99年にデジカメを買ってからというもの、あれよあれよという間に増えてしまった子供達。なぜに増えたかと言えば、それは不満を解消するためにグレードアップしたくなった・・・ということに他なりません。
もともと親父殿の影響もあり子供の頃から現像・焼き付けなんてことをやってました。中学・高校時代がそのピークで、親にもらったミノルタSR7と200mm望遠でそれこそいろいろ撮りまくりました。が、大学になるころにはもうカメラを触ることさえなくなり、92年にF1に行くまでは全くの素人さんなのでした。
F1に行った後に子供が生まれたので一応ニコンのF602+28-70/f2.8+400mmAPOなど買ってみましたが、全く使わずじまいで、子供の幼稚園の運動会と最近になって行き始めたレースでやっと真価を発揮し始めると、目は一眼デジカメに・・・
初めてのデジカメです。それ以前はDVCのプログレッシブモードで撮ったものをキャプチャーしていました。これには遅くて参りました。それにいかにも補色っていう画質にも大不満。
そこで当時ブレークし始めていたデジカメ購入計画を立案しました。候補は二機種。スタイリッシュなキヤノンのA50とちょっと垢抜けないけど実力派のX100。キヤノンはデザインが最高でズーム付きなのはグッドなのですが、なんと言っても高価なリチウム電池を使っているのが”だめ”の決め手になりました。まあ三洋X100も電池食らいには変わりなく、最初は壊れていると思いました。
X100はパンフォーカスなので起動・撮影とストレスなく撮ることができ、非常にグッドでした。結局1年半くらいこのカメラで通していましたが(狂喜乱舞の99年マクラーレン・パドック潜入もコレ使用)、なにせ新しいデジカメの画像を見ると悲しい気持ちになったのでした。結局息子に上げたのですが、あまり使っていませんね。子供のおもちゃにはいい感じなのですけど。
弟からの借り物。”補色CCD”っていうだけであまり印象よくなかったのですが、思ったよりいい写りでした。フジ原色系の色鮮やかさと比べるとおとなしい感じですが、慣れると結構自然に感じちゃいます。ノイズも少ないし売れるわけですね。光学ズームは定番の3倍なので、レース写真にはちょっと苦しいです。コンバージョンレンズで×1.75倍になりますが、周辺の色収差が激しくてちょっと使い物になりませんでした。
しかし光学ズームの沈胴方式(電源オンでレンズが伸びてくるやつ)は何とかならないでしょうか?ズームなんて手動で十分です。いざというときの電動ズームの遅さにはイライラします。
2000年のF1に行くためにデジカメを物色していました。愛器三洋X100ではちょっと画質が厳しくなってていました。弟に借りたC2020Zと会社からC920、それに富士のFP-40iを借り、早朝の散歩道を撮り比べです。そこで富士40iがえらくいい絵を出してくれました。F1へのお供は40iに決まり。
F1での画質に大満足いていたところ、ちょうど40iからMP3機能をはずしたVEモデル4500のリリースがありました。F1の1週間後、家族で同じ鈴鹿へGTを観戦に行く計画だったのですが、その前日、会社帰りにヨドバシに寄ったところフライング発売しているではないですか。ラッキーにも即購入しました。民生機器を設計している身としては(あまり言いたくはないですが)、出たての新製品購入にはスリルを感じます。まあVEモデルだから心配も少ないですけど・・・
このデジカメはフジの十八番である”ハニカムCCD”を搭載しています。詳しくは省略しますが、最大画像サイズ2400×1800ではノイズが多くてちょっとだめです。その下のサイズ1280×960がベストです。色も素人が喜ぶ”こってり型”。いいんです、いいんです、コンパクトカメラはこれで。起動もAFも早く、レンズシャッター仕様でジョリーグー。マクロだって6cmまで寄れます。但し、前面の三日月?ナイキのマーク?いやマクラーレンのマーク?っていう感じのデザインには首を傾げざるを得ません。このカメラ、今はかみさんのメインカメラです。
やっぱり写真の醍醐味は望遠です。デジカメは3倍ズームがほとんどですが、それくらいのズーム比だったらないほうがよっぽどいいです。だって短焦点は起動も早いし、コンパクトカメラで撮りたい写真なんて、その90%は一番焦点距離が短いところでの撮影ですもんね。なので私のポリシーとしては、
1)起動の早い単焦点小型機
2)8〜10倍ズームが付いたマニュアル撮影が充実できるもの
3)レンズ交換型デジタル一眼レフ
なんですね。でC700はこの2)のカテゴリーとして購入しました(店で見てたら接客中の店員が「あっ、コレ売れてて在庫後3台しかないんですよ。今日もすでに3台売れました。」っていうのを聞いて衝動的に買ったのは内緒です)。
このカメラは補色CCDです。補色はオリンパスのオハコです。巷では原色CCDが市民権を得ているのですが、あえて補色に走ったのは、一応理由があるようです。35mmフィルム相当で380mm相当の超望遠域では圧倒的にぶれやすいわけで、そのブレを低減するためににシャッタースピード早くする必要があり、少しでも感度の高い素子が必要っていうところでしょう。
また輝度の高いところから黒に落ち込む場所に紫色のゴースト目立ちます。小サイズCCDのためボケに不利なのは事実ですが、望遠域で使えるためそれを補え、ボケ味も楽しめそれなりにいい感じです。”流し撮り”のためシャッタースピードを遅くしたく、ワンタッチNDフィルターを作りました(使用前と使用中その1と使用中その2〜電源オフ状態)。これは2001年のレースでとっても活躍しました。CCD素子はタコツボの底のようなところに光電変換のためのフォトダイオードがあるため、レンズ端部の斜め光に関しては光がフォトダイオードまで届かなくなります。特に絞ると回折現象で入射光の斜め度が高まるので、さらに厳しくなります。だからデジカメのプログラムオートはなるべく絞り開放になるようにプログラムされているみたいですね。NDフィルターはそんなデジカメでのスローシャッターでは必須なのですね。
購入後、MF時のおかしな挙動をオリンパスサービスに話したらプログラムのバグとのこと(そういう言い方はしませんでしたが)。時を同じくしてCCDのドット落ち(同じ場所がいつも黄緑色)が確認できたのでヨドバシで初期不良交換をしてもらいました。そしたらファームのバージョンがあがっており、バグは直っていました。しかしその後にオリンパスから連絡があって「症状を見させて欲しい」との要望があって送ってもらった代替機もドット落ちがありました。どうしたオリンパス!
