■TOP > マクラーレン パドック潜入記

■■■ 第3話【準備は大変〜その1】 ■■■

金曜は定時退社なので、人の仕事にちょっと首を突っ込んでではまりかけていたけど、速攻がえりだ。しかしこういうときに限って

「定時退社だけど残業できるよな!」 なんて言う人(上長)がいるもんだ。

「ひえぇ、やめてくれぇぇぇぇ〜」と心で叫び、あれこれと段取りだけ済まして、人に紛れ消え入るようにフロアを去った俺だった。

まずJR町田駅で途中下車だ。何年振りかで入った”緑の窓口”で新幹線の時間を見たら、朝一番(6:16新横浜)は全席指定の”のぞみ1号”なのだ。
「うん、たまには指定席っていうのも良いかもしんないが、とれないだろうなぁ。F1詣でがたくさんいそうだよなぁ」
と、恐る恐る予約券を書いて出したら、あっさりとれた。あれ?こんなに楽勝でいいの?

よくよく考えたら、自分で新幹線の指定席予約をしたのって初めての経験だ。(^_^;) かみさんの実家/秋田への帰省は車だし、雪降る季節に法事で帰ったことがあったけど、そのときはかみさんが仕切っていたし、出張は自由席だし、メーカーさんと一緒だと彼らがとってくれているし。結局、各種払込とか銀行とか役所とか税務署とか郵便局とか、かみさんや独身時代は親とかがやってくれてたので、俺自身社会生活一般にぜんぜん疎いのだ。こんなんでいいのだろうか?
でもスピード違反で行った、検察-簡易裁判所はちょっと詳しくなっていたりして。

その後、駅の出口から20歩で到着する、”ヨドバシ町田駅前店”に寄ってフィルムを仕入れてきた。自宅に7本ばかりストックがあったけど、万が一に備えて予備予備。36枚ASA400/10本で\3980なり。それにしてもその辺で売っているフィルムってほとんど24枚撮りだけど、我が家の場合ほとんど36枚撮りを使っているのだ。みんな24枚撮りのほうを使っているの? 36枚撮りの方がパフォーマンスいいじゃん。今はプリント代かからないし。

ところで銀塩写真ってやっぱぜんぜんきれいよね。デジカメがいくら200万、300万画素になったって、まだまだだよなぁ。最近のF1速報誌は、速報性を高めるためか多くがデジカメで撮ったものを紙面に載せているのだが、これまたぜんじぇ〜ん汚い。色が変、階調が狭い、エッジにジャギー(ぎざぎざ)がでてる等々、だから最近速報誌を買わなくなったのだ。それに銀塩写真はそれなりに安い。現像+プリント+ネガポジプリントで800円もしないもの。
う〜ん、脱線が多いなぁ。脱線と言えば”底抜け脱線ゲーム”って言う番組もあったよねぇ。金原二郎さんどうしているのかなぁ? ”ドッキリカメラ”もなくなったし。

フィルム購入のついでに店内をプラプラ歩いていたら、カメラバッグとかデイバッグとかが目に入ってきた。それまで漠然と家にあるリュックにいろいろ詰め込んで行こうかと思っていたが、ぜんぜん甘い考えではないか?、と思ってきた。
「これ結構よいなぁ」と、品揃えが半端じゃないカメラバックコーナーを徘徊すること約20分。デイバックではない、ショルダー型のバックに目をつけた。なんだか有名メーカーらしい。その目をつけたバックを背負ったり、開けたり閉めたり、散々迷ってもう一度棚に戻してたりした。俺が去ると店員さんがそそくさとやってきて、そのバックをまたきれいにディスプレイしなおしている。

「う〜ん、やっぱそれ買おう、買わせてください(気が小さい俺様)」

たくさんたまっていたポイントが空になってしまった。それにしてもカメラバッグである。やたらポケットがあって、チャックがあって、仕切りがたくさんあって、加えてその仕切りはマジックテープで自由自在に動かせる。三脚用のストラップもついてるし、もう言葉では語ることができないくらい考えられているのだ。もうこういうのに出会うとヘロヘロにうれしくなっちゃうのは、ポケットがたくさんついているズボンを買ってもらって喜んでいる息子と何の違いもないのだ。親子だねぇ。
ついでに一脚も買おうかと結構悩んだが、親父が持っていそうなのでパス。

心うきうきヨドバシを去り、また電車に乗り、東京都に住んでいるけど利用している矢部駅(相模原市)で下車、翌朝の電車時刻を調べる。土曜は休日ダイヤなんで間違えないように・・・ 5時32分に決定! 帰宅後自宅に入る前に、親父の機材を借りようと実家(歩いて30秒)に寄ってみたら、なんと親父は先日亡くなった実兄のお線香を上げに福島・相馬まで行ってるって。(T_T) ウムムム・・・
しかし弟がいたのでサーキット放送を聞くためのカードラジオを借りた。カードラジオのイヤホンの巻き取りっていいよね、邪魔にならない。そして久しぶりに兄弟の会話を交わした。彼はニコンに勤めているのだが、勤続10年にして社内製品が半値で買える制度でカメラとレンズを買ったばかりらしい。結局70-200mmのニッコールzoomを借りた。他に小型双眼鏡もあったので、もれなく「これも貸してね」。持つべきは、物持ちな兄弟。佐藤家は親父もニコン党なので家族み〜んなニコンなのだ。こうなるとレンズの使いまわしができて、とってもグッド(^.^)

しかしいつになったら、F1マシンが出てくるのか?あ〜先は長いぞ。 (^_^;)



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