ジャンクギター買い漁りモードに入った頃、いつものカワセミポイントと魚捕りポイントにいった。密かに近くにあるハードオフに行くために・・・。そしてそのハードオフで出会ったのが、コレである。本来私の場合、こういうストラト「風」シェイプのギターには手を出さない。しかし、4200円と安かったこと、フロイドローズもどきのブリッジだったこと、ハムバックPUが付いていたこと、が決め手になり。ご購入とあいなった。
そして家に戻ってマジマジとギターを眺めて、かつバラしてみるといろいろなことが分かった。
●PU
フランケンにつけるハムバックPUに利用するはずだった。フランケンもまずは「なんちゃってPU」でよかった。そしてその通りのフェルナンデス自社PUのはずだった。しかしこれは裏切られた。なんちゃって・・・どころか、なんじゃこれ?と驚きのPUなのであった。その正体は「ディマジオ PAF」である。70〜80年代にギター小僧だった私の世代は、ディマジオといえばPAFである。それがこんなジャンクギターから採取できるとは。運も向いてきたのね。
●フロイドローズもどきブリッジ
お店で駒の一つが壊れているのが分かっていた。しかしフロイドローズブリッジは全くの門外漢であるため、「何とかなるんじゃないか?」と甘い考えであった。しかし買って数ヶ月たち、あまあまチャンであったことが判明した。どうにもならない。このブリッジはフロイドローズからライセンスを受けて作られているらしい。表には「FERNANDES」の刻印がある。でも裏を返せば「TAKEUCHI」とある。会社のギター侍に聞いてみたら「それはタケウチローズですね。ライセンスを受けたところとしては有名どころですよ」と。そうか、フェルナンデスは結構いい部品を使っているのだなぁ、と再認識した。でもこのブリッジどうしよう・・・。エンジンがないF1展示車みたいにするかなぁ。
●木目
青緑のシースルー塗装の下には、すごい木目が出ている。こういうガラをなんと呼ぶのか?それほどのギター侍ではない私は分からない。でも安いギターにこんなすごい木目の材を使うかなぁ?安物ギターのかっこいい木目は印刷だ、という話も聞くし。ということで、行き場が無いだろうボディーの調査を実施した。打紺のあるところを突っついていたら、塗装が「パリッ」をはがれた。ノミの刃を軽く当ててこじると、パリパリはがれていく。こういう塗装は初めてだ。ここで姿をあらわした木目表面であるが、なにか嘘っぽい、し、表面がやわらかい。軽く刃を当てたら、「うす〜い木の皮」っぽいことが分かった。やっぱり印刷なのね。ではその印刷がどこで終わっているか?多分ボディー側面で切れているだろう。