上記FP4500ではその携帯性やら画質やら、使い勝手にメロメロに惚れちゃったのですが、そんな私の唯一にして最大の悩みはそのデザインでした。4500のずんぐりむっくりしたのが自分の体型ととあいまってなじめませんでした(まあこれは40iでのウイークポイントである”レンズシャッター”まわりの隙間をとり、バリア開閉でのトラブルをなくすっていう意味合いが大きそうですけど)。パーソナルな機器はやっぱりデザインが命です。
ということで、ヨドバシインターネットショップで値下がり傾向にあった40iに目をつけていました。そしてその価格低下が店頭品にも展開された瞬間に購入。デザイン的には携帯型MDプレーやをモチーフにしたプレーンな面で構成されています。持ったときに前面を支える中指・薬指が引っかかるとことがないのでちょっと不安定になりますが、まあ問題ありません。単3電池で長持ちし、コンパクトなのでいつでもネックストラップで持ち歩けます。実際私と一緒にどこでも出かけたカメラで、日本はもとよりイギリス、ドイツ、カナダ、オランダ、タイ、インドネシア、韓国と世界中を飛び回りました。レースに行っても撮りまくってすでに3万ショットくらいになっています。もう体の一部といっても差し支えないでしょう。けど、ナイアガラの滝で電源スイッチが割れたときにはびっくりしました。
2002年頭に”開発発表”というなんだかよく分からないアナウンスがあったときから、ひそかに狙っていました。ちょうどその前機種である6900を買うか買うまいか散々悩んでいたときで、6900で不満だった専用チビバッテリー/AFスピード/シャッターボタン感覚等が改善されているようでした。しかし黒とグレーの2トーンがWeb上ではちょっとかっこ悪く感じたのですけど・・・
イギリスではまりドイツに幽閉され、それが解けたのはもう3月も最終日。日本に帰ってきたら桜も散っていました。そして帰国後即ヨドバシに向かい、発売されたばかりのS602を触りまくりました。「けっこういいじゃん!」。LCDビューファインダーも高画素化されておりまったくもって見やすくなっています。プレッシャーがかかると何かを買って憂さを晴らすデジカメ番長ですから、「これください!」って、あたりまえの結果が待っていたのはいうまでもありません。
デジ眼を買うまでは思っていても「そんなものかな?」、と思っていたズームスピード。今となっては大いに不満です。ボタンを押してから反応するまでにもたつくし、かつスピードも遅い。ズームなんて手動が一番です(これの初稿もそう書いたっけ)。あと沈胴タイプのズームもいただけません。加えてパワーオン時に前回のズーム位置を覚えていないのも駄目です。色はあっさり系へ大変身しました。フラッシュを焚くと以前と同じ色調になるのが不思議なところです。なので最近はなるべくフラッシュを焚くようにしています。またスーパーマクロがついています。1cmまで寄れます。その辺はマクロ倶楽部を参考に。また連射が強化されました。車を流して撮るのは結構使えました。まあすぐにメモリいっぱいになるのはしょうがないですけどね。
これにもC700と同じようにND4ワンタッチフィルターを作りました。C700はレンズが縮んだときレンズ先端の外側に隙間があるのですが、S602はリジットに収まります。なのでオートパワーオフ時には注意しなくちゃいけません。サーキットでフェンス網からレンズを出して撮っているときに縮まれちゃうと恐怖を味わいますから。
サーキットにレースを撮りに行くようになってから、撮影枚数が飛躍的に増えました。1レースでフィルムが20本弱、デジカメも2000枚くらい。しかしデジカメの画像はフィルムにかなわないのが悔しいところです。フィルムの場合撮れば撮るほどランニングコストがかかります。フィルム代、現像代、CD書き込み代(フィルムスキャナーなんて遅くて使ってられません)、アルバム代。1レースで3万円以上は写真代になっちゃうんです。そんなこんなで初期投資だけで、ランニングコストがほとんどかからないデジ眼を密かに狙っていました。
銀塩カメラはニコンでしたが、いろいろ検討してみるとキヤノンのD30/60系しかなさそうでした。しかも検討すればするほどキヤノンの手ぶれ補正(IS)レンズと全展開している超音波モータ(USM)が魅力的でした。しかしかし検討スタート時(2002年春)にはD60が超品薄。そのうちニコンからD60より安いD100がリリースされたのでした。これには迷いました。
夜な夜な枕元のカタログを見まくって、悩みに悩みました。レンズと色を考えるとキヤノンです。しかし後ピンの問題がネット上で騒がれていたのと、D100より5万円も高いのとで踏み切れません。そんなある日曜、価格comの書き込みでピンポイントで値下げをしているらしいとの書き込みを発見。翌週がレースだったので清水の舞台から飛び降りることにしました。ビックカメラは以前は最悪の評判だったのですが、新宿P-kan店はそんなことは少しも感じさせなかったですね。
1)画素数
以前より画素数に対する不満はありませんでした。3Mピクセルもあれば十分です。X100のXGAは多少不満でいたが(VGAだときれいなのだが)、FP40i系(FP4500含む)のSXGA+でまったく満足、S602でも1Mピクセルモードでとったりしていたくらいですから。まあプリントしたりトリミングしようと思ったら画素数合あったに越したことはありませんが・・・(こんなトリミングもできまっせ、ということで)
2)レンズ交換
これは結構大きな利点です。超望遠域での写真が多い私としては、APSサイズのCCDからくる1.5倍化と合わせて、35mm換算600mm位の写真が取れるのは大満足です。レンズ固定式のハイエンドデジカメでも35mm換算400mm程度ですからね。
3)ボケ
これが一番いいかもって言うくらいいいです。ボケは被写界深度が浅い(ピントが合う範囲が狭い)方がよいのですが)、光学でいうと被写界深度は焦点距離の逆数によるらしいです。CCDサイズの小さなコンパクトクラスのデジカメはおのずと焦点距離が短くなり、ボケにくくなるわけです。逆にいえばコンパクトデジカメはピンボケが少ないという利点はありますね。といことでコンパクトデジカメは風景や御気楽系ですね。ポートレイト等背景をボカせたい場合にはは不向きです。
4)シビア
下記理由によりピントやブレに対して非常にシビアです。撮影にはフィルムの時以上の繊細さが必要です。
<ピント>
・上記被写界深度が浅い
・フィルムに対してCCDは光子を捕らえる面厚さが薄い(フィルムは厚さ方向に余裕あり)
<ブレ>
・画素数が増加した(×1.5倍相当になる)
5)AFスピード
超音波モータを使ったレンズ(注1)だとそれこそマッハ的&調静かにフォーカスが合います。一眼レフを買ったがいいがほとんど使わなかった間に技術は驚くべき進歩をしたのですねぇ。これって、ヨドバシで展示品のカメラをちょっと触ったときに、それがキヤノンのUSMレンズで「なんじゃぁこりゃぁ」って驚き、それがデジ眼への足がかりになったといっても過言ではありません。
*(注1:ニコンだとVR、シグマだとHSM、キヤノンだとUSMという名称です)
6)撮りたい放題
フィルムの充填の煩わしさや、コストを気にしないで写真を撮ることができるのも大きな魅力です。
7)その他
・所有感:やっぱり触っていていいです。カメラは”ピッ”ってのより、”カシャン”ってシャッター切れるのがよろしいです
・財政:銀塩同クラスの4倍もする価格です。財布がさびしくなるのは当たり前。
D100でデジカメには終止符を打った・・・はずだったのです。買うつもりもなかったのです、ヨドバシに行くまで。”デジカメ3極論”を主張していた私ですが、実際に出撃するデジカメは最もコンパクトな短焦点FinePixと勝負デジカメのニコンD100に集約されていました。ああ、かわいそうなS602、いいカメラなんですけどねぇ。ということで実際のところ、どこに行くにも一緒なのはフジのFinePix40iだったわけです。一番撮影枚数の多いデジカメでしょうね。世界中旅したしどのサーキットにもどの旅行にもお供させました。もうボロボロです。しかしPC関係機材がグレードアップするにつけ、1600×1200表示になり、ファインピックスSXGA表示では画面いっぱいに表示できなくなったわけです。あと、シャツやスーツのポケットに入れておくにはちょっとでかい!
