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■■■ Greco PB750N ■■■


背景

 高校時代はフォーク関係の同好会であり、今から見ればかわいくすごしていた。しかし才能がある人はいるもんで、いい曲を創作しナイスなハーモニーを奏でる先輩連中や、かわいいレディー達に囲まれていた。ここでの先輩後輩関係は今までも続くいいものである。

 特にツーフィールズという”田”を漢字が入るデュオ先輩には結構かわいがってもらい、逆に先輩デュオにサポートメンバーで参加してたりもした。そのときからベースを少し弾き始めた。チョッパーに走ることなく、クイーンのジョン・ディーコンよろしく黙々と目立たず弾くのである。ちなみに4つ上のカルテット(4人)である先輩連中はさらにその上を行くコーラスと、奇抜なコード進行の曲を作る天才肌たちであった。結局その先輩方ともオールナイトスタジオとかで楽しい時間を過ごしたりもした。ああ、演奏するって楽しいよね。

 さてそんなサポートも借り物ベースでこなしたわけであるが、大学の時に町田駅そばの藤野屋という質屋ショップに立ち寄ったら、25,000円でこのベースが置いてあった。少し悩んで家に持ち帰った。この頃から「サウンド&レコーディング マガジン」なんていう月刊誌が刊行され始めて、レコーディングなんてものに興味を持ち始めたことも大きな理由だった。

レビュー

 一般的なプレジション・ベースは1PUであるが、このベースにはリアにもPUが取り付けてある。これは後から追加工といった感じではなく、もともとこういう仕様であったと思われる。よくよく調べたら76年のグレコカタログにこれが載っていた。私の中でベースという楽器は、特にプレシジョンタイプは上のほうに構えて、二本の指で交互にオルタネイトで弾くのが「かっこいい」のである。当然弾くときはそうしているのだ。

 センターのレギュラーPUの音はいかにもPBの音である。が、リアのオプショナルPUの音はなんと言っていいか、少し変わった音だ。口を膨らませてしゃべったときのボコボコっていうか、なんか一定の周波数が強調されているような音である。たとえて言えば「ESCAPE」あたりのジャーニー・ロスヴァロリーの音なのである。



■■■ ショット ■■■






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