■TOP > ブダペストで待ち合わせ > その1~オオカミ少年回避

■■■ オオカミ少年回避 ■■■

 高校の修学旅行でオーストラリアに行った娘。その時に英語が話せなくてとても残念だったようだ。で、お父さんはアドバイス。

 当時流行り始めていていた「スカイプ英会話」。特にDMMのプログラムはとても安くて、まあお試しにはいい感じ。それとはちょっと話が違うが、英語の文章を書こうと思ったら、単語よりも「凡例」がとても重要だと思っている。その凡例がとても充実しているのが、DMMの英訳サイトである。使い方のニュアンスがとてもよくわかり、毎度参考にさせてもらっている。DMMって日本的横並びを「どーん」と壊してくれるところが好感度大である。

 ということで、最初は「お金出してやるからやってみ」と始めたDMM英会話。毎日30分いろいろなブログラムがあって、先生も選べて、なんか英語が楽しくなっていったようだ。TOEICも父親の点数をあっという間に抜き、あらららら・・というくらいになった。若いうちに自主的に始めると、あっという間に吸収するもんだね。

 さてそんなこんなで、観光学科に進んだ娘は、海外に出かけたくてしょうがない。初めて行ったのはニュージーランドの一人旅。そこで知り合ったドイツおばさんとはとても仲が良くなって、その後何度かドイツで泊まらせてもらったりした。バイトで溜めた金はほぼ海外旅行に費やされ、やっぱり欧州がお気に入りなようだ。そして口からお気楽な言葉が出がちなお父さんは

「出張でロンドンは何度も言ったけどとってもいいぜ。今度行こうな」

 なんて何度も言っていた。確かにロンドンはいいところだし、行きたい。しかしあまり真剣に考えないで、さらっと言っていた感が強い、というか確実にそうだった。そしていざ「行く?」と聞かれると、時間の自由度が壊滅的にないサラリーマンの実状が白日の下にさらされるわけである。そして「お父さんは口だけだよね」とオオカミ少年、否オオカミ壮年と呼ばれるようになった。まあそうだよね。

 そんなこんなな2018年末、「今度はドイツ周辺を一か月一人で回ってくる」と、いきなり宣言された。一人旅はよくやっていたが、1か月ってのはさすがにちょっと驚いた。


で、「どう?どっかで合流する?」と詰め寄られた。うーん、ここで行けない・・・って言うと、オオカミ壮年が決定となる。それは避けたい。でも休めるか?

 実は会社には1年に連続して休みを取得できる制度があった。取得しなくてもいいので、忙しいと捨ててしまう。でももう十分会社に尽くしたから、とるぜ!と心に決めた。CTOに宣言して5日の休みを行使することにした。途中土日休日があるので、8日間は楽しめる。なかなかいいね。

 と、こうやってオオカミ少年ならぬオオカミ壮年にならないで済んだのだった。


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