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■■■ 第19話【パートナー】 ■■■

続くゲストはマクラーレンで働く日本人スタッフの安川さんだ。すげぇ、マクラーレンで日本人が働らいとる。あこがれちゃうなぁ。帰ってきて偶然開いた昔のF1雑誌にこのお方が載っていた。前はレイトンハウス(チームとしての)で働いていたのね。

*雑誌に載っていた安川さん



 トーチューに”ハッキネン真っ青”という記事があったが、もともとフィンランド人は色白だ、とか、ハッキネンは鈴鹿にすべてを賭けるために、マレーシアGP以降のすべてのイベント(スポンサー関係のイベントってすごくあるらしい)をキャンセルした、とか、マクラーレンのスポンサーに対する姿勢はうまく、ロックタイト等の技術供与しているメーカは”テクニカル・パートナー”と呼び単なるスポンサーとは明確に違いを持たせているとか。安川さんはご子息がアメリカでレーサーになったそうだ。どのカテゴリーだったかはちょっと忘れたけど。すごいね。

「俺のこと舎弟にしてください!アニキー」と迫ろうかと思ったが、恥ずかしいのでやめた。

 ところでスポンサー関係の話が出てきたついでにマクラーレンのスポンサーを大公開。実際”スポンサー”という呼び方はしていなくて、あくまで”パートナー”だ。俺も仕事をしていて思うが、みんな部品メーカーに対しての接し方がぞんざいよね。パートナーって考え方で接して、いいときはみんなで喜ぼう、悪いときはみんなで苦しもう、って考えないといつかは愛想をつかされてしまいそうだね。

・タイトルパートナー
Reemtsma/ドイツのタバコメーカーだ。そのタバコブランド”West"がマシンに大きくかかれている

・エンジンパートナー
Mercedes Benz/名前はメルセデスだけど、設計はイルモアっていうレース用のエンジンビルダーだ

・コーポレートパートナー
 ⇒FINLANDIAはハッキネン母国フィンランドのウォッカ屋さん、HUGO BOSSはドイツのメンズファッション屋でマクラーレンとは古い付き合いだな、SCHUCO(”U"にフォルマントがつくけど)はドイツの窓屋?、SCHEPPESは英国王室ご用達のソフトドリンク屋、SIEMENSはドイツの総合通信機器屋ででかい会社だ、鈴鹿ではいたるところに看板をつけていた。TAG HEUERはは誰でも知っているスイスのスポーツウォッチ屋、Warsteinerはドイツのビール屋でメルセデス系のマシンにいっぱいスポンサードしている。

・テクニカルパートナー
 ⇒LOCTITEは世界的な接着剤&シール材メーカーだ。F1マシンってエンジン・シャシーですごく接着剤を使っているみたい。接着剤って”アドヒーシブ”って言うのだ。知ってた?でもLOC-TITEなんて洒落たネーミングだなぁ。93年からロータスをスポンサードし始めたときは、仕事で知っているメーカーが出てきたのでえらくうれしかった記憶があるぞ。そのロータス107BにはLOCTITEのコーポレートカラーである赤で一等地にマーク張られていたよね。田宮のプラモデルでもばっちりつくってまっせ。Mobilは油脂関係、Bridgestoneは日本のタイヤ屋さん、2001年はミシュランが復帰してくるのでがんばってちょ、KENWOODは日本のオーディオ・通信機・測定器屋さん、British Aerospaceはイギリスの軍関係航空機屋で最先端の技術を保有しているらしい。F1マシンは戦闘機の技術まで使っているのさ。COMPUTER ASSOCIATESは有名なソフトウェア屋らしいけどよく分からん、PARAMETRIC TECHNOLOGY CORPORATIONはF1設計に欠かせない各種開発ソフトウェアを提供している、SUM microsystemsはワークステーションで有名ね。

・オフィシャルサプライヤー
 ⇒ENKEIは日本のホイール屋、GSバッテリーは日本のパッテリー屋、ヤマザキマザックはツーリングマシン、SAMSUNGなんてあるけどPCモニターを供給しているらしい。



続くゲストは国内レースの兄弟ドライバー“影山正美”だった。かっちょええねぇ、さすがにもてるだけの事はあるね。内容はパス。



 続いてロックタイトのおっちゃんがマシンの1/6くらいの模型を元に、ロックタイト製品が使われている場所の説明だ。
司会の紹介を聞いてびっくり。ただのおっちゃんかと思っていたら、事業部長殿だった。あへ。しかしこの模型、モデルとしてはMP4/12であり、2年落ちのものだ。タイヤが黄色い"GOOD YEAR"でしょ。毎年新しいマシンをプロモーションのために作ってられないんだろうな。だったら俺作ろうか?
マシンを指しているのは、再度登場のお姉さまだ。



 このパーティーで俺と同じような兄ちゃんがいた。なんとなく近くにいて、なんとなく同じにおいを感じてお互い話し始めた。某メーカーのエンジン屋さんらしい。藤沢に住んで藤沢の会社に勤めている藤沢さんだった。嘘じゃないって!

 「○○○さん(メーカー名)って一瞬だけF1エンジン作りましたよね。ロータスかなんかでテストしましたよね。田宮の本社に行ったら飾ってありました。」
「そのエンジン、私が運び込んだんですよ。」
う〜ん、世間は狭い。藤沢さんとは何か気が合い、最後の新横浜まで一緒だったのだ。

2時間のパーティーもなんとなく慣れてきて盛りあがり始めた頃に、残念ながらお開きとなった。このように初対面の人達のパーティーなんてあまり経験なかったのだが、盛り上がって来た頃にお開きになるのは非常にもったいない。2時間っていうのはそんな時間だね。

では記念写真、パチッ





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