サイクリングが楽しくてしょうがないので、週末が待ち遠しくてたまらない。そして今回は多摩川下流を攻めることにした。
家を出るのはちょうど空が明るくなりかける頃だ。今回は前回のような情熱的な雲は見えなかったが、この空がいい色のほんの短い時間は「マジックアワー」といって1日に2回しかないが、やはり夏の朝のさわやかさは心が無になる感じだ。こんな時間を毎日過ごせれば人間としてももっと聖人になれそうだが、眠気にはなかなか勝てないものである。
最近の多摩川サイクリング基点となるのは「多摩大橋」である。下調べしておいた河川敷に車を停めると東の空に低くかかる「モクモク雲」の稜線が黄金のように光っているのが見えた。もうすぐ日の出だ。日が出る前にこれを撮っておかねば!と、急いでドッペルを取り出し15秒で組み上げ、橋に急いだが、寸でのところで太陽が顔をのぞかせてしまった。惜しかった!
さて日の出直後は超快適である。暑くなく寒くなく空気が「凛」としているし、人もまだ少ない。困ることといえば、南東に向かっているのでまぶしいことくらいだ。まずは下流に向かって左側を走る。右側は一部サイクリングロードがなくなっていたり、車道を走らなくてはいけなかったりするところが多いからだ。
これは最初にくぐる橋(中央線)である。運よくNEXがやってきた。そういえばもう10年くらい海外にもいってないなぁ・・・
次の橋はモノレールと立日橋(立川と日野をつなぐという、分かりやすいけど味のない名前だなぁ)だ。モノレールを見るたび、終電がなくなってモノレール下を歩いて帰ってきたこと思い出すなぁ。ちなみに振り返って撮影したので朝日がいい色である。
そして日野橋。
日野橋を過ぎるとサイクリングロードがなくなる。なくなるのだが、ちょっと外回りすればよい。そのロードがなくなるあたりに「いつも」いるのがこのニワトリだ。いつ行ってもいる。たぶん餌付けされているのだろう。猫がいるのはよくあるが、ニワトリってのはなかなかないねぇ。
しばし砂利道を走って、中央高速橋たもとの国立河川公園にでる。朝早く行動したいのだから、4時ごろからあけて欲しいところだけど、まあ無理なのかなぁ? 7時と書いてあるけど、前回行ったときは6時前には開いていたようである。
R20号のバイパス石田大橋。サイクリングロードはこんな感じ。まだまだ日陰が多くて快適である。
野猿街道の四谷橋。
京王線。そろそろ陽があったってきた。
やっと関戸橋だ。左側がNEC。ここまでが一区切りで10kmである。最高に快適な10kmであった。
終わったら書こうと思っていたが、今回は区切りになる場所をクリップしていたら、なんとほとんどが10km間隔となった。多摩大橋から関戸橋まで10k(これは前回のレポート)、関戸橋から登戸(多摩水道橋/世田谷通り)までが12km、多摩水道橋から丸子橋/中原街道までが10km、丸子橋から弁天橋までが11kmである。そして今回は関戸橋から次の10kmである。
関戸橋を過ぎて少し行くと「府中の郷土の森公園」というのがある。ここの駐車場は無料で結構使い勝手が良い。下の写真は道路の左と右に駐車場がある。2階建てで結構きちんとしたものだ。事前調査では利用時間は9時からだ。つまり早朝サイクリング野郎の私としては使えない・・・という決断だったのであるが、グランド側の駐車場は6時前にもかかわらず開いていた。これは使えるのか???
