 そしてたどり着いたのは晴海通りをの交差点、和光の時計塔である。でも和光って何屋さん?さらに進むと「プラダ」があった。プラダは香港に出張したときに同行した、某大手メーカーの部長さんが「娘に言われてねぇ、プラダのバックがど〜のこ〜の・・・」って言うんで理解したブランドである。そしてその先になにやら異様な人だかりが目に入った。かみさんに電話したら「銀座行くんだったらH&Mでも見てくれば」といわれたH&Mである。何十にも折り返された(大げさ言いました:4列くらいです)人の行列は入るのに3時間はかかると思われる。ここまでして入りたい店なんてすごいねぇ。どこかで「行列が出来る商品開発」ってのがあったが、ここと勝負できるの?って。では以上をまとめて!





 歩行者天国では禁止されているが「露天商」も出ている。人垣が出来ていたので、思わず吸い寄せられた。そこの輪の中心におっちゃんが座っており、その前に15cmくらいのヘニャヘニャなピエロの人形が横たわっている。



 しかしこの薄っぺらい人形、おっちゃんが言ったとおりに動くのだ。それも完璧に。上から糸で吊っているわけでもない。おっちゃんは「種も仕掛けもあります。1000円で買ってくれたら中に種明かしの紙があるのでそれ読んでやってね」と。これが、結構飛ぶように売れていくのだ。私も思わず買う寸前まで言ってしまった。しかしあの仕掛けは一体・・・(知っている人は是非一報をくださいませ!)

 そして銀座の最後は「博品館」だろう。久しぶりにおもちゃやに入ったが、うんうん、おもしろいねぇ。おもちゃってやっぱり楽しいよ。これだよこれ。いまのAVに欲しいのは、この楽しさなんだ。AVなんて所詮道具なんだけど、メーカーはなかなかそれを理解しようとしないんだよね。選んでもらえる楽しさを提供できなくてはダメなのだ。

 今回は末広町⇒神田⇒三越前⇒日本橋⇒京橋⇒銀座⇒新橋とて地下鉄銀座線の上をそのままトレースして歩いたという、結構面白い体験なのであった。面白いので、読者の皆さんも知人友人恋人子供不倫相手等を誘って歩いてみてはいかがだろうか?

 そして最終目的地に行くため、我ら父娘はまたまた銀座線に乗った。最終目的地は「渋谷」なのであった




■■■ その5 ■■■

 結局行きも帰りも銀座線である。しかしいきなり最終目的地についてしまうというのは、我ら父娘の本意ではない、というか、お父さんの本意ではない。やれるものなら新橋から歩いても良かったのだが、そろそろ陽も傾き始める時間だったので、表参道で降りることにした。しかし、その場の勢いで外苑前で降りてしまった。なぜならば、246沿いの外苑前と表参道の中間地点あたりで、大学の時にバイトをしていたのである。そこの「今」を見届けたいっていう、昔の彼女がいま母さんの姿になっているのをこわごわしながらも覗いてみたいなぁという心理に近いものである(えっ?そんなの見たくない?)。

 この辺の青山通り沿いは人が多くて歩道を歩くのが大変だ。我ら父娘は歩くペースが早いのである。実際歩く場合、速めのペースで歩いた方が、ゆっくり歩くより疲れない!というのが経験として分かっているのである。でも青山はやっぱり青山であり、歩いている人は垢抜けしすぎている。普段見ないようなお姉さま方はこういう場所にいるんだなぁ、と理解した。

 陽も傾いた15時過ぎに表参道にに到着、懐かしいなぁ。



 さらに15分ほど歩くと道玄坂だ。目指す渋谷は目の前である。そして渋谷駅手前信号で「レッドブル」販促車を見つけた。



 今やF1チームを二つも所有するレッドブル、実は日本に来たときに「リポビタンD」(もしかしたらオロナミンCだったかも・・・)を見つけてこれを真似して作ったのが始まりだそうな。

 そして、どこに行きたい?と聞いたときに「渋谷!テレビで写る渋谷の駅前のスクランブル交差点に行ってみたい!」というスクランブル交差点に着いた。



 満足そうな顔をしたのを見ると、あ〜連れて着てよかったなぁ・・・と思うのであった。人の喜ぶ顔を見るのは最高なのである。最後の最後は「渋谷109」に行ってみたい、と。こうやって行ってみたいところにどんどんいっていい思い出になっただろう・・・





 ちなみに帰りの横浜線、矢部駅で降りた瞬間に「お・とう・さん・・・、なんか忘れたみたい・・・?」と娘がつぶやいた。彼女の手に持っているはずのジプリのお土産がない! あああ、やっちまった〜

という、オチでこの東京見物をお開きにしよう(ちなみに無事に回収できました)。