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■■■ Taylor 110e ■■■



背景

 初めて買ったギターはいわゆる「フォークギター」であり、それは今も家にある。嫌って程弾きこんだので、フレットは削れまくりキズは付きまくっているが、その傷が「使われた感」となっているし、弾きこまれたからか最もいい音にも聞こえる。ただしマイナーなメーカーってのと、装飾が安っぽいのがちょっと嫌だった。

 学生の頃は当然エレキギターに明け暮れたが、30代になるとオベーションにあこがれて、中古であるが10万円台という、今でもよく買ったなぁ、と思う買い物をした。その後オベーションを何本も買ったが、やはり生音で弾くギターではないと悟り、かつ練習していてもバックラウンド形状がどうにも抱えにくくて、心が離れた。

 そして時は2年前、ちょっと真面目のアコギを考えようと思い調べてみると「Taylor」が新進気鋭なのだがえらく高評価であった。かみさんも「いい歳なんだから、ちゃんとしたギター買ったほうがいいよ」というものだから、なら買うぜとTaylorを買った。しかし中古で買ったにもかかわらず、新品同様なものが送られてきて、小心者の私としては、なかなか弾きこめなかった。さらに太めのエリクサー弦とちょっと高めの弦高ってこともあり、ハイポジションで指弾きの私には少し弾きにくい。

 Taylorの革新的なのは、「デタッチャブルネックシステム」である。弦高を変える場合、ブリッジを削るの簡単であるが、ブリッジを削ると弦の張りが弱まりボディーに振動が伝わりにくくなる。エレキならあまり影響もないがアコギはそこが生命線でもある。なのでTaylorはネックの仕込み角度を変えられるようにした。つまりシムを変えることでネックの角度が変えられるのである。

 実はこれをやってみたかった。が、新品同様のTaylorではなかなか踏ん切りがつかずにいた。なのでほどよくキズがあってそれなりに安く、純正ギグバックな個体を探していた。

 さて2019年はデジタルピアノを30年ぶりに買い替えたが、実はギターは1本も買っていなかった。まあこのまま買わないで断捨離に突き進むぞ・・・という変な自分への納得感を醸し出していたが、記録が途切れるのはちょっと寂しくもあった。そんな年末も残すところあと1日という12/30、それは出てきた。Taylor 110e・・・即決での出品だったので即決した。手渡しOKってんで、すぐに新宿まで車を飛ばした。

レビュー

 あまりにも迷っていたので、TaylorってのとピエゾPUモデル、カッタウェイなしってのだけは理解していたけど、ドレッドノート(大きめのボディー)ってのは見逃していた。以前はアコギと言えばドレッドノートだと思っていたが、最近は小柄のフォークタイプのほうがかっこいいじゃんと思うようになっている。

 そして何事も最初のその瞬間が一番違いを感じられるところである。その第一印象は

・低音が出すぎている?フィンガーピッキングだとベース音が強すぎ
・ストロークはすごく音量もありきらびやかでもあり気持ち良い
・エリクサー弦がいい・・・けど、テンションがちょっと強い(ミディアム弦?)
・弦高がすこし高い(6弦3o、1弦2.5o

である。

他には
・ピックガードは黒だけど、以前のべっ甲調がよかった
・指板は真っ黒なエボニー、これが魅力
・ヘッドも黒樹脂吹き付けしてない木目調でグー
・トラスロッドカバーは黒樹脂製なので、自作のローズウッドにリプレイスした
などがあげられる。



■■■ ショット ■■■




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