調布エリアはかっとびサイクリング兄ちゃん防止で道に「ダンダンダンダン」という突起がつけられている。面白いのは、みなこの突起を避けるため、ロードの突起部横ダートがサイクリング獣道状態になっていることだ。考えることは皆同じなのである。でもかっとび野郎はやっぱり危ないと思う。時間帯もかぶるのだろうが、関戸橋から多摩水道橋(小田急登戸)までは夏の軽井沢を彷彿させる人であったりするからだ。それも圧倒的に60歳以上と思われる老夫婦である。
武蔵野貨物線と南武線。
府中街道・是政橋。
稲城大橋。
そして鶴川街道・多摩河原橋。奥によみうりランドが見えるのだ。
遠めに見てアーチ橋に見えたのだが、アーチなのは水道橋なのであった。
京王相模線
そしてここから多摩水道橋までが、多摩川の橋間距離では一番長い3.8kmである。人も一番多かった。多摩水道橋から500mくらいは砂利に未知なるのであった。
さて一区切りの世田谷街道・多摩水道橋だ。時間は6時35分。まだぎりぎり「爽やかさ」が残っている。しかし写真を見て分かる通り空はピーカンであり、これからが体に厳しい時間なのだ。ここまで寄り道したり、ちんたら走ったりしながらで1時間半弱であった。江ノ島サイクリングは境川沿いを40kmで2時間だからだいぶゆっくりしたペースである。でもこれくらいが良いのである。そしてここからは河口に向かって川の右側走行となる。
多摩水道橋からは川の下流に向かって右側を走る。ここからは人が激減である。ほとんどサイクリングロード独占だ。川崎までは約20kmである。
小田急線。
土手のロード自体は狭いが人も少ないし走るのは苦ではない。しかし川の方を見ると、左側のがうらやましく見えた。朝は左側が建物の日陰モードになる場所が多いので涼しそうだからである。時間は6時半過ぎ、太陽は既に元気いっぱいである。そして東名の下をくぐった(後ろ向き撮影)。
そして二子橋に到着だ。まだまだ余裕あるぞ。まずは新二子橋をくぐるが、やはりR246は大渋滞しているみたい。むかし青山でバイトをしてた時に、なんどか社有車で家まで帰り、朝246で出勤したが、やっぱりここは大渋滞ポイントだった・・・
続いて二子橋/東急田園都市線。ところでどの橋もその下をくぐるのは似たり寄ったりである。土手ロードは高さがあるのでそのままでは橋をくぐれない。したがって河川面まで下がるのだが、そのまま下るところと、山岳道のように急なS字のように戻って距離を稼ぎながら下るところを二つある。後者はバックするようでなぜか肌に合わないのである。
第3京浜。
なんだか観戦席ライクである。でも草ボーボー。そういえば、もてぎのオーバルコースの観戦席もこんな感じで草ボーボーだった。
東横線だ。東横線だと横浜線スケールでいうと菊名相当なんで、だいぶ来た感がある。目指す先には入道雲がモクモクしている。
そして丸子橋に着いた。ここまでが登戸からの一区切り10kmである。時間は7時ちょうどだ。さすがに早く行動を始めるとまだ7時なのだ。早朝行動はいいぞいいぞ。いけいけドンドン!(写真は帰り左側から撮ったもの〜絵に描いたようなモクモクとした雲がいい感じだ)
実は愛車どっぺる君は前側チェーンが外れやすいという悪癖がある。この日最初のチェーンはずれはこのあたりだった。しかしこれも慣れれば怖くないもので、あっという間に直せる業を身につけた。
さて多摩大橋から関戸橋、多摩水道橋、丸子橋と30kmの区切りまで来たわけだが、サイクリングロードとしては残り10kmが最終区間である。このあたりからは初ロードであり興味しんしんである。事前調査ではここ丸子橋からは下流に向かって左を走るのが良いとある。だが、右ではどこがダメなのか?を身をもって体感することも大事だ(何が大事何だか・・・)。このまま直進しよう。
まずは新幹線/横須賀線の下をくぐる。そう新幹線といえば相模川の新幹線橋下が面白かった。面白かったというよりもすごかった。すごかったというよりも恐怖だった、と言い換えたほうが言いかもしれない。なんせ手を伸ばせは車体の下に手が届くのでは?というくらいの頭上を300km/hで走り抜けていくのだ。これは恐怖だな。一度経験してみると良い(Google Mapsで「35.39071,139.372354」を入力せよ)。
しかし河川敷にはゴルフ練習コースがやたら多い。みんなゴルフ好きなのね。ちなみに私はゴルフをやったことがないのだった。さらにスキーもやったことないぞ。
そしてガス橋。ガス橋は昔かみさんが一人暮らししていた池上に送っていった帰りによく利用した橋である。左側にキヤノンのビルがまぶしいぞ。しかしキヤノンどうした、株価が急落したまま戻らない。エクセレントカンパニーじゃなかったのか?
