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■■■ おばかなモデラーのストックヤード ■■■

(06年9月書き直し)

●マクラーレン、田宮との独占契約終了
とか
●フェラーリ、米マテル社と独占契約
とか
●一部モデルの生産終了のお知らせ

なんていう、陽動作戦にまんまと引っかかってしまう私。製作にかかる時間などは頭に無く、社会人の財力に任せてがんがん買ってしまう訳です。だってプラモデルなんてそんなに高いものでなく、数千円だもの。恵比寿にあるモデラーの総本山”ミスタークラフト”大バーゲンなんてものがあると、目の色変えて車を飛ばすのです。女性の気持ちが良く分かります。んで、こんなにたまってしまいました。まだ作ってないのがですよ・・・

 でも、でもね、プラモデルって買ってきて「箱を開ける瞬間」ってのが最もうれしいひと時なんです。インジェクション成型の妙を見て、モデルのオリジナルマシンを想い、パーツ分割を納得して、進化した部品を眺める。もうワクワク感が頂点に達するひと時なのであります。


 ■■■ 1/12スケール F1他 ■■■

 1/12スケールはいわゆるビックスケールサイズと呼ばれて、F1だと完成品の大きさが30cmくらいになります。縦で置かれているのは旧1/12シリーズです。ホンダの葉巻型F1からルノーがシャシーまでやっていた頃のモデルです。おっちゃんモデラーには懐かしい物ばかりですな。ここで悔しいのは、マクラーレンのM23が”ヤードレー”なことです。Marlboroのは再販されません。相変わらずのタバコ問題です。オールドマクラーレンって言ったら「M23」なのに・・・。ちなみに田宮のサイトに行くと、マクラーレンのマシンが全部「No picture」になってます。

 さてこれらストックはシュリンクパックをとっていなかったり、バンドが巻かれている、つまり箱開けされていない状態なのです。1/12は作るのに2〜3年かかるのはざらなので、たぶん墓場に持っていくことになるのでしょう・・・。 またこれらは購入当時、定価が4000円とすこぶる安いです。でも今再販されると7000円になっちゃっうんですねぇ。金型とか償却してるだろうになぁ・・・

 この旧1/12シリーズの特徴って言ったら「限りなく多いパーツ数」でしょう。旧シリーズ最後の312T4とかRE20とかって、めまいがするほどのパーツ数です。でもパーツ数が多いのはちょっとうれしいのです。塗り分けがしやすいですからねぇ。

・ホンダR271
・ロータス49
・ロータス49B
・ロータス72D
・ヤードレーマクラーレンM23
・フェラーリ312T
・ブラバムBt44B
・ティレル(たいれる)P34
・JPSロータス78
・ウルフWR1
・フェラーリ312T4
・ルノーRE20


 さて新生1/12ビックスケールシリーズは王道チーム(90年代前半としての王道!)の3モデルがラインナップされています。まず1台目は2割引きで購入、定価が12000円とちょっと高めなので爆買いができません。各2台めは東急ハンズの”ハンズメッセ”で偶然3割引きで購入。しかしそのあとにアイワールド(ディスカウントストア)で各モデルが4000円で売り出されて・・・狂喜乱舞で購入したのでした。この新シリーズはサスペンションアームがダイキャストになってたり、極小ねじ止めで組み立てたり、いろいろと進化していました。でもパーツの一体化が進行したりして、田宮の考え方も変わってきているのが分かります。

・フェラーリ641/2・・・90年にプロスト/マンセルでマクラーレンを追い詰めたベストマシン
・マクラーレンMP4/6・・・91年にセナがとった最後チャンピオンのマシン
・ウイリアムズFW-14B・・・ニューウェー効果でマンセルにはじめてのチャンピオンをもたらしたマシン

 最後にあるケータハム・スーパーセブンは、F1のビックスケールに決別した田宮が次なる大人向け高級モデルに打って出た物です。20000円もするのです。しかしスーパーセブン自体が1/1のキットみたいなもんですから、これもありかな?って感じで買ってしまいました。ネジ締めが多用されてたり、耐水ペーパーを含めなんでも入っているキット構成でした。でも私の場合、1/12はストリップマシンにしか興味を感じないので、カウル(アルミの板金パーツ)が邪魔です。


