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■■■ Fernandes ZO-3(GF) ■■■


背景

 娘が「ねーブックオフ連れてって」という。どうせアイドル雑誌を買うのか?と思ったが、部屋を整理して昔買ったシリーズ本を売るという。ああ、お父さんより大人なのね、と思った。

 久しぶりにブックオフに行って、併設しているハードオフに超久しぶりに行ったら、なんとなくもう少しハードオフめぐりがしたくなって、ちょっと足を伸ばしてみた。さて2件目のハードオフは楽器が充実していているハードオフだ。しかし楽器コーナーではなく、レジ前の「今入荷しました」的な場所にあったのが今回のZO-である。これには久々にハードオフがハードオフであった頃の値付けがされていた。

 以前は程度の悪いZO-3は4〜5000円くらいで買えたのだが、今は1万円以上もするのである。最近のハードオフは昔と違って、値付けがあまりにも普通すぎる。ヤフオクの落札相場を見て値づけしているだろ!というくらい適正価格なのだ。しかしハードオフに求めるものはそんなんじゃない。どこか壊れている、不具合がある・・・なのでジャンクでドドーンと安くしてますよ、がハードオフめぐりの醍醐味である。不具合なんてたいしたものじゃないので、自分でさくっと直せてしまう。そんな「やれる人」にとってのハードオフは今は遠くに行ってしまった。

 しかし今回レジ前で見つけたZO-3は @メイプル風白系指板 A表面バインダー仕上げタイプ B電池ボックス正常 Cトラ目ツキ板シースルー塗装 DPUは白黒ゼブラ Eゴトー製ペグ・・・っていう、普通のZO-3じゃない奴だ。でそれが税込み3240円。即ゲット!

レビュー

 ZO-3も最近はいろいろなバージョン展開がされているが、ジャンクで安価に出ているものはまれである。今回のZO-3は今まで購入してきた、いわゆる「普通の」ZO-3ではない。

 まず@メイプル風白系指板である。ZO-3はたいていローズウッド系黒指板であるのでこれだけで価値がある。そう、これには「フランケン」への改造への道がすでにひかれているのである。今までのZO-3フランケンは本意でないがローズ黒系指板であった。これが心の隅に引っかかっていたのであった。これにストックのキズキズボディーと組み合わせて黒白赤フランケン行ってみよう。しかしちょっと壁なのは、このZO-3、ネックジョイントのスクリューの位置が今までのZO-3と微妙に違っている。つまりネックとボディーの組み合わせを変えようとすると、微妙にずれている位置に穴をあけなおさなければならずちょっと不安が残るのだ。

 次にAトラ目ツキ板シースルー塗装である。今までゲットしたZO-3は安価な集成材を隠すための塗装(セミグロス仕上げ)であったが今回はトラ目を生かすシースルー塗装(グロス仕上げ)である。当然突板を貼っているのであるが。これはちょっと新鮮であった、2点大きな傷があるが、このボディーに改造ネックを組み合わせて、マイ実奏用ZO-3としよう。そのボディー処理もレスポールよろしく、B表面周辺にはバインダー処理が施されている。なんかうれしい。

 さてパーツを見てみよう。まず CゼブラカラーのハムバッキングPUが目新しい。そしてDゴトー製のペグがついていた。これは所有者が付け替えたのかもしれない(その理由は後述する)。さらに今までに購入したZO-3の半分で壊れていた E電池ボックスふたも正常であった。

 こんなに程度のよいZO-3が何で3000円なんて価格になるか?POPには「スイッチが落ち込んでいる」とある。確かに落ち込んでいるが、そんなの関係ない。家に帰ってよくよく見たら、表面のナットが落ちているだけだった。しかし各部をチェックしているともっと重大な欠陥があった。それはネックヘッド先端部が割れていて、それを補修していたのだった。まあ割れていても、バナナヘッドのフランケンにすれば塗装でごまかせる。これでやっとメイプルネックのZO-3黒白赤フランケンが作れるぞ! ああ早く作りたい!!!!



■■■ ショット ■■■





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