これも息子用である。この機種を購入するころから(2010年春)、携帯のおいしい契約の仕方が少しずつ分かってきた。機種変より新規契約の契約条件がすごくいいので、昔の番号を捨て新しい番号+新規一括ゼロ円契約を指向した。かつ学割が利用できるので、条件がよさそうな3月最終日に駆け込みで購入した。当時の学割は、基本料780円の半額390円を3年間(実際利用するのは2年だろうけど)引いてくれるというものである。ご存知の通り、この学割も年を追うしたがって、どんどん過激な条件になってくるのである。正直言えば、この頃に学割権利使わなければ良かった!である。
前の機種がソーラー充電でまったく実用に耐えない、と言っているにもかかわらず、同じシリーズの機種を選択した息子。さらに同じ色・・・。なんだかなぁ。
2010年春は家族の携帯リフレッシュなのであった。それも古い番号を捨てて「新規一括○○円」という、おお安い、という価格で端末を手に入れることに明け暮れた。3月からそれを画策してきたが、息子は上のようにゲットできたが、かみさんと娘は機を逸して端末をゲットできなかった。そして年度が替わって4月。3月より端末価格が上がってしまったがこれ以上待ってもいいことないだろう、ということでゲットしたかみさんの端末である。
かみさんは大人風のデザインが気に入っている模様。なので2年縛り後もこの端末を利用することを決めたようだ。今「ガラケー」でいい機種ってないのだそうだ。
小学生であるがやはりケータイに興味ありまくりな娘。まあ維持費も安いし、トランシーバー状態で使わせればいいし、と甘い親が出た。本当に欲しい機種は売切れてしまって、ならば!と、もう買ってもらえれば何でもいい・・・とシックな黒「で」いい、なんて言い始める始末。やっぱり女の子はピンクでしょ、とこの機種を選ばせた。
買ってもらって本人は喜び千万である。あまりに喜びすぎて、ポケットに入れて走ったらコンクリに落下した。買ったばっかりなのに即傷ものになった。それでも本体より大きなストラップというかぬいぐるみだな、とか、デコまくりとか、いろいろ楽しんでいたようだ。
基本的にシャープスタンダードな端末である。それくらいしか書けないぞ。
2010年春はかみさん、息子、娘が旧番号を捨てて、新規一括安価で新しい端末を入手したのであった。では私は?と言えば、今まで持っていた番号の気に入っていたりしたので、機種変しかできなかった。MNPで他のキャリアに行くことも出来なかった(当時は家族みんなau)。「いいなぁ」と思いながら古い端末を使っていたある日・・・
「佐藤さん、これどうですか?」と会社で横に座っている「元祖携帯番長Tさん」が私に話しかけてきた。そして二人でこそこそとなにやら怪しい話を始めたのであった。それはauの携帯「sportio」が機種変4800円とのことであった。携帯でいろいろと相談にのってもらっていたため、私の志向が分かっていたのだった。sportioは携帯なのだけど、全面タッチパネルですごく小さいっていう、小さいもの好きの私としては願ったりかなったりの機種であった。いろいろ購入検討には上がったのだが、どうも機種変が高くて決めかねていたのだった。
元祖携帯番長のTさんは前日の日曜日店と「握り」をしていて、それを翌月曜も適用させちゃうという、店にとっては恐怖の番長である。で、そそくさと仕事を片付け、行くのは新宿ヤマダなのであった。
数日前に開店したヤマダは熱気むんむんだった。熱気は好きじゃないのだが、自分も買う機満々熱気を出していたんじゃぁしょうがない。そして「sportio4800円で機種変してください」とお姉さん店員いきなり言うもんだから、お姉さん店員もちょっと困り目であった。でも「○○さんと握りが出来ています」とおっしゃる番長の勢いに押されて、「お伺いしています」と言う言葉を引き出した。そしてsportioゲット。
帰りの小田急で早速箱から出していろいろ触ってた顔は緩んでいたことだろう。
まず小さい、この小ささに心打たれる。モバイルなんで小さければ小さいほうが良いのだ。そしてこの小さいボディーにもかかわらず、ワンセグは入っているわ、お財布ケータイになるわ、の多機能ぶりだ。しかしだ、圧倒的に使いにくいのであった。これは決定的だ。この次期メールを書くことがほとんどなくなった。なんせメールがチョー書きにくいのだ。電話をするのも着信に出るのもやりにくい。アンドロイドじゃないフルカスタムでタッチパネルオンリーの操作系をやろうんなんて、やっぱりハードルが高かったんだと思う。
それでもやっぱり手にすっぽり入り込んじゃう小さなボディーには未だに愛着があるのだった。
