■■■ 伊丹リベンジ ■■■


■■■ その1 ■■■

 人生、悪いことは重なり、いいことも重なる。平均してくれればいいのにと思うが、まあそれも人生である。

 ということで、神戸出張の3週間後、今度は大阪出張になった。それも金曜日・・・。こうくれば「リベンジでしょ」とばかり、機材をリュックに詰め込んで、「うっ、背負えない」というくらいの(13kgあった)リュックを気合で背負い、始発に近い新幹線に乗り込んだ。

 仕事を順調にこなし予定通り17時前に業務終了。今までならそそくさと新幹線の乗って「早く家に帰ろっと!」というところを、御堂筋線なんば駅で乗り換え、阪急宝塚線に乗って、目指すは「曽根駅」。伊丹空港千里川土手に行くときの最寄駅に向かうのである。

 しかし心配事があった。空がめちゃくちゃ怪しいのである。真っ黒な雲が向こうに見える。雨雲レーダーでもこっちにやってくる。しかし雨具は持ってない、ちゅーことで、曽根駅前のダイエー(100均もあり)で、折りたたみ傘と使い捨てポンチョとレジャーシートを買った。ここで教訓。やっぱりアウトドア撮影をやるなら雨具を想定しなきゃだめである。

 曽根駅から千里川に向かうのは、まさに住宅地を抜けていくが、その住宅地も東京のそれとはちょっと違う感じがする。これが知らない街を歩く醍醐味である。そして前回の園田駅から行くより断然早く、あっという間に現地に着いた。到着早々一眼を出す余裕がなく、コンデジでとりあえずパチリ。でもここから撮影する絵も意外にいいなぁ・・・と思った。一番近かったり真正面だったりというポイントで撮影したくなりがちであるが、実は意外にいい場所はたくさんあったりするのだなぁ、と。でも現場にいくと、やっぱり一番いいところに陣取りたくなるのだよ。




 そして待ちに待ったマジックアワーであるが、この日はどうも空気がかすんでいてしっぽり来ない。




 今回は三脚を持ち込んだがどうもそれを生かしきれていない。相変わらずカメラの挙動を瞬時に理解できなくて、空回り。そんなこんなを数時間してたらあっという間に21時になって、飛行機離発着可能時間が終わってしまった。体は冷え切っていて冷凍保存される寸前であったが、気合を入れた歩行であっという間にホカホカしてきた。人間ってすごいね。




 ではなぜそんなに気合を入れて歩いたかといえば、その日に泊まるホテルに起因するのであった。ホテルは5,000円くらいをめどに探しているのだが、今回見つけたのが「南千里駅」前のホテルである。直前割みたいなプランで、税込4,500円である。一応21時半チェックインとしておいたので、まあ遅れても問題ないのだが、元来小心者な私であるからして、遅れも30分程度で済ませたい!と思っていた。

 千里川ポイントから南千里駅まで。言葉だけ見ると同じ「千里」なので近そうである。しかし実はそうは問屋が卸さないのである(面白いことわざだなぁ)。順当に鉄道で行くのであれば曽根駅から宝塚線で十三駅まで戻り京都線に乗り換え、さらに淡路駅で千里線に乗り換え、南千里駅まで行くことになる。これを地図で見ると、まさに「U字」を越して「長U字」もしくは「試験管ライン」である。それなら歩けばどうだ、と調べると6.7qである。GoogleMapsだと1時間24分とでる。曽根駅まで1.6kmあるから、約5km歩くか電車かの直接対決である。当然歩くのが好きである私は前者を取った。

 では南千里まで歩いてみるとするか。

つづく





■■■ その2 ■■■

 見知らぬ街は楽しい。住宅地を抜けると、由緒ありそうな大豪邸やピュア日本家屋とかあって楽しい。岡町駅の駅前商店街アーケードが何となく関西っぽくていい。食事処はあるにはあるが、時間も押しているってこともあって、スパッと入ってスパッと食べられそうな雰囲気がない店には入りにくい。しょうがないので、ローソンで食料調達だ。ここで間違っても水分補給をしてはいけない。水分はホテルの部屋で「プッシュっ」とビールをごくごく飲み「プッハァー!」を言えるように、お預けとするのである。