そんなことを漠然と考えているときに、何気にコンパクトデジカメ売り場をブラつくと、カシオのEXLIMの3倍ズームモデルがすごくいいではないですか。このクラスは全くのノーマークでした。その後よくよく調べてみるとやはり売れすじNo1とのこと。しかし私にはこのクラスのデジカメにはズームを望みません。欲しいのは軽量コンパクトと早い起動なんです。そんな折に発売されたのがIXY DIGITAL-Lでした。インターネットで調べまくり実物を触りまくり価格調査をしはじめて少したった頃、偶然立ち寄ったヨドバシで限定値下げしていたので買ってしまいました。キヤノンというメーカはあまり好きではないのですが、DIGICの画質はやはりいいですね。このクラスの、いわばお手軽カメラからこれほどの画質が引き出せるのなら十分です。ただしキヤノンのカラーマネージメントは色こってりなので、ニコンのすっきり深い味わい系の色に慣れてしまうと、ちょっと油絵のようにも感じられます。でも万人に受けるでしょうね。ニコンもJPEGでこれくらいの画を出してくれると言うことなしなんですけどねぇ。
さて使い始めて感じた良いところと悪いところを列記しましょう。
1)小型で軽量
このために買ったといっても過言ではありません。小型といえば携帯に搭載されるカメラも小型ですがやはり携帯におまけのカメラですから、それなりの画質です(でも思ったよりよくてびっくりしましたが・・・)。今までの常時お供カメラであるファインピックス40iもそれなりに小型でしたが、スーツやYシャツのポケットに入れるにはやはり大きいんですね。DIGITAL-LはYシャツのポケットにもすっぽり入ります。
2)色のりの良いDIGICエンジンによる画像
IXYシリーズの元祖であるIXY200は、その発表を見てそのスタイリッシュさに愕然としました。上にも書いてあるように一番最初の三洋X100を購入するときに、キヤノンのA50と散々迷いました。だってA50はかっこいいんですから。されそのIXYの元祖モデル、スタイリッシュさとは逆に絵作りではぜんぜんダメダメちゃんでした。なんてったって、「いかにも補色です」って感じの青紫っぽい不自然な色あいはスタイリッシュさを上回る大減点でしたね。しかしキヤノンも分かっていたと思います。DIGICエンジンなんてかっこいい名前のついた画像処理系を開発しました。これは万人受けする色のりです。ファインピックスを使っているときに、フジのこってり色見に鳴らされてしまった私ですが、DIGICもそれに等しいです。ちなみにパナソニックはLUMIXでビーナスエンジンっていっています。○○エンジンって言うのは流行ですね。でも2番煎じのパナはかっこ悪いぞ。
3)マニュアル撮影機能
マニュアル撮影も充実してます。ボタンが少ないためにメニューで設定を変更しなくてはなりませんが、色々といじれるんですね。でもめんどくさいからこの手のカメラはオートに決めてますが・・・
4)切り替えなしで寄れるマクロ
これはいいですねぇ。デジカメの大きな魅力の一つにマクロ撮影が簡単に出来るっていうのがあります。しかしこのマクロ撮影のときはマクロモードに切り替えなくてはなりません。DIGITAL-Lは通常のモードで10cmまで寄れちゃうんです。通常の撮影で10cmくらいまで寄りたい事って結構あるんですね。それがモード変更なしでいけるのはグッドですね。さらにマクロモードだと2cmまで寄れます。400万画素で切手サイズを目いっぱい撮れちゃうんです。これで”マクロ倶楽部”はさらに進化しそうです。
5)スタイリッシュなデザイン
これは語る必要がないですね。しかしここまで小型化されるとホールディングが厳しいのは事実です。
1)シャッター半押しでシャッタースピード表示なし
キヤノンの悪癖なのか、特許とかでわざと搭載しないのか、撮影時にシャッタースピード&絞りの表示が出ません。絞りはコンパクトカメラなんであまり意味ありませんが、シャッタースピードは手ぶれに密接に絡んでくるため、「ああ、今はシャッタースピードくれくらいなんだな、気合入れてホールドするぞ!」ってなりたいわけです。何とかして欲しいところです。
2)ストラップの取り付け位置があまりにもデザイン優先
どこかの講演でも言っていましたが、技術者はデザイナーのデザインを壊して製品を堕落させる悪魔だ(脚色あり)って言っていました。確かにそうでしょう。でもあまりにもデザイン優先でそれが実際に使いにくいものであっては本末転倒です。DIGITAL-Lもその傾向はあります。たとえば前面にオフセットされたストラップ用の止め具。デザイン的に凝ったものですが、ストラップをつけて吊るすと、本体が前後方向に斜めになってしまいます。使いにくいし、おなかの上での収まりが悪い。さらに続けると、本体の上部を下部はどちらもフラットサーフェースでかつ同色なので、手に持った時に、瞬間的にどちらが上かの区別がつきにくいんです。これもいやなところです。
3)パワースイッチがどこにあるか分からず、すぐに押せない
まったく上で書いたとおりですが、デザイン的にフラットに仕上がっているため突起が無いんですね。なのでどこが電源ボタンだかすぐには分かりません。なのでこんな風にコルクを切ってボタンに貼ってあります。これは超グッドです。コルクのしっとり感もありもう戻れません。「俺だけのカメラ」って感じでしょ。
4)パワースイッチはちょっと長押ししないと電源が入らない
多分かばんに入れておいたらボタンに何かが振れてスイッチが入っちゃった・・・っていうのを防止しているのだと思います。だけど普段使う時にはめちゃくちゃじれったいです。人間工学を考えろって思います。
5)極小ピッチCCDなので感度が低い
これはしょうがないのでしょう。ユーザーが高画素化を望んでいるんですからメーカーは望まれているものをつくります。でもコンパクトカメラの400万画素ってプリントする以外には使い道がないでしょうね。パソコンで見るだけならオーバースペックだし、プレビューするにも縮小化プロセスに時間がかかります。またこれはオリンパスのC700を買ったときに気がつきました。やはり当時としては極小ピッチのCCDだったのでしょう。明暗のついたところ(”木漏れび”が一番よく分かる)を撮るとCCDの画素から光があふれてきているように、明るいところから暗いところへ光がはみ出してきてます。それが紫色になるのも同じです。これはちょっと情けない感じです。画素ピッチに余裕のあるハニカムCCDのフジやデジタル一眼のD100では見たことがないですね。
