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■■■ Guyatone zip100 ■■■


 欲しくて欲しくてたまらないエレキギター。しかしエレキギターはギターアンプがあってからこそである。しかしギターにお金を費やすと、あれ?アンプ買えないじゃん、となることは当時の誰もが経験したことである。なのでアンプは安いものしか買えないのだ。

 当時Guyatoneは国内のギターアンプではそれなりの地位を占めていた。そして買ったのはzip100である。当時もチューブアンプがいい・・・という話はあったが、そんな高いものは買えず、オールトランジスタのコンパクトアンプを買った。

 しかしこのzip100、いい歪だねぇ・・・なんて思ったことは一度もなく、それ以来「チューブアンプじゃなきゃダメ」となかば信仰のように思っている。ただし小さくてどこでも持ち運べるのは良かったけどね。





■■■ Guyatone FLIP300FC ■■■


 やっぱりチューブアンプが欲しい・・・と思って、いつもの秋葉原に行ったついでに新しくできた「ラオックス楽器館」に行ってみた。特に安い感じもしなかったが、サイズ感も抜群だしいい感じにひずんでくれる。SPもセレッション。ではいただきます。

 持ち帰りできないので郵送してもらおうとしていたら、店員さんがおもむろに展示してあるアンプを別部屋に持って工としている。えっ?展示品なの?待ってよ待ってよ・・・と、ちゃんと未使用のアンプにしてもらった。店員さんは怪訝な感じだった。う〜ん、悪印象。

 そしてしばらくして我が家に届いたFLIP300FCは何やら展示品の匂いがプンプンするものだった。やられた。ラオックスだましたな!

 しかし展示品であったとしても音はいい。これがそれ以降30年以上にわたって俺のメインアンプなのであった。当然のことながら、クリーンCHとドライブCHがあるが、これを切り替えるのは「背面」にあるスイッチなのである。部屋の真ん中にアンプを置けるほど広い部屋があるわけでなく、アンプなんて大体にして壁に沿っておいてある。なので、このスイッチはすごぶる使いにくい。

 さて以前のソリッドアンプであるzipはエフェクターで音を作るしかなかった。しかし今回のFLIP、ドライブCHにノーエフェクターで気持ちいい歪になってくれる。しかしここでクリーンCHの使い方をおぼえた。クリーンCHのゲインを最大にしてハムPUで弾くと、結構クリンチしてくれる。そこで、コンプレーサー一発かましてそのボリュームを上げてやると、見事にクリーンCHで気持ちいいドライブCHもどきの音が出た。これはいい。そしてかれこれ20年はクリーンCHだけで過ごしていた。

 しかしアコギ番長を宣言してしばらく経ったある日、久しぶりに電源を入れたら、何気に気持ち悪い歪がが聞こえた。




■■■ Behringer ■■■


 スタジオは2階なので、すべての機材はそっちにある。でもたま〜にリビングデモエレキを鳴らしたいことがある(んじゃないか?)と思って、安いアンプを物色したら、その日に5000円で買えたのが、これである。Behringerはどんな機材も格安である。それに一応プリチューブなのである。可もなく不可もなく、まあ値段相応だね、という感じ。






■■■ BLACKSTAR HT Studio 20 ■■■


 FLIP300が何気に調子悪いように思えて、もうアコギ番長になると決めたのだが、やはり「何か買う」ってのが物欲番長を強く刺激した。そして運よく出会えたのがこのBLACKSTARである。

 アンプなんて真剣に検討したこともなかったので、素人同然である。でも今回のこのアンプ、12インチセレッションSPでフルチューブってのに惹かれた。出会った瞬間にビビッときた。しかし大人はその場で買うなんてはしたないことはしない。1週間待ってそれでも欲しかったら買うのだ。でもおうおうにして1週間後には売れてしまっている・・・ってことも多いのだが。