 しかし13kgのリュックを背負って歩くのはしんどい。いや、しんどくは感じなかったのだが、徐々にひざや足裏を侵食していたようだ。足に豆ができてきたっぽい。しかしこんなしんどさも、食料をほおばりながら歩く快適さの前にはかすんでしまう。夜なので恥ずかしいことはないし、実際人とはほとんどすれ違わない。景色は見れないが、逆に上がったばっかりのオレンジで大きな「月」が無性にかっこいい。狼男の気持ちがよくわかる。

 東に30分ばかり進むと丘を切り裂いてつくったマンションやらかっちょいい住宅地やらのエリアになった。この頃になると冷凍保存されそうになったのがウソのように、オーブンで焼かれたかのごとく暑くてしょうがない。まずコートを脱いだ。次にフリースを脱いだ。なんだシャツ姿だぞ。この冬のこの夜にこの姿、ちょっと異様である。しかしホテルに着いたたとき、顔から汗がドバドバ出ているのもちょっと異様である。同じ異様なら、気持ちよく歩ける方が良いのでサクサク脱ぐのだ。

 しかし偉い人は突風でコートを脱がせる人が多いが、やはりコートを脱がすのは脱ぎたくなるように暖かくするのが一番いい。昭和時代の成功体験のある偉い人は北風突風こそ最善の方法と思っている人が多いね。

 千里というところは、東京でいえば多摩ニュータウンのような巨大開発エリアっぽい。大阪のベッドタウンなのだろう。このあたりになるとその先の南北線の桃山台駅から家に帰る人と結構すれ違う。この時間に汗かいてシャツで大きなリュックを背負っている私は、違和感ありまくりである。気にしない人は気にしないし、気にする人は気にするのだ。みんなはどっち?

 そんなこんなで1時間強で南千里駅に到着だ。1km=10分というまさにベストペースである。

 前回のホテルは神戸ホテルほど小さくくたびれていなかったのは幸いだ。周辺のお店は閉まっていたので、ホテル内のビールが売っていることを期待した。まあ売っているよね、普通。そしてシャワーの後、プッシュ〜プッハァ〜と至福の時間を過ごした。ではおやすみなさい。

つづく





■■■ その3 ■■■

 見知らぬ街に泊まったら早朝散歩が何より楽しみであるのはご存じのとおり。今回は千里の街を探索することになり、近くにある万博記念公園をターゲットとした。5時半にホテルを出るなんざぁ、普通の人は絶対やらないね。ときはまだ2月、早朝の街はピリリとヒンヤリした空気であるが、それが逆に気持ちよいし、少し歩けば人間ヒーターとなってホカホカである。人っ気ののない街はなんだか全部自分のもののような気がするし、知らない街は興味の対象でもある。

 山を造成したのがバレバレな地区を抜けると、一戸建てエリアになるが、まあ大阪の一戸建ては豪勢な家が多い。しかし新古住宅地であるエリアを抜けると一転、昭和中期のしとやかな空気を出している「和」エリアが目の前に飛び込んできた。いいぞ、いいぞ、こういうびっくり体験がいいんだ。と、黒く焼いた木の外壁、屋根は瓦、朝の焼き魚の匂いが立ち込めている。早朝なので人もいないので写真をパチリ。なんだか大阪って意外に木造和式古風住宅が多いね、いいね。




 そんなタイムスリップ感バリバリのエリアを抜けたらいきなりどっか〜んとエキスポシティーなる広大なレジャーランドに出た。グーグルさんが教えてくれたが、エキスポシティーは昨年末に開業したばかりの複合施設らしい。驚いたのは、太陽が昇り始めたまだ7時前だというのに地べたの座って開場を待っている人が大勢いたことである。それも全員女性。何かあるのかな?