6)マクロ領域でのストロボ光量補正が無い(か、お馬鹿)
フジのファインピックスはマクロで撮るとストロボの光量補正をしているようです。しかしIXYはしていないのか、していてもエラーなのか・・・10CM程度は慣れても被写体が白く飛んじゃいます。許容レベルを大きく越えています。どうしたキヤノンって感じです。もしかしたら壊れているのかもしれませんねぇ。
7)撮影モード変更時の反応がトロい
オートモードは何も換えられないので不自由極まりないです。なので普通はマニュアルモードで撮ります。モード切替にはスーパーマクロも含まれていたりしてそれなりに使用頻度は高いです。が、モード変更のボタン押しに対してアイコンが動いてくれるのが遅い。人間工学的には×でしょうね。まあ反応スピード遅くして低消費電力に貢献している・・・とかって言われれば、はいそうですかと言うしかないですけど。
8)39mm相当の単焦点レンズ
それなりに写りはいいです。が、いかんせん35mm相当の39mmってのはちょっと長すぎますねぇ。単焦点なんて広角側に振っておくのが良いんですよ、キヤノンさん。400万画素もあるんだから大きくしたきゃ勝手にトリミングしますって。逆に入りきらないものはどうしようもないですよ。
別に私のじゃないんです。かみさんが欲しがったんです、めずらしく。でも買うとなればその調査は非常に楽しいもの。あちこちのサイト見て触ってみて決めました。
画質はあまり誉められたもんじゃないです。ちょっと暗くなるとノイズの嵐。ストロボを使うと盛大な青色ワールド。私としてはクレードル充電って言うのが面倒くさすぎ(でも今はクレードルが流行りですね)。
D100でカワセミを撮っていて唯一の不満がバッファーが少なくて、4枚撮ると次を撮るのに「ずーっと」待たされることでした。まあそれだけならD70を買っちゃえばいいんですけど、やっぱり「モノ」としていいものを持ってみたい・・・D1桁系ですからね。しかし買ってからというもの出撃機会が激減。いまだにこのカメラの真価を発揮していないというか、じゃじゃ馬ならしが出来ていないというか、まあこれからぼちぼち使い倒していきましょう。
別に必要って言うわけではないんですよ。でもなんとなく、手動高倍率ズームに引かれちゃって・・・。それに安かったりで。S602との使い分けをどうしようとか考えてたりすれば、買うってことにはならないんですけどね。でもパープルフリンジが目立ったり、思ったよりノイズぽかったり、最悪なのは、撮った後にブラックアウトしてしばらく撮影できないことです。これじゃ風景しか撮れないじゃん。使えませんでした、ってことで。こんなことなら、キスデジに高倍率ズームつけたほうが良かったなぁ・・・と。
でも広角28mm相当からのレンズはグッドです。
メインなコンパクトデジカメIXY-DIGITAL-Lが急におかしくなってしまいました。だったら新しいカメラを買う口実、もとい、理由ができるのです。いろいろ調査して、かつIXYの持たないバッテリーに嫌気がさして、単3電池モデルにすることにしました。富士の40i時代に単3電池だったのですが、いたって好印象でした。まあ最近のデジカメは薄型が時代の趨勢なのですが、単3モデルはちょっと太っちょ。でもグリップ部に上手くまとめて、逆に持ちやすかったりしました。それにニッケル水素電池+充電器が同根されていて、かつそれが「エネループ」っていうのが超高ポイントです。
画質はちょっとノイズっぽくて、あまり誉められません。まあ高画素化の弊害でしょう。さらにメモリが最低のXDピクチャーカードです。SDカードの2倍もします。それにカードリーダが対応していないものが多いという、不自由なカードです。でもなんとか1Gバイトのものを買いました。高かった。でお正月。出かけた時に液晶が割れてしまいました。直後はかすかに見えていたのですが、今はもうすべて見えなくなってしまいました。
ということは次のものがかえるのかぁ? それとも使い勝手が良かったIXYをオークションで落とすか・・・
ニコンっていうのは不思議な会社で、いくら安くても一番最後に出したカメラが一番画質がいいのです。このD40、明らかにママさんカメラで機能は一番チープです。でも600万画素っていう、一番いいバランスのCCDを搭載したってこともあって、マニアも唸る画質を5万円もしないカメラで実現させちゃいました。
さて使い勝手は超グッドです。なんせ小さいので持ち運びが楽チン。相手を威嚇するときはD2Hなのですが、こっちもそれに応じて疲れちゃうのです。なので最近はほとんどD40がメインカメラを奪取なのです。
さて散々叩かれていたメディアの変更ですが、昨今のフラッシュメモリの値下がりでまったく問題ない状況です。8GのSDHCが1万円しないわけで、まったく問題なしです。それにメディアの小型化がカメラの小型化につながっているのがわかりますからね。
しかし問題が無いわけではありません。やっぱりサブコマンドダイヤルが無くなったのは、露出補正を割り当てていた私にとってはちょっと困りものでした。それとスポット測光、連射/ワンショットシャッター、AFモードなどもメニューの中に入ってしまって一発変更ができません。まあFnボタンに割り振ればいいんですけど、それでも一発じゃありません。さすがにD2HはISOを含め、その辺のよく使うだろうボタンが単独配置されています。(2007年3月1日記)
オリンパスが壊れちゃって、それなりに次のデジカメを探していましたが、どうもぱっとしたものがありません。広角28mmで短焦点で単3電池駆動で薄くて小さくてかっこよくて300万画素で写りがよくてスクエア調のデザインで・・・ってこんなの一般受けするわけがありません。