■■■ 1/20&1/24スケール F1 ■■■

 1/20スケールっていうのは国際的に見て、いわゆるスタンダードなスケールではないです。一般的には1/18とか1/24あたりがです。しかるになぜF1モデルのスタンダードが1/20かと言えばこれが有名な話、田宮がF1モデルを発売する時にモーターライズがマストだったのだそうな。昔は車のプラモデルと言えば、モータで走るのが当たり前だったのね。で、モータをエンジンに入れようと思うと1/24ではつらく、1/20になったとこのこと。



◆初期
 左の列が旧1/20シリーズです。すべて再販で購入。一部の再販はブラジルから輸入品です。田宮の古い金型はプラジルにあるらしいですね。デカールはほとんど透け透けで何か対策が必要です。箱が長いんですよ。一部のモデルにはモータがちゃんとつくようになってます。田宮もなんだか最近のマシンがリリースできないストレスか?プラモデルを作るのは昔を懐かしむおっちゃんっていうマーケティングデータがあるからなのか、フェラーリ312T3のクリアカウル版なんていうのを再リリースしたりしてます。

 右側のほとんどは新生1/20シリーズ。86年に第2期参戦のホンダで爆勝したウイリアムズFW11が眠っていた田宮を動かしました。翌87年からは鈴鹿でF1始まり、フジテレビの放送もスタート、田宮も盛り上がりモードに突入するのです。F1バブル時代の田宮は怒涛のモデル化、1年で5モデルとかリリースしてたしね。やはり流行ってすごいねぇ。

 フェラーリF189(639)がやけに多いのは、「マテル−フェラーリ間で独占契約が締結され田宮は生産中止」といった理由で買い占めた結果です。でもまだまだ流通しているぞ。またこのモデルとウイリアムズFW13Bはドライバーフィギュアつきなのでお買い得なのです。CAMELに去られて青色吐息のロータスは田宮に援助を求めたってこともあり、102Bがモデル化されたのでしょう。めちゃくちゃ地味なんですけど、ハッキネンのデビューマシンってのが唯一の誇りでしょう。

 モデラーズのフットワークFA13とフェラーリF92ATが行き場所がなく混じってます。モデラーズ製ですが、田宮に習って田宮以外ではじめて1/20スケールがリリースされたのでした。結構いい感じのキットだったんですけどねぇ・・・。惜しい!



◆中期
 91年以降はピークから衰退していく様がよく分かります。93年を最後にして田宮のF1モデルのリリースが極端に減ってきてますねぇ。やっぱ異常な94年(セナが召された年)以降はだめなのかなぁ。

 田宮とマクラーレンってよく分からない関係です。蜜月のようにも見えるし(田宮からの提案でタバコ禁止国でバーからMaclarenってロゴになったし)、いきなり契約完了だし。でもハッキネンが初チャンプを決めたMP4/13はきっちりリリースしてくれました。これってカラーリングがめっちゃ複雑で、多分初心者には作れないと思われます。タバコのWestですが、マールボロと違って「日本市場だけならWestマーク入れてよし」とうれしい対応をとってくれました。田宮もそれに応えて日本GP特別仕様で登場です。これは田宮F1では始めてイラストから写真(実車)の箱絵になったのです。特別仕様は考え方を変えているようですね。

 ロータス107Bはもう戦闘力もなくなっていますが、田宮とのいい関係でリリースされています。このマシン、今は無き「LOCTITE」が大々的にフィーチャーされているんです。



◆マールボロ・マクラーレン
 これはまだ箱絵が見えるから良いけど、作った物を見ると「なんで同じのこんなに作ったの?」と言われる、赤白マクラーレンです。でもマクラーレンといえばこれですよね!

 88年のMP4/4ホンダV6ターボは16戦15勝という信じられない記録を作ったセナの初チャンピオンマシン、90年のMP4/5Bはセナプロがメラメラ炎を燃やしていた時のチャンピオンマシン(個人的にこのマシンの好きです。バットマンディフューザーとか仰々しくてよろし)、92年のMP4/7はホンダ最後のマシン、93年のMP4/8はセナのマクラーレン最後のマシン。それなりに歴史があるのですねぇ。

 MP4/4はターボクーラー用にシュノーケルが出ているタイプで前半モデルです。たしかサンマリノだったような。MP4/5Bはたしかモナコ仕様。フロントウイングのフラップが四角版ですから前半、さらにリアウイングが巨大ですからね。MP4/6は軽いリアウイング、確かモンツァ仕様だと思ったけど。MP4/8はセナが鬼神の走りで勝ったブランズハッチ仕様だと思います。