 実はタイムスリップ感エリアを抜けた時に思わず「うぉっ!」と声が出てしまったことがある。それはこれ。




 「太陽の塔」というより、岡本太郎とか万博という方がピントくる世代である私であるからにして、小学校の頃の昭和大フィーバーが一気に頭を埋め尽くし、こころは小学小僧になっていた。20世紀少年でもこの太陽の塔はストーリーの重要なアイコンであったから、若人でも知っている人多いかもしれない。この太陽の塔、実は「なんだかわけわかんないし一体なんなの?」と岡本太郎を理解することは難しいと長年思っていた。しかし実物を見ると、小難しいことなんて関係なくて、なんだか感動するのである。理由などなく単に感動するのである。これこそ芸術というのかもしれない。

 帰りは違う道を通るが、これまた高級住宅地じゃん・・・みたいなエリアを歩くと、家ウオッチが楽しい。今風の画一的な家が並んでいるんじゃなく、いろいろな意匠や主張のある家は見てるとわくわくする。こういう家を建てたいものである。でも家って、敷地が広くて初めて良さが引き立つものだ。かっこいいと思う家を敷地ぎりぎりのところに建てても、かっこ良くはならないのだよね。

 さて散歩の途中から伊丹空港の飛行機離発着の音が聞こえてくる。調べると7時から離発着ができるらしい。音が聞こえてくるとやきもきして、ホテルに戻るスピードが速くなった。そしてホテルに戻り即準備してさくっと伊丹に向かった。

 昨夜と同じく伊丹空港にいくのは大変だ。この日のテーマは「伊丹空港有名どころポイント制覇」である。南端の千里川土手を目指すこともないので、モノレールで空港中央まで行くことにしよう。千里中央駅なのでまず空港カウンターを起点としよう。からスタートだ。ならばモノレール駅まで歩きそこから伊丹空港に行くことにした(モノレールからの景観は絶景であった!)。

つづく





■■■ その4 ■■■

この日のテーマは「伊丹空港を全部なめる」である。最後のマジックアワーは千里川土手で終了、そのまま最終新幹線で帰宅という計画だ。

 空港周辺の撮影ポイントを調査すると以下の4か所であった。
  ・エアフロントオアシス下河原
  ・伊丹スカイパーク
  ・スカイランドHARADA
  ・千里川土手(南端)

 実はもう一か所、大阪の高層ビル群を背景に「街の中を飛ぶヒコーキ」という写真が撮れるところがある。空港北部山肌に位置するある「五月山展望台」なのであるが、さすがにここに足を伸ばすのはリスキーであるので、関西転勤にでもなったときの楽しみにとっておくことにする。

 さてモノレールの終点である空港中央だが、案外お客さんが多いというか、カウンターでのチェックインが大渋滞なのにはちょっと驚いた。いままでチェックインで渋滞したことなんてないのだが、これはすごい。カウンターの喧騒を尻目に展望台デッキに出てみたが、ここも「萌える」感じが全くしなく次の場所で急ぐことにした。一人行動は誰それの都合を聞くことがない「超お気楽行動」が可能である。その反面話をするのは頭の中にいる自分だけであるので、何かあっても自分の中で感動するだけなのは、ちょっと悲しい感じもする。

 上記のポイントを回ろうと思うと空港を反時計周りに3/4周することになる。ちょっと無謀という気がしないでもなかったが、GoogleMapsで一周のルートで距離を測ったら、なんだ10kmしかないじゃん。いつもの散歩の距離じゃん、横田基地一周よりも短いじゃん、楽勝じゃん。まあ13kgの負荷がなく、足が痛くなければ何の問題もないのである。

 空港を出てフェンスに沿うように反時計回りに歩くと、まあいろいろな家がある。空港のフェンス横や巨大レーダーの横に家があるってのがどうも違和感がある。が、それが伊丹に大きな特徴なのである。

 ちんたら30分ほど歩いてエアフロントオアシス(公園)についた。GoogleMapsやストリートビューを駆使し散々事前調査しておいたのだが、やはり現実にその場に立つとなんか感無量であるのだ。そしていかにも「ここで飛行機見てください」ってオーラを出している狭いデッキがあった。

 実はこの日は前日以上に空気がかすんでいた。ヒコーキの正面・背面から奥行方向を狙うのは「かすみ」に勝てずとても無理そうだ。あーあ、と思って、デッキで写真を撮っている方に話しかけてみた。

「いつもこんなにかすんでいるんですかねぇ?」「いや今日は特別ですよ」

 と話が進んだ。最近毎週伊丹空港に通っているらしい。この方をKさんと呼ぼう。私が東京からやってきて今日は1日伊丹を1周することを伝えた。これから滑走路を北側真正面から捕えられるポイントに行く予定で、ヒコーキ離陸の時後ろに大阪のビル群が見える写真が撮りたい、と話した。

