■TOP > ジャンクギター再生工房 > ZO-3 Franken(Y&B Version)

■■■ ZO-3 Y&B Franken ■■■




■■■ 出会い・ばらす ■■■

 ZO-3にはまって4本めの購入は相変わらずのヤフオクである。ちなみに送られてきたのはフェンダーのダンボール箱であった。外装は比較的きれいで、フィニッシュは黒、パーツはゴールドである。これは第2世代フランケンといわれている、黒ベースの黄色ストライプ(塗装は黄色⇒黒の順だけど)がいいと結論付けた。黒系はゴールドパーツがあうかな?という単純な理由である。

 このベースになるZO-3は他の3本とちょっと違う仕上げであった。PUはカバータイプ、さらにネック側に少し傾いて取り付けられている(エスカッションがテーパー形状)。またPU下にワイヤリング用と思われる加工が入っている。ブリッジの留めスクリューが四隅ではなく、ブリッジ駒の下に3本というものだ。ペグはゴトー製である。ボリュームがフルアップにならないと出品者の方が言っていたが、半固定抵抗が壊れていた。あと006Pの電池スナップも壊れていて、スナップ部しか残っていなかった。

 また他の3台はいずれもスクリューがさびていて、ばらすときに何本か折れてボディー内に残ってしまったが、この固体はそのようなことは無かった。比較的新しいのかもしれない。


【図1】フェンダーの箱とは・・・

【図2】今度はブラック


【図3】ホコリまみれのままだ

【図4】ペグはゴトー製


【図5】PUはカバータイプ(あまり好きじゃない)

【図6】ネック側に傾いたエスカッション


【図7】回路部分

【図8】壊れた電池スナップ部分


【図9】VOL最大で歪まない症状はどうやら半固定抵抗が壊れていた様子

【図10】ネック固定用スクリューの座金は黒で外れるタイプ


【図11】ネックポケットはきれいにマスキングしたようだ

【図12】ネックにはSIMがはさんであった



■■■ ネックヘッド ■■■

今回の黄黒フランケン化は簡単だ。

1.ネックのヘッド部分の塗装をはぐ(木目ヘッドにする)
2.イエロー塗装(ボディー全体、SPネット、バッテリーボックス、裏カバー、ジャックプレート)
3.ストライプマスキング
4.黒塗装
5.クリア塗装

●まずはネックヘッド部の塗装をはぐ

 一度黒白フランケン作成の時にZO-3ヘッドの塗装ははがしたことがあった。なので、楽に構えていたがやっぱり塗装をはぐのは疲れた。そしてFERNANDESのロゴが消えるときには、やっぱり写真に撮りたくなった。


【図12】

【図13】

 きれいな白木が現れてちょっぴりにこっりした。が、裏のクリア塗装面と色味が合わない。ということで、サンディングシーラーを筆塗りした。ペーパーかければきれいに平滑になっちゃうから問題なしだ。


【図15】

【図16】





■■■ ボディー塗装(1) ■■■

 まずはボディー表面二ペーパーをかけて塗装のノリを良くしよう。しかしこのZO-3、木のあわせ面あたり目立つ段差がある。いやらしいなぁ。そして今回のフランケンのベースカラーは黄色である。黒に黄色なので、隠ぺい力が非常に心配である。だけど、まあやってみっか、と黄色を吹いたらそれなりにいけてしまった。が、問題が。図18の左はコーナンスプレー、右ボディーはロイヤルスプレーである。ロイヤルスプレーがどうもくすみ系である。なので途中からボディーもコーナンスプレーで塗りなおした。


【図17】

【図18】



■■■ マスキング ■■■

 撮影忘れちゃったぞ!


■■■ 塗装(2) ■■■

 さて黄色のストライプを作るために、マスキングの上から黒を吹こう。


【図19】

【図20】



 そしていつもの楽しい瞬間、マスキングをはぐ。しかし今回まずいことに娘が近くにいて「やらせてちょうだい」とせがむのだ。剥がさせてやったら思いっきり剥がしおって、マスキングの境目がちょっとギザギザになってしまった。オーマイゴ。


【図21】

【図22】






■■■ クリアー塗装 ■■■

 さて仕上げのクリア塗装だ。慎重に慎重に・・・!

 本物の黒黄はボディー裏のスプリング格納部とサーキットホールがぱっくりと開いている。そしてその部分はイエローストライプが無いのである。今回のZO-3の場合、リアのふたにもストライプを入れちゃったので、ちょっとうるさい感じがするなぁ。まあいいっか。


【図23】

【図24】






■■■ 補器塗装 ■■■

 では仕上げの前にちょっとしたパーツの塗装を行っておこう。

 まずはスピーカーネット。今回の黄黒フランケンは黒をマスキングして黄色を吹けばいいので楽チンである。と今は思うのだが、なぜか本番は全部黄色を吹いて、黄色を残すところをマスキングして黒を吹いている。何でこんな1工程多い方法をとったのだろう?次にバッテリーボックス。黒一色で行こうとも思ったが、なんとなくストライプをあわせてしまった。これは黒部分になるところをマスキングして黄色を吹けばよかったが、何を考えていたのんだか、1工程多くやってしまった。次に出力ジャックカバー。ねじ部が一箇所かけていたので、パテで整形のあと黒を吹いて、その後地色の黒を生かしてストライプ柄を作った。最後にスピーカーエスカッションだ。


【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】

【図30】

【図31】

【図32】

【図33】

【図34】



■■■ 組み込み ■■■

 さて組み込みだ。ストラトと違いZO-3は地下トンネルの中を這わせるように配線をする必要がある。これは結構面倒だ。そしてPUで悩んだ。図5のようにこの黒ZO-3はカバードタイプのPUであった。このカバードタイプはちょっと扱いにくいPUだった。

 まずケースから接着剤をはがす。これが結構面倒だ。そしてバラすときれいなPUが現れた。でもちょっとちがう。一回り小さいのだ。黄黒フランケンの場合、PUにはエスカッションが付いているのでこの小さいPUにエスカッションを使うのはちょっと問題がある。ということで、黄黒フランケンにはレギュラーZO-3PUを使うことにした。ちょっとさびているけどまあOKだ。いろいろZO-3を持っていると結構いいぞ。

 でもちょっと問題発生。オリジナルはPUの両側が1点支持だったが、載せ換えPUは片側が2点支持だ。つまりちょっとぶつかってしまうのだ。まあエスカッションで見えなくなるので、ノミで削った。


【図35】

【図36】

【図37】

【図38】




■■■ 祝い完成 ■■■



↑ 目次へ