さすがにいくら外歩きたくとも、もうこの風雨ではもうギブアップとなって宿に戻ってきたが、相変わらず所在無さげである。しかし、何気に雨雲レーダーを見たら、スポット的に雲がない。風の流れの上流にも雲がない。よし行くなら今だ。雨でもいいじゃん、と腹をくくり、出発だ。行先は何気に長い橋のある古宇利島がいい。
もう気持ちが先走っているので、写真があまりない。海の横を走り急崖坂は自転車を引き通りに出た。前夜はあまり良く分からなかったが、街に下りる坂の横にはたくさんのお墓があった。聞いてはいたが沖縄のお墓には驚いた。これぞ沖縄。文化が違う。
国道に出る途中の道路沿いにはシーサーがたくさんいる。惚れたぜ、シーサー。
国道に出ると、そこは街の中心部である。おっしゃれ―なカフェとかもある。道はアップダウンが激しい。きつい坂は無理にこがずにあっさり降りるのだ。そして「また坂かよ」と悪態をついたとき、耳になにか慣れない、南国っぽい、鳥?の鳴き声が聞こえてきた。そしてこの鳴き声はこの後、あちこちで聞けた。そうどこでも聞ける鳴き声の主は誰だろう?
鳴き声を録音するために坂の途中で時間とiPhoneのストレージ容量を消費してしまった。空は相変わらず曇天。いつ雨が降ってもおかしくない感じ。少し行くとローソンがあって、そこを曲がると、もう直線の上り。でも気持ちが入っているからどんどん進む。土地がいくらでもあるからか、道は広いし歩道は驚くほど広い。結構不便なところだけど、結構新築アパートとかもあるぞ。そして登りきったところは絶景であった。
この辺りで一番高地にかかっている「ワルミ大橋」である。橋のたもとに数台の駐車スペースがある。マジ絶景。最初1日だけ離島に行くか?と思った時の発着港「運天港」には大きな船が停泊している。その先には前日お世話になった「やんばる急行バス」の本社(終点)もある。そして一番はやっぱり遠くに見える「古宇利大橋」だ。まっすぐな橋がずーーーっと島まで伸びている。これぞ沖縄!ビバ沖縄!
さて橋を渡って爆上がりな沖縄感のそこは「屋我地島」である。この辺りは、というか沖縄のそこらじゅうであまり見ないような作物が栽培されている。でもやっぱり圧巻は「サトウキビ」だよね。見た瞬間に沖縄に来たことを改めて感じた。テレビでしか見たことのなかったサトウキビ。でも映える感じはしなくて、ただの大きなススキって感じだけど。
この後は沖縄あるあるな、ダウンアップ。海沿いに出たり高地に上がったり。これはチャリにはきつい。でもだからと言ってどうするわけもできない。なのでタンタンと走る。ここの森エリアを走るとやっぱりさっきの鳥の鳴き声?が聞こえてくる。うーん、気になる。
少し気になる店とかあれこれがあったのだが、行きはもう早く古宇利島に行きたいので、それらはほぼ帰路に任せることにする。そして古宇利大橋方面に左折すると、大瀧詠一の世界に入ったような光景が見えた。