 「ではこっちです」とKさんはそのポイントに連れて行ってくれた。今となってはGoogleMapsがあるので一人でも行けるのであるが、ガイドさんがいると気楽だし、同士のおしゃべりをしながら歩けるのがいい。

 10分くらい歩いて、猪名川土手のまさにここという「ピンポイント」に導かれた。空港エリア外にある誘導灯の位置からしてもここは「ジャスト」な場所であった。実はここにもカメラマンがたくさんいるものと思っていたのだが、誰もいない。なんだか肩すかし食らった感じだ。しかしやはり空気がかすみ過ぎていて思ったような写真にはならなかった。リベンジしなくちゃだわ。




つづく





■■■ その5 ■■■

 さて離陸を真正面から見れるポイントは実は離陸直後のエロいお腹も見られるポイントなのである。千里川土手は高度が低すぎてあっという間に着陸してしまうが、離陸はすぐに高度があがるので、結構しっかりとお腹が撮れたりしちゃうぞ。




 離陸ポイントをを後にした我ら、Kさんはじっくり派ではなくポイント移動派なのか私のアテンドに萌えちゃったのかわからないが、私が1日空港周辺を回るという話に、「私の車でいろいろまわりませんか?」となんと泣けるオファーをしてくれた。実はちょっと靴が足に微妙に合わないみたいで、昨夜の夜歩きや朝の散歩で足裏に豆ができかけているようだった。なので空港一周も実はちょっと躊躇していたところであって、「俺たちもう友達だよね、マブダチだよね」的空気を出し、Kさんの車に乗った。

 前回の関西人DNA全開Kさん、今回のアテンダーKさん、まあ私としては特に友達オーラを出したわけではないが、どうも人が好きっていうのもあって、すぐ友達になれる人種のようだ。これは人づきあいが苦手っぽいかみさんと娘にはたいそうすごいうことらしい。別にただ隣にいた人に話しかけただけなんだけど・・・

 車は早い、あっという間に「伊丹スカイパーク北端パーキング」に到着した。そして心に決めた。今日はKさんに体を預けよう。と書くと、「おいおい何エロいこと書いてるんだ」と突っ込む人が必ずいるのであるが、そういう突込みは大歓迎である。

 Kさんは無線を聞きながら、スマホを見ながらこれからどういう機体が離陸するとか、着陸するなどをこと細かく調べている。次にSTAR ALLIANSが来るということで、案外あのシンプルなデザインがお気に入りな機体を撮ることにした。というか、来たものを撮った。しかしこの日の主レンズにする予定の200-500mmの200mm端で撮ってもこんなにでかい。




 ここでわかったこと。でかいヒコーキは離陸の角度が急ってことだ。30度くらいの角度で離陸するような印象であったが、45度は傾いているように見える。これって失速ぎりぎりなんじゃないの?と思える。ああ、書き忘れたけど千里川ポイントで感じたこと。大きいヒコーキは侵入高度が低いってこと。つまり大きくて低いから迫力満点なのである。

 さてKさん、スターアライアンス機を撮ったらすぐ移動である。もうサービス精神が旺盛で「次はあまり知られていないところに行きましょう」という。まあそれほど期待していなかったポイントが実はこの日の一番すごいところであった。一部の人にしか知られていないみたいで、場所を明かすのはちょっと控えておく。何がすごいかって・・・だって

 ヒコーキがやってくる。でかい!




 Kさんが「手を振ってみましょう!」と。両手で手を振った。すると




 と手を振り返してくれるじゃないか。こりゃすごい。さて続々をヒコーキがやってくる。同じJALだけど違う機体なのだ。




 おっ、また振ってくれる。こっちも一生懸命手を振る。両手で振る。すると顔が見えるくらいな位置で手を振ってくれる。




 さらに近くなると、2人とも手を振ってくれる。今は機関士ってのがいないだろうから、操縦士と副操縦士かな。サービス精神旺盛である。これがファンをつかむ心理なのであろう。




 こんなお方でした。左に着座しているのが副操縦士?