単3電池駆動の機種はいくつかありますが、どれもいかにも安っぽちいのです。28mm広角の機種はちょっと大き目です。そんなんで「よし電池のもちが少なくなるのは覚悟しよう。とりあえずどこにでもすっと持っていける小型なものにしよう。」と意を決し、選択肢に残ったのは、キヤノン IXY10とニコンクールピックスS500なのでした。IXYもかっこいいのですがあまりにも角ばっていて、持つとちょっと痛い、それにあまり小さく感じられない(Rをとってないからねぇ)、ってことで、ヘアラインの質感がいいってのと、VRがついているっていうのとニコンのコンパクトデジカメ一度使ってみたいっていうのが決め手になりました。しかしD100の600万画素がコンパクトデジカメに追い越されるとは・・・。よくない流れです。
使い勝手や画質はおいおいレポートしましょう。(2007.4.21記)
Paddock-clubが巡回コースに入っている読者様ならIXYが壊れたことはご存知のことだろう。そう、あれはそれこそ一夜明けたら壊れてました。デジカメってやっぱり壊れるのね、って実感した瞬間であった。
一眼デジカメを除けば、画質がもっとも好みだったのは「富士フィルム/ファインピックス 40i/4500」の兄弟モデルであった。結局モニタをSXGAからUXGAに変えたことで、画素が足りなくなってお蔵入りしていましたモデルだ。しかし全世界に連れて行ったカメラだけあって、今でも思い入れがある。そして次に満足できたのがIXYなのであった。結局コンパクトデジカメではこの2モデル以外はどれも満足できないのである。特に最近のモデルはひどい画質なのだ。
なので今更ながらIXYを物色することになった。このIXYは単焦点として最後のモデルである。今はズームしか売れないようで、単焦点モデルがラインアップされなくなってしまった。しかしズーム機を買っても使うのは、一番広角域が98%である現状を見れば、小型でノイズレスで色リッチなIXY DIGITAL Lが最高なのである。
そんなとき、久々にキタムラ中古サイトをのぞいたら、現状渡しとして黒のIXYが出ていた。5800円。まあまあじゃん、と即予約をした。キタムラの中古サイトは家の近くのキタムラまでモノを送ってくれて、そこで現物確認が出来るシステムだ。そしていざキタムラへ。「現状渡し」なだけあって、数日前にゲットした未開封中古HDVカメラを正反対の、ボコボコな外装であった。でも今もっている壊れたやつと外装入れ替えればいいじゃんということでご購入と相成った。
しかしネットでは私と同じ不良の症状を良く見かける。実際はCanonの組織不良だと思われるね・・・(2008.1.26記)
何事にも「勢い」というものがあるが、私の場合、ちと勢いがつきすぎるきらいがある。
壊れたixyの代替機をゲットしたのはいいが、勢いがつきすぎて全色そろえてしまったのだった。ネットオークションとは恐ろしいのである。コンパクトカメラで400万画素とは必要十分な画素数であり、へんに無理をしていないっていうのがいい画質の必要条件であるのだ。さらにいらんズームがない単焦点ってのもよいのであるこういうカメラは買おうと思っても買えるものではない。
さてさて液晶割れで安く買えたし、本体のみっていうのでも安く買えた。動作確認未っていうのも安く変える条件である。まあこういうものはリスクが楽しみだったりするからねぇ。
「理由」というのは大事である。理由がつけばなんだって怖くないのだ。たとえそれが無謀なことであっても・・・
娘と二人旅行。私はD40に18-200/VR、娘はixy digital L 。「ねえお父さん、そのカメラ使ってみていい?」息子も修学旅行に持っていったが、撮影枚数は20枚、娘は旅行で200枚。こりゃぁ、娘にカメラを買ってあげる、という立派な理由になるね、とばかり何か買うものが決まるととたんにうきうきする私なのであった。
どうせならレンズキットだね。とD40本体なら25,000円、レンズキットなら30,000円というところをめどに片っ端から入札していった。多くは目標価格を越えて他の方が落札してしまうのだが、このときはなぜか違った。31,500円で入れておいた入札額がそのまま落札価格になってしまった。レンズプロテクタ、未使用液晶保護シールつきである。
さて出品者さんとやり取りが始まるが、この出品者さんがやけにいい人なのだ。こうやっていい人と出会えるとなぜかうれしいものである。さらにこの出品者さんは「思っていたより高い落札価格になってしまって恐縮です」とおっしゃり、1Gのメモリカードがおまけについてきた。来たD40はきれいなものであってダブルハッピーであった。
WEBに「今欲しいもの・・・」とかって書いておいた。それを読んだ友人が「佐藤さんD40のレンズキット買っておきましたよ」と連絡があった。あ〜なんか楽な世の中になったなぁ。それにレンズキットで25,800円だもんなぁ。これって、ありえない値段だよね。
でもD40、3台っていったい・・・
【購入経緯】
上州中古屋巡りをしていたら、店を出るときに手に持っていたのがこれだった。高いか安いかはよく分からないが、一度キヤノンのカメラを持ってみたかったし、30D以降のカメラだからいいかな?と即決した。使った後が分からないくらいきれいなカメラだった。
【レビュー】
しかし、だ。シャッターを切ったとき「えっ?壊れているの?」と思ったけど、キヤノンのシャッター音ってこうなのね。っていうくらい情けない音だった。「パコ!」だよ。いろいろ聞いてみたら「キヤノンはお布施した分だけの楽しみしか与えてくれませんよ」だった。妙に納得した。
【購入経緯】
土曜日、会社の部下からメールが入った。「キタムラの○○店でキヤノンの40D向けバッテリーグリップが6,800円です」。で、そこまで言われたら買わないわけにはいかないでしょ、と買ってきた。
そして月曜日昼休みになった瞬間に、前橋の友人(部下の学校の先輩)からメールが入ってきた。「キタムラ○○店でD300売ってます。今日WEB中古にアップされました。ごにょごにょ・・・」。ということで、メールを見たあと即電話。彼は○○店の優良(かどうかは分からないが)顧客なので、ごにょごにょ。で、即店に電話して、押さえてもらった。やっとD300ゲットである。そして電話で連絡した直後にWEBから消えていた。
【レビュー】