そして国道1号(第2京浜)だ。ここから砂利&超狭になる。なんだか先が思いやられそうだ。
砂利道にブルーになりながら少し進むと「通行禁止」という看板に出くわした。土手道を工事しているらしい。が、工事が続いている感じが全くしなくて放置工事プレイだ。おいおい、しっかりしてくれ川崎市! しょうがないので一般道を走ろう。
少し走ったら、川崎マンション群というか、ぎりぎり駅そばマンション群と言える場所にでた。当然歩道は広いし電柱もないしおしゃれである。しかしおしゃれには全く縁がないというか、まったく気にも留めないというか、まあ興味がない私であり、早く川沿いに出たくてしょうがない。左側に注意しながら走っていたら川沿いに出るところが見つかった。写真の左側である。
よしよし、と川沿いに出たとたん「どよ〜ん」とした。また砂利道かよ!っていうか、土かよ!だ。
まあ土でも砂利でもいいのだが、ちょっと走ったら土手道が終わってまたまたさっきの幹線道路(府中街道)に戻ってしまった。恐るべき川崎側。でもアクアラインとか浮島とか書いてあると、なんだかちょっと萌えますなぁ。
次なる橋はJR東海道/京浜東北である。ここは電車で東京出張の時、窓から広がった風景がいい感じのところだ。自転車は府中街道脇の歩道を走行する。
でもやっぱり川沿いを走りたいので左を見ながらいくと、京急をくぐったところで小道があった。そく行く。するとやっぱりそこが川へのアクセスの道であった。後ろを向くと橋の下をくぐれないのが分かる(もしかしたらくぐれる?)。
やはり順光の写真は絵葉書的できれいだなぁ。
やっと戻れた川沿いロードだが、やっぱりここも砂利道である。狭い砂利道でかわいい犬を連れて日傘の品のいいおばさんとすれ違った。道を譲ってくれたので会釈したら、品のいい声で「おはようございます」と。なんだかホンワカした。あいさつひとつでホンワカできるのにねぇ・・・会社じゃねぇ・・・なんだかねぇ・・・
砂利道はそれほど長くなく、すぐに第1京浜(R15号)となった。後ろを向くと京急羽田線というか空港に行くやつがきた。東海道と京急も同時にやってきたので、とりあえず「パシャ!」
第1京浜をどうやり過ごすか?なんかくぐれるのか、橋上に出るのか?がよく分からない。くぐれないような気もしたので、橋を渡ってみようかと橋上に登った。と、そのとき橋の下をくぐろうとした人がいて、じゃあ俺も、と保持した位置エネルギー約9000[J]を放出した。しかし「もったいない」な私はいつも思う。位置エネルギーを有効に回収したら、すごいことになるのでは? 毎日体重70kgの人がエレベーターで10F(50m )まで行けば、35.000[J]のエネルギーを持っている。帰る時にそれを回収できないのもか?
第1京浜を過ぎても砂利道は続いた。
多摩川にはいたるところにゲートがある。ここのゲートは上に彫り物があったりして何やら文化遺産的である。このあたりから道は舗装になる。そして味の素の工場が延々と続いていた。大きいのね。
そして最後の橋である大師橋(産業道路/首都高羽田線)にたどり着いた。ここから先は右側を走っていると行き止まりになってしまうので左側に渡るのである。
これが左側、広くて走りやすい。右側神奈川エリアは工場地帯だったが、左側東京エリアは住宅地、面白い対比だなぁ。
河口は釣りボート屋がたくさんある。奥に見えるのが羽田空港。
ああ、やっと到着、弁天橋だ。おもむろに「あっ、弁天橋だ」とあっけなくついちゃった感じである。時間は8時15分、3時間かかった。そういえば前に青梅駅に着いたのも8時15分だった。
さてこれからどうしよう?
多摩川サイクリングロードの始点(終点?)は一応「弁天橋」ということになっている。流れでだらだら走っていたらおもむろに弁天橋が現れたので、ちょっとどぎまぎした。テレビでしか見ていない芸能人に急に街中で会ったような、そんな感覚である。
さて弁天橋がとりあえずのゴールであるが、なんだかこのまま帰るのは忍びない、パンチがない、思い出が足りないの、ないないないである。目の前は飛行機がバンバン飛んでいる羽田空港。よし、どこまでいけるか分からないけど、いけるところまで行ってみよう!と、言葉だけ聞くと「なんだか前向きないいやつ」的優等生が浮かぶが、事実は愚痴だらけの閉塞感に押しつぶされそうな中間管理職である。
