クラシックギターなんていうものは「おっさん」が弾く、極めておっさん臭いギターだと思っていた。しかしブライアンメイがライブで弾いていたり、クラプトンがアンプラグドで弾いていたりするのを見て少し見方が変わってきた。
そしていつしか考えは変わるもので、「あのナイロン弦の音ってなんだか温かみがあって良いよね」とか「幅広のネックで、上下縦横無尽に指をやりくりするスタイルってめちゃかっこいいじゃん」とか、全くコロッと意見を変えてしまう自分がいた。でもクラシックスタイルっていうか、ハイポジション、ローポジションで指がひたすら動き回るあのクラシックギターの弾き方がに、めちゃくちゃハートを射抜かれている。「ああ、俺もあんな風に弾いてみたい・・・」って。
そしていつものハードオフだ。ちょっと高かったけど、オベーションのナイロンってあまり見かけないってのもあって、その場で財布の紐を緩めてしまった。スチール弦のオベーションを買ってから1週間後の出来事だった。オーソドックスなナチュラルカラーとスーパーシャローボディ、カッターウェーでハイポジションが弾き易いスタイルといえ、基本的には「カンペキ」である。
やはりナイロン弦はいい。スチール弦に慣れた体には「ボイーン」って感じの柔らかい音が心にしみるのだ。しかしヘッド部の弦の巻き方がいまいち良く分からなく、毎回ちょっと緩んできてしまうのが難点だ(覚えればよいだけだけど)。
しかしガットギターはフィンガーピッキングが基本であるため、右手の爪を若干伸ばさなくてはならない。爪はいつも短めに切っておくのが心情で、かつピアノを弾くときには爪が短いのがマストであって、ガットギターの爪とは相容れないのだ。そこが悩みの種なのである。