 しかしこのアンプ、1週間後も私を待っていてくれた。家に帰って重いアンプを持ち上げたら、そのシュリンクパックされた上部にホコリがたまっていた。もしかして長く放置されていたのかも。しかし放置されていても関係ない。なぜかと言えば、シュリンクパックを破って出てきたアンプが新品のようにピカピカだったのだから。一部打痕があったが、それ以外はサランラップかけて使っていたんですか?というほどのピカピカ度である。

 さて音はどうだろう? クリーンCHとドライブCHはフロントにあるスイッチかフットスイッチで切り替えられる。まずはクリーンCH。FLIPと違い、クリーンCHではほとんど歪まない。クリーントーンかエフェクター活用という感じである。でもチューブアンプの暖かさというかマイルドさがいい。ハムPUと相性がいい感じ。そしてドライブCH。ネットではそれほど歪まないとか書かれていたけど、うそうそ。歪みまくっている。気持ちよい歪だと、時計にして11時くらいで十分である。それ以上にするともうスラッシュメタルっぽくて私には合わない。そして熱が入ってくるにしたがって、粘っこいいい歪になる。これはいいぞ。いい買い物をしたぞ。

 ただし、やはりパワーアンプも真空管なので熱はすごい。アンプの上にはモノを置けない感じだ。20年後にエレキギターを弾いているとは思えないので、これが最後のアンプになるだろう。末永くよろしくな!



■■■ VOX AD50VT ■■■


 BLACKSTARを買ったのは6月だった。我が家の2階は7月以降は灼熱地獄になるので10月までは倉庫溶かす、じゃなくて倉庫と化す。ということで、11月までにBLACKSTARが稼働したのは、テストで使った1時間のみである。アコギメインになってからというもの、ギターアンプの電源を入れる機会が激減しているのである。

 そんな11月、秋もうららでサイクリングが気持ちよく、定番のサイクリング先としてハードオフ巡回をしたときのこと。普段はほとんど目を向けないギターアンプコーナーで何気に視線の隅に入ってきたのが、このVOX AD50VTであった。実はBLACKSTARを買うときにちょとだけ残念だったのが、裏が完全密閉じゃなかったこと。完全密閉のアンプになぜか心が奪われていた。つまり隣の芝生が青く見えた。

 このVOX、シミュレートアンプだったりエフェクターてんこ盛りだったりで、まさにいまどきのアンプである。ギターアンプとしての「ピュア」というよりも、どんな音でも出せるぜ「的」で、でも全部中途半端な音だぜ「的」な印象だった。つまりまがい物。

 しかし、完全密閉×12インチセレッションSP×アンプシミュレーター×エフェクター×パワーコントロール×一応真空管パワー段 ってことで、捨てがたい。さらに価格も12,000円+TAX。まあ当然だが、自転車では持ち帰れないので一度家に戻ってクールダウンした。ここでクールダウンしなかったら本当に買いだ!と思ったら、すぐに初メルカリで8000円しないで買えてしまった。メルカリらくちん。

 さて音はどうだ、と、この瞬間がたまらない。アンプシミュレートが思いのほかいい感じ。なんとなく有名アンプをイメージさせるネームから出てくる音が、なとなくそのアンプに想像している音に聞こえるから面白い。実はエフェクターはまだいじっていないのだ。私「的」にはエフェクターなくてもいいと思う。アンプシミュレーターだけで十分いい音だしね。

 BLACKSTARのインプレッションで「これが人生最後のアンプになりそう」なんて書いたのが恥ずかしい。しかし大人は欲しいものは買えちゃうので、我慢しないのが精神衛生上いいね。

【後日談1】
 実は結構気に入ったのだが、出物があってもう一台お買い上げしてしまった。ギターアンプは大きいから億床に困るんだよねぇ。1Fから趣味のものをどんどん2階趣味の部屋に移動させているので、F1リアタイヤも場所を占有するのであるよ・・・

【後日談2】
 やっぱりこの金属ピカピカSPグリルが気に入らない。ってことで、トラディショナルなサランネットに変更してしまえ!




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