 次にANA機がやってきた。




 やっぱり手を振ってくれるぞ。若いなぁ。




 ああ、これだけでこの日の業務終了としてもいいくらいである。よかった!





■■■ その6 ■■■

 次に向かうは千里川土手と スカイランドHARADAである。ここはポイントの中でも一番マイナーっぽかった。空港横に長く位置するスカイパーク南端のさらに南に位置するスカイランドHARADAはお墓を挟んですぐ隣同士である。管理しているところが違うだけで、スカイパークの南端延長ととらえていいだろう。しかしなんか人も少なくちょっとさびしい感じである。

 遠くから787がやってきた。いつみても「優雅な翼」だなぁ、と思う。




 ここはヒコーキを横から見られる南端であり、小さいヒコーキはちょうど着地の場所、大きなヒコーキは着地寸前というロケーションだ。着地の瞬間タイヤスモークを狙ってみた。


流し撮りもやってみた。やっぱり流すと躍動感あっていいなぁ。




 そして次はスカイパークの中央部に連れて行ってもらった。さすがにKさん、ポイントを全部回ってくれるという、トリプルAの対応である。でも私もホストさせるとこうなるタイプであり、Kさんの気持ちはなんだかよくわかるぞ。1/80で流したらこれくらいだ。




 そしてときは昼を越えて14時である。飯を食べようということになり、「佐藤さん何がいいですか?」と聞かれ、別に何でもいいんだけどやっぱり関西だからなぁ、関西っぽいものがいいなぁ・・・ということで「お好み焼き」をリクエストした。Kさんはスマホでいくつものお好み焼き屋を調べ車を走らせるのであるが、まあ行くとこ行くとこ閉まっていたり駐車場が無かったりなのである。まえに能登半島に行った時も、14時を過ぎると食事処が休憩時間に入ってしまうのにまいった記憶がある。なのであごだしラーメンに方針転換。食事のあと、最後はやっぱり千里川土手となった。

 なんだかんだ言って、この千里川土手も4度目なのであった。千里川土手に関して言えば、盛りのついた猫 よろしく、ああ楽譜が欲しいと思った瞬間一日かけて何10軒もの店を回りつくして探した学生時代のようである。楽譜やレコードはそうやって増えていったのだった。いまじゃPCの前でマウスをポチっとするだけだもんね。隔世の感があるね。あれ?関係ない?

 この日は終日霞んでいてクリアーなヒコーキを撮るにはちと環境が悪かった。さらに軽く雨も降ってきて、神様は私に試練を与えてくれもうした(日本語へん?)。ということでマジックアワーも条件が悪くい写真が撮れていない。土手上をかすめて飛ぶ写真。絶対一度経験してほしい場所である。70mmでも画角に入りきらないぞ。







 飛び立ったヒコーキを雲と絡めたいが、雲なんてもう「運」次第なのであって、何回も通わないといい雲には出会えないだろう。まあ練習ということ。




 夜のヒコーキ撮影で難しいのが、なんてったって暗いことだ。ISOは限りなく上げてシャッタースピードを稼ぎたいが、それでも1/60とかになってしまう。ヒコーキが止まってくれれば問題ないが、そんなにうまいシーンはそんなにない。タキシング(トロトロ走っている状態をこういうらしい)でもヒコーキは動いている。ならばとヒコーキを追っかけると、今度は滑走路のピカピカがぶれてしまう。つまりどっちつかずっていうわけなのだ。ちなみに下の3枚目は着陸するヒコーキに意を決して追いかけないでシャッターを切った。やっぱりぶれるね。っていうか、かすんだ日は奥の宝塚家々の光点が写らないので、ちょっとつまらない写真になってしまうのである。










 で、この日は新横浜に止まる最終新幹線(21:23新大阪発)まで踏ん張ろうと思っていたが、Kさん「佐藤さん、新大阪まで送っていきますよ」「いや、いいですよ(これだけ読むと外人はYesなんだかNoなんだか判断できないだろうなぁ)」「いいですよ、送りますよ」ということで、最終より1時間半まえの新幹線で帰宅した。なんだか人のつながりっていいねぇ〜と感じた関西遠征第2段であった。

 さて伊丹空港3度目のトライはまた来るのだろうか???