D100以来のニコン3桁機(といってもD200をパスしただけだけど)。直前に買った40Dと比べると、UIが全く違うのに驚いてしまう。ニコンの親指でまわすコマンドダイヤルは、キヤノンの場合右手人差し指でかつ設置方向が直角で違う。ニコンの右人差し指で回すサブコマンドダイヤルは、キヤノンの場合右手親指の大型ダイヤル。
また露出補正が難解だ。ニコンの場合まず露出補正のバーが右がマイナスで左が+だ。これがなんだかなじめない。さらに露出補正のダイヤルを右に回すとバーの左に動く。しかしこれらは設定で逆にすることができるようになった。しかしD40とかD2Hなどがまだ設定変更ができない。ということは同じニコンを使っても、操作方向がちがってしまうのだ。う〜ん、微妙だ。ちなみにキヤノンは感覚と同じ方向でよいぞ。
シャッター音はキヤノンで失望した直後だったんで、とてもうれしい音だった。あの金属音がたまらないぞ。
あとAF。70-200をつけてみたが、D2Hにつけたときに比べ明らかにAFが早かった。これはチョーうれしい。
【購入経緯】
夏の暑い日にサイクリングをした。昭島の多摩川から下っていったらついたのは羽田空港だった。こりゃぁ面白い。しかし面白くないのは首からぶら下げたD40だった。
最初はいい、だが帰路は暑くて疲れて首が痛くてたまらない。いくらD40が軽いとはいえ、何時間も首からぶら下げているとそりゃあ重さがずしりとくるのである。そして決断した。軽くて画質のいいコンデジを買おう!と。
買いたいものが見つかり、その検討しているときは充実のときである。そして有り余っているノジマのポイントでさくっと買った。
【レビュー】
ホワイトバランスが青っぽい。これはカスタム設定で赤にシフトして解決。シャッタボタンが押しにくいのは、IXY Digital-Lで行った追加工と同じ方法で対応した。Canonの同じシャッターボタン仕様に助かった。あえて変えないというポリシーは自身の表れか?(毎度のことながらこのシャッターボタン改造は自分でもいいものが出来たと思うぞ) 唯一で最大の欠点は、望遠端でAFが合わないこと。これはほぼ完敗というほど合わない。どうやら画面の下側にフォーカスしてしまっている。不良であることは間違いないのだが、キヤノンに問い合わせフォームから連絡を入れても1ヶ月以上放置されている。キヤノン最悪!
起動エラーを何度か経験していたが、富士五湖をサイクリングしていた時西湖でどうにもこうにも立ち上がらなくなった。富士五湖はこれからがハイライトなんだけど。家に帰ってきて調べたらどうやらレンズ繰り出し用のFPC断線らしい。キヤノン記憶色カラーがお気に入りだったけど、これにてお役御免。しかし信頼性試験してないよね、これ。
【購入経緯】
別にS100で不満はなかったのだ。だけど100kサイクリングで約2000枚撮影するとバッテリー3本でちょっと足りなった。そしてちょっとAF不良がわかって、ちょっと浮気心が出てきた。さらに八王子のほうから「佐藤さんん、これだけ使い倒したんだからデジカメと折りたたみ自転車は新しいの買ってもいいでしょう」とささやかれた。なのでちょっとデジカメを探ってみた。当然S100に満足しているのでその系譜のS120を調べてみたら評判はいいのだが、バッテリーが今のS100と違うタイプのなっている。おお、今のバッテリーを使いまわせないじゃないか。くぅ〜。
ならばと調べまくったら、S100を買ったときに比較検討したソニーのRX100が値ごろ感が出てきている。それに1インチセンサーの威力が出まくっている感じで、これなら一眼もって行かなくてもいいかも・・・というインプレッションも多いのだ。よしRX100を買おう。
と実物を見に出かけたヨドバシでのこと。ソニーのヘルパーがいない。背中を押してもらいたいのに・・・。そんなときにフジのヘルパーに声をかけられた。「RX100いいですよねぇ〜、でもフジのこれもいいんですよ」と、あからさまである。あまりにあからさま過ぎて笑いがこみ上げる。俺はRX100を買いたいんだよ、余計な時間使わせないでくれ、と心で叫びフジヘルパーの説明の終わるのを待った。そしてやっと出てきたソニーのヘルパー、RX100にあれこれ聞くのだが、まったくその気がないというかとおり一辺倒の話しかしないし売る気が無い。背中押してほしいのに・・・。そしてそれはキタムラに行っても同じだった。キタムラはカメラだと売りが少なすぎるということで、マリオ(子供の記念写真)や携帯にどんどんシフトしてきている。そして思いのほかに急がしそうで、買う気満々のオーラにも全く反応してくれない。背中押してほしいのに・・・。
で結局買ったのはその翌週、自分から声をかけて、結局自分で自分の背中を押した。中古カメラで3000円引き(これでカカクコム最安値になる)のためにわざわざハードオフに行って100円カメラを買っていた。前に違うキタムラで「じゃハードオフに行って安いカメラゲットしてきます・・・」といったら、「いいですよ、持っていたことにしましょう」といってくれたが、今度のキタムラはそうではなかった。
【レビュー】
前年に買ったキヤノンS100と同じクラスのカメラであるので比較検証のネタは尽きない。
●画質
まず夕暮れ時(マジックアワー)をS100と撮り比べた。家に帰ってきて驚いたのはXQ1「ノイズ多いじゃん」である。S100がどうやってノイズを消しているのかは定かではないが、夕暮れ時は明らかに差が出る。なのでISO100固定としよう。そしてこれがすべてというのが、色である。夕暮れでグラデーションが紫色になる。実際はそれほど紫にはなっていないが、写真としてはめちゃくちゃ映える。但しなんどか撮っていて、現場で意識して色を見ると、キヤノンのほうが実際の色に忠実だった。忠実がいいか、映える絵がいいか、難しい問題である。
●操作体系
1/1.7インチセンサーが、この手のハイエンドコンデジのスタンダードになった(ちなみにXQ1は2/3インチ)。そして背面も右上に親指サムレスト、右下に十字キーを兼ねたダイヤルがあってその周辺に4キーを配置するっていうスタイルはどこも同じである。ただし困るのは似ているだけに、ちょっとした違いのため機種によるボタン場所を頭のなかで直ぐに反映できないことである。キヤノンの再生ボタンはダイヤルの左下であった。フジは左上。再生確認は頻繁に行なうのカメラを持ち帰るとこんがらがってしまう。但し非常によく使う露出補正はレンズ周辺のコントローラーリングにアサインしたので、これはいいね。コントローラーリング、半ば業界標準になったのは良いことだ。っていうか、このクラスのコンデジはほとんど同じデザインなのね。
