飲みに行ったり、仲の良い音楽好きがあつまるとたいていこの話になる。
「初めて買ったレコードってなに?」
私の場合はフィンガー5の「個人授業」であった。小学校低学年の頃フィンガー5が好きであった。日曜のゴールデンタイムは「進めフィンガー5」なる番組を見るのが楽しみでもあった。そんな子供であったので、誕生日に父親が「恋のダイヤル6700」を買ってきてくれたのは非常にうれしかった。コレがトリガになってフィンガー5のEPを買い集めることになるのだが、結局従兄弟の「みつる?」が入ってくるまで買い続けてしまった。後半は「いつ買うのやめようか?」との戦いでもあった。
フィンガー5のレコードはどうなったのだろう?家を建て替えたときに捨ててしまったのだろうか?
さて初めて買ったLPは何だっただろう?それは「ひたすら長い時間」だと思ったのだが、今から見れば「たったの6年」しかなかった8年生のときだったとも追う。周りで結構はやっていたTVドラマがあった。それが
「太陽にほえろ!」
なのであった。そしてそのサウンドトラックアルバムを買ったのだった。しかし馬鹿にすることなかれ。作編曲、演奏はグループサウンズ時代の覇者達である。大野克夫、井上堯之たちなのであった。彼らに決まったのは初代「死んじゃうデカ」であるショーケンの推薦があったと言われている。
しかいこの「太陽にほえろ」の音楽はやけにいい。今聞いても十分いい。すごいギターフレーズがあるわけでもないのだが、なぜかいい心にのこるのだ。やっぱり編曲がいいのだろう。特に心躍らされるのが「怒りのテーマ」と「アクション」である。ロックしてるし、編曲でばっちり決めていたりである。一度聞いて欲しいぞ。この太陽にほえろのLPには大きなポスターが付いてきた。ボスをはじめ、テキサス、殿下、ゴリさん、山さん、チョーさんが青いバックに映っている物だ。これを部屋に貼っていたのだが、今から思うと恥ずかしいぞ。
さて、では「初めて買った洋楽は?」と続くけることにしよう。私のことを良くご存知の方は「ああ、やっぱりクイーンでしょ」となるだろう。しかし軽く期待を裏切っておこう。それはエアロスミスの「Draw thw line」なのである。中学に入って洋楽漬けになり始めた頃のアルバムだ。白のマット調の紙にメンバーのデフォルメされた線画がやけに記憶に残るアルバムだった。どこかのお城でライブ感つけまくりで録音したらしい。当然このアルバムにも大きなポスターが付いていた。これは天井に貼っておいた。