2010年春の携帯祭りも終わりかけた頃、ちょっとヨドバシによったら「ドコモスマホ1円」と書いてある。当時はクアルコムがスナップドラゴンのデモでT-01Aを使っていたこともあって、そのパフォーマンスもすごくて、やっぱりスマホすげーと思って、すごく欲しくなったのだった。
しかし当時は携帯の契約プランとかPOPの読み方とか全く分からなかった。1円なら1円なんだろうなぁ、くらいである。でも何だかしっくりしないのだが、まあ2年持てばいいんでしょ。学割だから基本料の半額で済むんでしょ、2年持ち続ければいいんでしょ、つまり1万円でハードウエア買ったと思えばいいんでしょ、と自分を納得させ、当時はまだ嫌がらずにお父さんについてくる娘を「利用」した。
契約は今で言えばぜったい手を出したくない「実質ゼロ円」である。つまり2万円くらいする端末価格を、毎月1000円ずつサポートしてくれるから、2年契約を継続していてれば機種代はかからないのと同じよ、という理論である。かつ娘の学割を利用しちゃったりしたので、毎月780円の半分でよく、つまり毎月の維持費390円なのだった。当然WiFi利用前提なので3G通信はしないのだ。今からそういう数字を見ると、2年前だけど、えらく渋い契約だなぁ、と思う。でも当時はそれが普通だったのだ。
なんていったいいのだろうか?初めてのスマホだったが、「使いにくい」が第一印象だ。それは抵抗膜型のタッチパネルも一役買っているだろう。当時はまだまだ抵抗膜型が一般的だった。抵抗膜型のタッチパネルは爪を立ててタッチすると反応がいいのだ。それが分かればどってことない・・・のだが、やはりあのボヨンボヨンする表面性はいただけない。
Windows Mobile機である。UIがなじめない。ホーム画面もまだまだダメダメちゃんだ。東芝がんばれ!それにしてもスナップドラゴンのパワーはすごかった。ためしに入れた3Dゲームがサクサク動いた。一番良かったアプリは「NaviComputer」だ。これはGoogleMapsをキャッシュするアプリである。一晩中PCを回して、いろいろキャッシュした。で、オフラインでも地図が見れたのには「うぃやっほぉぉー」と叫ばずにはいられなかった。
東芝のスマホ初号機ってこともあって、東芝は結構気合が入っていた。当時としては大容量の8GのMicroSDが同梱してたり、スタイラスペンや視聴用折りたたみスタンド、クロス、シリコンケースなどなど、至れり尽くせり状態の同梱物だった。
auはiPhoneを持っていなかったので、スマホに乗り遅れた。なので一気呵成するべくAndroidに大きく舵を切った。そして出したのスマホが、IS01とIS02である。実はIS02はアンドロイドではない。東芝お得意のWindows Mobileである。まあそんなことはどうでも良い。
さてある日、会社で50を過ぎたS谷さんがニコニコしながらIS01を触っているではないか? あれ?Sさんぜんぜんスマホって感じじゃないのにぃ〜と話を聞いてみたら、auが「スマホデビュー割」っぽいことをやっているらしく、50歳以上の人はIS01/02を一括ゼロ円、毎月の基本料もゼロ円で維持できる、という情報をゲットした。今の世の中情報を知っているものと知らないもので、得られるいいことが大きく変わってしまうのだ。その「お得情報」を聞いた瞬間に「お得マニア」である私はピピと反応したのだが、時既に遅く、なぜならそれはキャンペーンの最終日なのであったからである。あ〜ダメじゃん。ジジ様に行かせたかったけど、ダメじゃん・・・
しかし普段から親孝行をしている私、普段からかみさんにやさしくしている私(本当です、絶対本当です、って言うのが怪しい?)二人に何気に電話してみたら、「大雨降っているけど世話になっている息子のためだ行ってやろう」、ではかみさんは?「行かなかったら機嫌悪くなるんでしょ?」と。行かなくていいよ行かなくていいよ、本当に行かなくていいよ、と言ったら逆に取られたようで行ってくれたようだった。
しかし大変だったらしい。運転免許も持っていないジジ様だから、身分証明が出来なくてなかなか買えないらしい。しょうがないから市役所に行って住民票を取ってきたらしい。おお、泣けてくるぜ。そして家に帰ったらヨドバシの袋に入ったIS02がちょこんと置いてあった。
T-01A同様Widows Mobile機である。T-01Aにない静電側タッチパネル、スライドキーボード、有機ELに惹かれた。惹かれたけど実際スライドキーボードを使う機会は5回くらいしかなかった(WiFiのパスワード入れるとき)。あと、アンドロイドで出来ない(出来るけど実装してない)、USB OTGが出来ちゃうのだ。でもWindows Mobileの最後のマシンであった。さよなら。
しかし圧倒的にアプリケーションが少なくて閉口した。それにUIも分かりにくい。結局ぜんぜん使わなくなったのだった。今は「スライドキーボードモデル」というマイコレクションになっている。