●モードダイヤル
まずこのモードダイヤルはキヤノンの圧勝である。なぜかと言えば、XQ1のダイヤルはクリックが緩くてすぐ動いてしまうからである。私のモード利用は夜景の時はSモードで10秒くらいのロングシャッターだが、ほとんどPモードだ。そしてPモードの隣がSモードってこともあって、10回に1回くらいはPモードだと思ってシャッターを切るとSモードで、それもロングシャッターになっているので、カメラに20秒(ノイズ除去なので2倍時間かかる)は触れない。キヤノンのクリックはまず動くことが無かった。これはなんとかしてほしい。よく知っている営業さんのお兄さんがフジのカメラ設計のようなので、言ってみようかなぁ・・・
●バッテリー
バッテリーが小さい。キヤノンS100のほうが筐体が薄いにもかかわらずバッテリーは大きい。つまり撮影枚数が少ないのだ。但し本体充電仕様になっているので、バッテリーが無くなったらモバイルバッテリーでUSB端子から充電するっていう技は使えるからまあいいか・・・とも言える。でもバッテリー単品で充電するチャージャーがあったほうがバッテリーマネージメントは格段にしやすい。まあコストダウンでしょうがないかな。それと互換バッテリーが無いのだ。マイナー機種だからしょうがないかな?
●電源ボタン
キヤノンのIXY Digital Lを買ったとき、電源ボタンが押しにくかった。なのでボタンに1mm厚のコルク板を抜いたもの(5mm)を貼っていた。これで格段に使いやすくなった。そしてS100も電源ボタンの径は代わっていなく、同じ追加工を施したらやっぱり劇的に使いやすくなった。で、同じことがXQ1にも言えた。但しXQ1の電源ボタン径は4mmであり、いつもの抜き業を使えない。しかし我が家の工具箱にはいろいろなものが入っていて、いろいろな径の穴をあける工具があった。なんだかドラえもんのポケットみたい。これでいつもどおり1mmのコルク板を抜いて貼ってみたが、径が小さくなっている分相対的に出っ張り感が強い。ということで、今はカレールーの箱(厚紙)を貼っている。赤でちょっと目立つので、黒の印刷部分を探してみよう。
●ズームレバー
なぜかズームレバーを操作しようと思って、シャッターボタンに触れてしまいフォーカスが動いてしまうことが多い。S100ではそんなことは一度も無かったのだが・・・
●型番
ちなみにXQ1はS100に比べて5倍くらいキーが打ちづらい。キーっていうのはカメラ本体のボタンではなくて、PCのキーボードの話である。「XQ1」って打とうとするとシフトキーを左小指で押しながら、これまた左端の「X」と「Q」そしてシフトキーを離して「1」となるが、これがまた結構な苦痛だ。キーボードはリズミカルにブラインドタッチできるのが楽しいのであるが、ことXQ1になるとどんよりしてくる。
【購入経緯】
D300とD40で挑んだ軽井沢ラグビー撮影、D40じゃやっぱりだめね、ということと当たり前のように自覚し、かといって今更D2Hもないなぁと思っていた。そして急遽、超久しぶりの富士スピードウェーでGT撮影ってことになって、となると、急遽「新しいの買っちゃおう!」となったのであった。
D2Hバリにハードウエア的「モノ感」を醸し出している、D700/800系統も欲しいのだが、ニコンは後だしが一番いいというキヤノンの「高いものがいい」とは一線を画した文化がある。ならばと、D600あたりが値ごろ感もあってよかった。ときはD600のごみ問題も片付いていたのだが、D610に交換してもらえるかも?という邪な思いもあって、まだ保障が4か月も残っているD600の中古をゲットした(結局毎回クリーニングしてもらっている)。
【レビュー】
●画質
全く問題なしだ。
●操作体系
これが難がある。というか、ニコンが悪い。クラスによってボタンの体系が全く違うのである。所有機はこの4クラスすべてあるのだが(D2H系、D300系、D600系、D40系)これがまた大変だ。なんとなならんのか!と叫びたくなる。
じっくり撮影できる風景と違って、飛行機やレースは直観的に、シャッタースピードや露出、さらにもっと重要な露出補正やISO感度変更なんかが自分の体の一部のように動いてくれないとダメなのだ。特に露出補正とマニュアル時の絞りがD300とD600で合わない。どちらかを優先するともう一つが逆回転になってしまう。これはもうストレス意外に何物でもないぞ。
●バッテリー
相変わらず機種が変わるとバッテリーが変わってしまう。技術的に変えたい理由があるのは分かるが、複数カメラを使いまわすときに、各々のカメラ用にバッテリーを複数持つのはまじ、勘弁してほしい。
●AF
いつも使っているものを他のものに置き換えたその「一度目」は違いを感じられるもっともいい瞬間である。ここを逃がすといろいろ慣れてしまって、ピュアな感覚を持てなくなるのだ。AFはD300に比べ「スコン!」と合う感じがよかった。レンズ性能もあるが本体で変わることを感じられた貴重な瞬間であった。
●センサごみ付着
D300より圧倒的にごみ付着が少ない感じがする。
【購入経緯】
メインマシンになっていたD600、少しAFが心もとないと思い始めたらもダメ。ネットで記事を読みまくったらD500はやっぱりいいということになった。まあAPS-Cのフラグシップだもんね。さらにすぐあとに控えている関西旅行では当然伊丹参りするってんで高感度カメラが欲しくなるのだ。
ヨドバシに行ったけどそれほどおいしくない。ならばと定期を活用してちょっと小ぶりな新横浜ビックに行ってみた。何やらPOPがある。カメラ用品5点でポイント10%増しとな。すぐにすり寄ってくる店員さんというかニコンヘルパーさんに聞いてみたら、カメラ用品なんてなんでもよくて、300円のクロスでもいいです、と。なら買いだな。
4年ぶりの一眼カメラ。さていかに?
