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■■■ 第45話【スチュワート〜今はなき】 ■■■

 上方排気といって、エンジンの排気をカウル上側に出すのが流行っている。排気管の長さが短くできるとか、エンジンの高回転化を排気管の共振周波数を高くすることでマッチングできるとか、ギアボックスまわりの空力が洗練されるとか、排気(エンジン回転数)によるダウンフォースの影響を受けないようにできるとか、利点は結構あるらしい。フェラーリが始めたこのシステムをいち早くコピーしたのがスチュワートだ。こんな具合だ。



 また目の前のノーズやゼッケンをアップで撮るとこんな具合。ちょっといいでしょ。ちなみにノーズの先端にはチームの名称を入れる決まりになってる。セナ全盛時代のマクラーレンはもちろん”McLAREN”、すぐ近くに”少年ジャンプ”なんてステッカーがあった。10cm幅くらいの超小さなものだったが、当時1億円くらいのスポンサーフィーだったらしい。



 カウル裏の遮熱シールは熱でボコボコになっていた。マクラーレンやフェラーリはつるっとしたきれいなもんだった。こんなところにもチームの総合力が見てとれるものだ。



フロントウイングのフラップは左右独立ではなく、つながっているのが分かるね。





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