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■■■ YAMAHA AC1M ■■■



背景

 結局まともなバンドなどほとんどやらずにエレキギターを持っていても、コレクションや工作の素材ってことがこの年になってよく分かり、なんとなくそれを感じ始めてからアコギに舵を切って、フィンガーピッキング番長になろうと日々精進している自分がいた。でもエレキも懲りずに買っているけど・・・

 しかしD500を買った帰り電車の中でふと考えた。数年に一度20万もするデジカメ買ってその隙間をぬってレンズ買って結構な散財をしているけど、結局いい親父になってまともなアコギ持ってねーじゃねーか。まあお高いオベーションもあることはあるけど、アコギ道を目指すにはあれは邪道すぎる。というか、ラウンドバックはすごぶる練習しにくくてもう嫌。かみさんからは「いいオッサンはちゃんとした服とか鞄とか、それに好きな趣味にはちゃんとしたものを買わなきゃだめだよ」と言われ、なんだか買う環境がバリバリ整うのであるが、あとは高いものを買うのに慣れていない自分をどうにかするだけとなった。

 アコギはあまり勘所が働かない分野であって、知っているのはトップにマーチンが君臨して・・・くらいである。と言うことで調べてみたら「テイラー」っていうあまり聞いたことのないメーカーの評判がすこぶる良い。さらに初心者っぽくアコギの買い方・・・みたいなサイトに行って見ると、ヤマハの評判がよい。へぇ、日本はモーリスじゃないんだ。自分がギターを買おうとしていたことは「やっぱりモーリス」って感じだったのに。

 結局、今回はシングルカッターウェーでハイポジションが引きやすいギターで評判のよい「テイラー」と「ヤマハAシリーズ」にターゲットを絞った。テイラーは歴史があるわけではないが「今」の技術でありすこぶる評判が良い。このエントリークラスでも中古で7〜8万、ちょっといいなぁと思うもので中古で15万。一方ヤマハAシリーズは1/3/5と3ランクがあって、中古で3万5万10万って感じである。なので、まず味見にヤマハのAシリーズのエントリーモデルを買ってみることにした。上位モデルとの違いは見た感じピックアップ/アンプシステムが大きいが、まあ「生」で引いている分には下位モデルでも十分そうだ。

インプレッション

 触った瞬間、これが一番違いを感じられるときである。そしてこのACM1は「軽い」と「ネックがいい」であった。軽い、はどうでもいいのだが、ネックがいいはすごくいい。ギターのプレイヤビリティーはネックで決まると思っている。今までその辺のアコギではちゃんと抑えきれていなく、クリーントーンが出なかったが、このAC1Mではきっちり音が出せた。やっぱり考えて作っているものは違うね、と思わないわけにはいかなかった。マホガニーのネックで極薄フィニッシュってこともあって、GibsonのFadedとそっくりであった。木の導管がはっきり凹んでいてテカテカじゃなくてオイルフィニッシュのようなネック、こういうネックは嫌いじゃない、というより好きかも。

■■■ ショット ■■■




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