【レビュー】
AFがすこぶる良い、外さない。ファインダーもよい。チルト液晶パネルは使ったことがない。
そして何より一番良かったのが、感度系である。まず高感度が良すぎ。ISO12800なんて普通に使える。そしてもう一つはIOSボタンが右手シャッターボタン周辺に配置されたこと。ISO変更がすごく楽になった。これらを総合して、ISOオートが使えるようになったのが最高に良い。最近のレースやサッカー撮影では、写真の基本であるシャッタースピードと絞りを自分の好きなように選びたかった。しかし明るさによって選べないことが多々ある。そんな時ISOオートにしておけば明るさの補正をISO感度を変えることで適正にしてくれる。それもこれも高感度まで使えるということが背景にあるからだ。
メーカ | 三洋 DSC-X100 | オリンパス C2020Z | フジ FP4500 | オリンパス C700UZ | フジ FP40i | フジ S602 | ニコン D100 |
CCDセンサ | 1/3型原色 85万画素 | 1/2型補色 211万画素 | 1/1.7型原色 240万画素 | 1/2.7型補色 211万画素 | 1/1.7型原色 240万画素 | 1/1.7型原色 310万画素 | APS/Cタイプ原色 631万画素 |
画像サイズ | 1024×768 640×480 | 1600×1200 1280×960 640×480 | 2400×1800 1280×960 640×480 | 1600×1200 1280×960 1024×768 640×480 | 2400×1800 1280×960 640×480 | 2832×2128 2048×1536 1280×960 640×480 | 3008×2000 2240×1488 1504×1000 |
レンズ(*1) | 43mm(PF) f2.8 | 35〜106mm f2〜2.8 | 36mm f2.8 | 38〜380mm f2.8〜3.5 | 36mm f2.8 | 35〜210mm f2.8〜3.1 | − |
マクロ | 6cm | 6cm | 1cm | − | |||
メディア | SM | SM | SM | SM | SM | SM/CF/MD | CF/MD |
電源 | 単3×2 | 単3×4 | 単3×2 | 単3×4 | 単3×2 | 単3×4 | 7.2V/1400mA/h リチウムイオン |
質量(*2) | 250g | 405g | 210g | 410g | 210g | 600g | 700g(レンズなし) |
定価 | 65,000円 | 113,000円 | 68,000円 | 85,000円 | 88,000円 | 125,000円 | 300,000円 |
発売 | 98年11月 | 99年11月 | 00年10月 | 01年4月 | 00年7月 | 02年4月 | 02年6月 |
メーカ | キヤノン IXY DIGITAL-L | カシオ EX-Z4 | ニコン D2H | フジ S9000 | オリンパス FE-180 | ニコン D40 | ニコン COOLPIX S500 |
CCDセンサ | 1/2.5型原色 400万画素 | 1/2.5型原色 423万画素 | APS/Cタイプ原色 423万画素 | 1/1.6型原色 903万画素 | 1/2.5型原色 600万画素 | APS/Cタイプ原色 631万画素 | 1/2.5型原色 710万画素 |
画像サイズ | 2272×1704 1600×1200 1024×768 640×480 | 2304×1728 2304×1536 1600×1200 1024×768 640×480 | 2464×1632 | 3488×2616 3696×2464 3696×2464 | 2816×2112 2048×1536 640×480 | 3008×2000 2240×1488 1504×1000 | 3072×2304 2592×1944 2048×1536 1024×768 |
レンズ(*1) | 39mm f2.8 | 35〜105mm f2.6〜4.8 | − | 28〜300mm F2.8〜4.9 | 38〜114mm F3.1〜5.9 | − | 35〜105mm F2.8〜4.7 |
マクロ | 3cm | 6cm | − | 6cm | 5cm | − | 15cm(望遠端) |
メディア | SD | SD | CF/MD | XD/CF/MD | xDピクチャーカード 内蔵22MB | SD/SDHC | SD/SDHC |
電源 | 3.6V/790mA/h リチウムイオン | 3.6V リチウムイオン | 11.1V/1900mA/h リチウムイオン | 単3×4 | 単3×2 | 7.4V/1000mAh リチウムイオン | 7.4V/740mAh リチウムイオン |
質量(*2) | 122g | g | 1070g(レンズなし) | 755g | 120g | 526g(レンズなし) | |
定価 | オープンオープン | オープン | 490,000円 | オープン | オープン | オープン | オープン |
発売 | 03年11月 | 03年11月 | 03年11月 | 05年8月 | 06年9月 | 06年12月 | 07年3月 |
メーカ | キヤノン 40D | ニコン D300 | キヤノン S100 | フジフィルム XQ1 | ### ### | ### ### | ### ### |
CCDセンサ | APS/Cタイプ原色 1010万画素 | APS/Cタイプ原色 1310万画素 | 1/1.7型原色 1210万画素 | 2/3型原色 1200万画素 | 1/2.5型原色 600万画素 | APS/Cタイプ原色 631万画素 | 1/2.5型原色 710万画素 |
画像サイズ | 3888×2592 2816×1880 1936×1288 | 4288×2848 3216×2136 2144×1424 | 4000 x 2664 2816 x 1880 1600 x 1064 640 x 424 | 4000×2664 2816×1864 2048×1360 | 2816×2112 2048×1536 640×480 | 3008×2000 2240×1488 1504×1000 | 3072×2304 2592×1944 2048×1536 1024×768 |
レンズ(*1) | - | - | 24〜120mm F2.0〜5.9 | 25〜100mm F1.8〜4.9 | -mm F- | − | -mm F- |
マクロ | - | - | 3cm | 3cm | -cm | − | - |
メディア | CF | CF | SD | SD | - | - | - |
電源 | 7.4V/1390mA/h リチウムイオン | 3.6V リチウムイオン | 3.7V/1120mA/h リチウムイオン | 3.6V/960mA/h リチウムイオン | 単3×2 | 7.4V/1000mAh リチウムイオン | 7.4V/740mAh リチウムイオン |
質量(*2) | 740g | 825g | 198g | 206g | -g | -g | -g |
定価 | オープンオープン | オープン | - | オープン | オープン | オープン | オープン |
発売 | 07年8月 | 03年11月 | 11年12月 | 13年11月 | - | - | - |