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■■■ 第29話【念願のピットボックス】 ■■■

 少し雑談をした後でM事業部長が「そろそろウォームアップ・セッションが始まりますから(9:30〜10:00)、行ってみましょう」と。

「おお、行こう行こう」と優雅なパドック内でのひとときよりも、喧騒とした雰囲気とガス臭さと爆音の世界の方が俺には合っている。その頃から俺と藤沢さんの二人での行動とあいなった。その方がフットワークも軽くていいぞ。

ちなみに、金曜の午前/午後、土曜の午前のセッションは”プラクティス”、土曜の午後は“予選(クオリファイ)”、日曜の午前が“ウォームアップ”で午後が決勝である。

 パドックを後にするとき、例のマクラーレン・クラブ入会依頼書を出しておいた。受付のおねえさま方は快く受取ってくれた。そしてレセプションカウンターにはかごの中にイアープラグがザックザックと置いてあった。当然ゲットするわけである。マクラーレンボールペンももらってきた。何でももらっちゃうぞ。



ピットボックスのパドックに入るのにもゲートがある。どこでもゲートだ。



 ピットボックスはどのような区分けがなされているのはよく分からなかったが、案内された場所はジョーダンチームの上だった。ここもいわゆる社交場の体をなしていた。ドリンクがあったりお酒があったり。俺にとって信じられないのは、ここにモニタがあることだ。何で目の前に生のマシンがあるのに、モニタを見る必要があるのだろう。優雅にライトカクテル飲みながら観戦、なんて事を俺がするわけなく、ゴキブリが出て驚き逃げまくるよりも素早く、コース側の立ち見物ウォールへとダッシュした。



 各ピットの上にドデカイ看板があるのだが、今いるジョーダンチームの上には”Mobil”が鎮座していた。Mobilはマクラーレンのオイル関係のスポンサーだからいいのかなぁ? 看板も間近に見るとこんな木で出来ていたり・・・



 ピットボックスから見るF1はもう最高である。頭の中でサンダーバードの歌がこだましている(この歌ってなんかいいよね/”サンダーーーーバーードーー♪、チャーチャ、チャチャチャカチャカチャァー♪”)。なんてったって目の前にマシンがある。動いている。ドライバーが乗っている。あああぁ、頭がクラクラしてくるぅ〜





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