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■■■ PLAYTECH ■■■



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 この数年はアコギが我がギター道となって久しい。でギターはたまった海外ドラマを見ながらソファーで待ったりして練習するのがいい。なので一般的なアコギは持ちにくくて音がでかくて練習にはちょっと×。では比較的ボディーが薄いオベーションスーパーシャローボディー達はいいかというと、背面ラウンドがどこにも「引っかからなくて」なんか大正琴を弾いているようにギターが寝てしまう。ってことで、薄型アコギをずーっと探していたわけである。

 八王子みなみ野のハードオフに「バンブー」っていうチャープロデュースの薄型アコギを見つけたのがもう2年以上前である。ESP製で作りはいいしボディーはちゃんと鳴るしいいなぁ・・・と思っていたが、今更4万オーバーも出す気になれない日々が続いた。で、やっぱり何気に寄ったみなみ野ハードオフでバンブーやっぱいいなぁ、と思った刹那、視界の端にとあるギターを発見、それがこのギターだった。

 やっぱりPlaytechって安物代表だよね、とみんな言うし私もそう思う。でも人前で弾くわけでもないし実験で出せるギリギリの金額だし買っちゃえとなった。諭吉一人と税金であった。

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 シェイプはまるでレスポールである。レスポールでいうPU切り替えSWがついている場所にゴダンライクなホールがあって確かにセミフォローボディーに見える。ここのホールが顔に近いところにあってアコースティックな音が聞こえるようにしていると、メーカーHPには書いてあったがそんな感じはしない。つまりまったくアコースティック感がない、ゼロである。言うなれば、ブリッジをアコギ風にしてPUを排除したレスポールだ。裏から見ると全くレスポール。

 さびてない弦が張ってあったが、ペグへの巻き方がぐちゃぐちゃ。きれいに整列させて弦くらい巻けよ、と言いたいが、まあ人それぞれだからねぇ。

 どんな型番か?と思い、WEBで探してほとんど同じ仕様のものを見つけたが、それにはついている「バッテリーボックス」が買ったものにはついていない。バッテリーはないけど、2バンドEQとVOLはついている。つまりパッシブな抵抗コンデンサフィルタなのね。でもピエゾPU(圧電素子)ってほとんどプリアンプとセットなのでバッテリーなくていいんだっけ?

 ネックはいい。剛性感があって握っていて気持ちいい。仕上げもまあまあいい。さらにセットネックなのでさらにいい。ボディーも薄くていい。でも、でも!やぱりソリッドギターとしか感じられない。セミフォローっぽいのは間違いないけどボディー表板が厚すぎて振動しない感じ。ボディーは全然鳴らないのでエレキと同じく、弦だけで鳴っている感じ。まあ実験で買ったギターですから・・・

 さらにあれ?が続く。エレキならハイポジションばかり弾くので気が付くのが遅れたかもしれないが、ピンアコギを目指しているとローポジションで弾くことも多く、その瞬間に1フレットが低すぎることに気が付いた。つまり1フレットで抑えても2フレットで押さえた音がする。確かに弦高は低めであるので、ブリッジを高いものに変えるか?と考えていて何気にネックのそりを見ていたら「逆反り」していた。ロッドを緩めてハイポジションの弦高が高くちょっと弾きにくくなったが、問題解決。

 そして最後に話題をもう一つ。セミフォローってどのくらいのセミフォローなのかな?と思いコントローラーを外して中を見たら、な・ん・と、コントローラーの裏側に006Pの電池がくっついていた。やっぱアクティブだったのね。と納得した。しかしボディーの穴あけと言い、コントローラーのねじ留めと言い、見えないところに気を使わないのはいいけど、やっぱり見えた瞬間に萎えるね。

 ちなみにコントローラー部から見たボディーはセミフォローって感じじゃなく、中央部に巨大なソリッド構造を持つ「ちょびフォロー」であったことを伝えておこう。



■■■ ショット ■■■




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