実はハイテク全盛の今の世の中、事前にGoogle Mapsのストリートビューでこのあたりがいけるのかいけないのか?は調査していた。このストリートビューは行ったことのない場所を事前に調査しておくのに最高である。しかし実際にその場に行ったときの「びっくり感」というか「新鮮さ」というかが減ってしまうのは間違いない。いうなれば、昔は試作が上がってきたときに「うぉ〜これかぁ〜」と設計者は感無量であったが、今は3DCADで設計しちゃうんでモノが上がってきても「うんうん」と重さくらいしか実感するものがなかったりする。そんな感じである。
弁天橋の目の前の環八には一応歩道が併設されている。空港に行くしかない道路に歩道っていうのが、なんだか違和感があるが、歩道があるところまでは行ってみよう。空港を左手に、多摩川の超大河口を右側に、上にはモノレールがなんだが、モノレールは電車好きな子供のような気持ちになっちゃうのだなぁ。まずモノレールが地下からぬぬぬぬ・・・と出てくる。
国際線の周りはまだまだ開発途中って感じだ。モノレールも京急も国際線ターミナルに行く。京急はこのあたりは全部地下だね。
そしてまた戻ってきたモノレール。
右の玉川河口付近を見ると、向こうにアクアラインが見えた。多摩川右側をずーっと走っていたら行き止まりになってしまうので行かなかったが、浮島までは車でいけるんだからアクアラインがすぐ近くに見えてもなんら間違いではない、というのが分かるのである。ちなみに先ほどの国際線ターミナルの対岸当たりが自転車でいける最終地点だ。ヨドバシの倉庫があるところ。
快適に走っていたら、下りになった。
そしてトンネルが見えてきた。空港の第○滑走路の下をくぐるためのトンネルであるが、歩道があるのかないのか? どうなのか? おお、歩道があるじゃん。いけるじゃん。とまだまだ進んだ。
そしてトンネルを出たところはT字路になっている。「あ、首都高湾岸線だ。ああ、なんかこんなところまで来たんだ!」という感慨深い思いに浸ることなく、これをまたげるのか?とGoogle Mapsで調べてみると、大きく右側を迂回すれば良いらしい。道路があるところでは最も海に近いところだ。その先には滑走路しかないのである。
あとはいけるところまで湾岸線の海側を走る。歩道がどこまであるのか? また滑走路の下(トンネル)をくぐり、ドンドン行こうを思った。ら、トンネルを過ぎた過ぎのトンネルには遊歩道がなくなっていた。ああ、ここまでか。なんかあっさり終わってしまったなぁ。
と思ったのだが、横を見ると階段がある。とっぺる号は軽いので階段で抱えるのも苦にならない。階段の上は工事中だった。後ろを見ると今さっきのトンネルだ。
そろそろ行き止まりかなぁ?と思いながら工事中のところを抜けていくと、おもむろにターミナルが現れた。おお、ここは第2ターミナル・ビックバードではないか? なんだか感激である。しかしターミナル前には「自転車通行可/ここまで」とある。これで終わり。時刻は9時ちょっと前だ。
さてどうしよう?
「さてどうしよう?」
と思案するが、ここまで来てターミナルに潜入しないという選択肢はない。ということで、ちょっとその辺のドッペルを停めて(なんだかビックバードの横にチャリを停めるっていうこと自体がなんだか変な感じ)、堂々と最南端の位置口から空港に入っていった。しかもサイクリング用のだらしない格好でである。
「う〜ん、最高!涼しい!」のと、空港の高揚感が混ざったこの感じ。なんともいえない。乗り込んだ1Fは到着ロビーである。なのでなんとなくさびしい感じ。明かりを全体的に暗く演出しているのもその理由だろう。どこかにツアーで行ったおばあちゃんたちが同じ色の黄色い防止をかぶってにぎやかにしている。
到着案内ボードも「空港!」って感じでいいぞいいぞ。あっ、山口宇部行き・・・これ昔何度も乗った便だ!ねっ、大○さん。
2Fに行ってみると、「おお、やっぱり空港はこの感じだ」。出発ロビーは明るいし人が多いし、こらから飛行機乗るのよ、旅立つのよ、旅行よ、という「気持ちの高揚感」がフロアを満たしている。ビンビン伝わってくる。本当に「気」というモノはあるのだなぁ。
自動チェックインカウンターの前には地上クルーのお姉ちゃんががんばっている。日テレあたりのニュース番組の後半コーナーとかで、「密着新人地上クルー/合格できるか?」なんてキャッチフレーズでやっているやつだな。でも最近は病院の会計も機械でやるらしし、スーパーやディスカウントストアなんかもセルフ会計だったりする。これ作っているところ儲かっていそう・・・
しかしだからといって出発ロビーにいてもしょうがないので、5Fの展望デッキを目指した。目指したんだけど、一気にいけるわけではなくて、あっちこっちを乗りついていかなければならないのは、ちょっとした商魂を感じてしまう。「ただで展望させませんよ、あっちこっち回って買い物欲をだしてね〜」って。