 MP4/4と4/5Bはオレンジ色のデカールだけど、4/7からはちゃんと蛍光レッドになっていい感じです。



◆最近のマシン(フェラーリ)& 1/24スケール
 一番最近リリースされたのは、2002年のウイリアムズですから、かれこれ4年もリリースが無いわけです。でも今年はシューマッハが引退なので、フェラーリが「また」リリースされそうな予感です。

 そのウイリアムズの前はフェラーリばっかりでした。マクラーレンをはさんでいますが、F310B(97年)、F1 2000(2000年)、F2001(2001年)なんです。まあちょっとづつ変わっていく様が見えて楽しいのではあるんですけどね。F2001は昨今の田宮のお得意、クリアーバージョンで数を稼ぐ戦法に出てます。でもタバコチームは模型としてはやってられませんので辞めてほしいんですけどね。

 さて90年前半はそれこそいろいろなメーカからF1プラモがリリースされたわけです。長谷川は1/24でがんばってました。FW14とFW14Bなんていうのをきちんと出しているのがすばらしい。WAVEもいい押さえどころです。でもどっちも田宮の組み立て性の良さにはかなわないのです。


 ■■■ 1/24スケール レーシングカー&1/12バイク ■■■


◆2輪
 バイクって小さいので1/12スケールが一般的なのです。つまりF1の1/12と同じくらい手を入れようと思うと入れられちゃうんです。人がF1を見るのと同じように、どれもあまり代わり映えがしないように見えちゃって(カラーリングの違い)あまり買わなくなりました。


◆ラリー
 これも一時期結構購入したのですが、最近は「4輪って巣組みだとつまらない」っていう考えが支配的になってしまい、あまり手を出さなくなりました。


◆Cカー
 カウルをはずすと「おっ、F1じゃん」って思えるような内蔵にしびれます。マツダのチャージカラーとかザウバーのシルバーアローとかかっこいいなぁ。


◆GTカー
 日本のGTを見に行くようになって俄然親しみがわくようになりました。富士の車検で「タミヤ」って書いてある脚立に載ってマシンを撮りまくっていたら、そのマシンがリリースされたとか・・・。でも年々複雑怪奇なデカールになって、ちょっとめげ気味であります。


◆海外GT
 DTMやらルマンやらワールドワイドのマシンですね。メルセデスのマシンがよくリリースされます。4輪はどれもそうなのですが、外装には力が入るのですが、内装に燃えません・・・。ポルシェやメルセデスCLKはその面構えもアイデンティティーがあって良いですね。どんなグレードであっても「メルセデス」って分かるそのデザインポリシーってやっぱりヨーロッパの文化ですねぇ。


◆その他
 ミスタークラフトバーゲンでイタレリのIVECOを発見、これがフェラーリ91年ジオラマ計画のトリガになりました。


 ■■■ 1/43スケール ■■■


 さていつの頃からかメタルモデルに興味をおぼえ、高価なものなのでバーゲンを中心に収集していました。当時は老舗タメオに対し、新興BBRがちょっと安めに対抗っていう図式で、当然BBRを中心に購入していたわけです。いかにも「適当に」作った説明書でしたね。でも最近は3DCADが普及してきたこともあり、3Dバリバリの超親切バージョンに変貌しています。エンジン見せ見せバージョンは買わない方針(再現しきれない!)のですが、P34だけはエンジン見せ見せなのです。手を下すのがいつになることやら・・・

 1/43はホワイトメタルとエッチングパーツで構成されているものが多いのですが、4輪は「レジン」のボディーも多いのです。レジンはなんとなく「重厚な重さ」を感じられなく、あまり好きではないんです。

 でも1/43は作る前のキットを見ているだけで、もうルンルンわくわくなのですよ!みんな1台は買ってみてくださいな。


 ■■■ ジオラマ素材 ■■■



 やっぱりジオラマを作り始めてから、この手の少々高価なものも手を出さざるを得なくなりました。でもマンセルはちゃんとマンセルしているし、プロスト、セナもちゃんと見れば納得。造形師の人ってすごいなぁ、職人だなぁ、かっこいいなぁ。でも相変わらずリリースされているのは90年前半のF1バブルの頃活躍していた人たちなのです。

 それにサインボードやらタイミングモニタやら小物がまたいかすんです。娘が「シルバニア」グッズを買い揃える気持ちがよく分かります。

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