まあこんな上から目線で楽しめたけど・・・
5階展望デッキは夜の10時まで開いているようだ。夜景がよさそう。今度来てみよう。飛行機はいつ見ても心躍る。それに羽田の展望デッキはちゃんとカメラのレンズが出せるくらいの考えられた金網だ。こういう配慮はうれしいぞ。サーキットでも岡山のTIはレンズを出せるところがところどころあるのだが、富士なんかはもう2重の金網でもう写真撮るな的である。
しかし、持ってきたカメラは18−55mmのキットレンズであり、飛行機をアップで撮影というわけにはいかないのだ。まあ目的が写真撮影じゃないんだからしょうがない。何度見てもこんな大きくて重いものが空を飛ぶなんて・・・
ANAがたくさん。
滑走路端に向かう3機。もうラッシュアワーである。
飛行機の大きさによって、離陸ポイントが違うのがよく分かるのだ。当然大きくて重い機体は離陸するタイミングが遅いのがよく分かる。
貨物運び?はかわいい車両である。小回りが利いて面白い。
展望デッキにはミスト噴射がされていて涼をさそうのだ。いいぞいいぞ。
時刻は9時半ちょっと前。なんだ、結局30分しか空港を楽しまなかったんだ・・・と、なんだかもっといたような気がしたが、あまり長居しても帰りの炎天下がきついのが分かっていたので、でまいいっかと。
空港の建物横になんて停めておいたドッペルだけど、ちゃんと移動もされずにその場に鎮座していた。まあだれも空港の外なんて歩かないもんね。
そして帰りはちょっと近道をしてみた。やっぱり同じ道よりも違う道を通ってみたいから。けど走っていたら「関係者以外立ち入り禁止」と書いてあるANAの道路を10mだけお邪魔すれば環八に出られるんで、ちょっとお邪魔した。すいません、ANAさん。
環八に戻ると、そこは来た道帰り道である。しかし行きと帰りは向きが違うので、その風景もだいぶ違って見えるものだ。しかし、10時前だというのに、もう炎天下だ。きつい・・・きついぞ。
そして軽くトンネルを抜けると、そこが弁天橋だ。
が、止まらずに走り続け、大師橋が目の前に近づいてくると、自転車ロードになる。
帰りは大師橋を渡らずに、川の北東側(上流に向かって右側)を行くことにしよう。やっぱり景色がずいぶんと違う。そしてオフィシャルサイクリングロードの始まりだ。
こちらサイドのサイクリングロードは広いし快適なのだが、じりじりと高度を上げてきた殺人的太陽光はまったく快適ではない。500mlのペットボトルは行きにはほとんど飲まなかったが、帰りは既に1本終了。そして残りの凍らせて持ってきたものも溶けて冷え冷えの部分は飲み干してしまった。氷は結構溶けないのである。さらにサイクリングロードは思いのほか自販機がない。砂漠で遭難したような気持ちで、ペダルをこぐのだった。京浜東北から見える多摩川東京川の河川グランド。緑がきれいだ。
暑さを除けば快適なサイクリングロードであるが、丸子橋を過ぎるとおもむろに車道を走らなければならなくなる。う〜ん、嫌だぞ。前に見えるのは東横線。
まあ車道を走るのはそんなに長くなく、また川沿いに出られた。が、土手道はない。しかもなんだかひたすら続くダート路である。元気がよければダートだってガンガン走っちゃうが、暑くて暑くてヘタっているときにはダートはつらい。
こういういかにも的な雲が結構好きである。
そしてやっと二子多摩川を抜けた。橋の下に自動販売機が1台あった。のだが、なぜだかこの販売機をスルーしてしまった。しまった!と気づいても後の祭りである。そしてしばらくグランド内だったり砂利道だったりを過ごしたら、やっと自動販売機を見つけた。ああ、砂漠のオアシス! しかしここでの敗因は「CCレモン」を飲んでしまったことだ。のどが渇くと炭酸に走りたいのだが、やっぱり糖分がある飲み物は飲んだ後にのどに甘さが残り、イガイガしてくるのである。まずい。と思っても、その後、まだ自販機のない道が続いた。
そのイガイガのどを潤してくれたのが、和泉多摩川小田急したのサントリー自販機であった。ここでは素直に天然水を買ったのだが、これが大正解であった。だって「キンキン」であったのだよ。もう気持ちいいくらいに「キンキン」だ。これでサントリーの自販機が大好きになった。ビバサントリー!
その後無心に走った。しかしゴールは間近なのだが、ずーっと首からぶら下げておいたD40の重さに耐えられなくなった。いくら軽いD40とキットレンズとはいえ、長時間のサイクリングにはつらい。これで軽量高画質のデジカメを購入する決意がついたのであった。
元の多摩大橋に着いたのがちょうと13時である。熱射病寸前であった。
しかしサイクリングは楽しい。今度はどこに行こうかなぁ?