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■■■ Lotus 107 ■■■
■■■ 背景・マシン ■■■
91年はスポンサー不足でのブリティッシュグリーンに回帰と超コンサバというか、めちゃかっこ悪い(重そうで面白みの無いデザイン)マシンが、92年はカラーリングを変えただけの102Dでちょっとかっこよく見えて、満を持してシーズン途中からラウンチさせたのが107である。
この107、マシンデザインとしてもかっこよいのであり、一気に107のファンになった。その107のフロントウイングがタミヤ本社に飾ってあって欲しくてしょうがないのである。
当時のロータスは日本企業から多くのスポンサーを得ていたのである。このマシンに貼られているマークから、日立、ニチブツ、タミヤ、コマツ、シオノギ、イエローハット、NGKなどである。
■■■ キット ■■■
あれっ?と思った。それは今までタミヤがガンガン進めていたスライド金型をバリバリに使うモノコック一体整形から「左右分割正中割り」のモノコックに戻ったからである。確かにスライド金型はお金がかかるのだけど、もしかしたら何か理由があったのかもしれない。プラモデルのパーツは単なる素材原型であるモデラーにとっては何のことも無いというか、どうせ一体整形といってもパーティングラインの処理は必要なのであって、どっちでもいいのである。が、普通のモデラーにとっては左右張り合わせ後の接合面処理は厄介であろう。
そしてやっぱりこのカラフルなカラーリングをデカールで処理する面倒さに触れておかなければならないだろう。基本的にイエローで塗装してその他はすべてデカール処理である。単なる塗りわけ程度であればマスキングして緑を吹いちゃえばいいのだが、このロータスのカラーリングは超厄介である。イエローも2色、グリーンも2色で、かつイエローの2色の分割ラインがそのままグリーンとの分割ラインを通り抜け、グリーンの2色分割につながっている(ああ、言葉で言うのは大変だ)という、複雑極まりないカラーリングなのである。そういう時はあきらめてデカールを素直に貼ることにする。
しかしインダクションポッドからリアにかけてのカウル上半分の、特に曲面連続のラインをデカールで貼っていくのは、セロテープを隙間無くぴったりと自分の顔に貼っていくがごとく、めちゃくちゃ大変な作業なのだ。デカールはいっぺんに貼れないのが分かっているから分割されているが、それでも曲面になじませるのは大変だ。それに、デカールのエッジ付近はちょっと色が濃くなっているので、貼り分けラインがバレバレだ。
■■■ 完成品ショット ■■■
◆この107でちょっと違和感のあるのが「コックピットからノーズにかけてのR形状」なのです。普通は1〜2次のR曲線ですが、この107は3次曲線なのです。コックピットからはまず下中心のRなのですが、ノーズ部分で外中心のRに変わるのが分かりますか? ノーズコーンは上が緑デカール、下がカーボン地のデカールで全デカール仕上げです。上の逆Rってのもあって、大変です。
◆ちょっとフォーカスがずれていますが、107ってピトー管を大々的に使い始めてたチームだと記憶しています。
◆ボディーカウル形状は今のF1から見ると子供の作品みたいに直線基調です。でも他のチームはすでに空力開発を優先してこんなシンプルじゃないマシンになってきてるんですけどねぇ。
◆カウルの上に濃い黄色のラインが流れていて、それが緑に変わっても続いているのです。これは塗装じゃぁ大変だなぁ、と思ったのでデカール仕上げです。それにしてもボディー上から見ると日本企業オンパレードです。ハンドル横にシフトレバーを避けるためにモノコックが出っ張っていますが、アンダーパネルはその出っ張りの投影部分に無意味な出っ張りがあるのです。これがレギュレーションです。
◆92年はビックマシンの最終年でした。当然フロントウイングも巨大化、特に翼端版下から伸びるボーティクスジェネレーターと呼ばれる造形は拡大傾向で、この107は2枚構成にまでなっちゃってます。
◆ボーティっクスジェネレータが2枚仕様なのがわかりますねぇ。
◆ロータスって言えば誰もが「赤いバックスキン地のステアリング」って思うでしょう。なんか上手く再現できてうれしい。でも当時のステアリングってステアリングだけの機能なんでめちゃシンプルです。
◆コメントのしようが無い写真です。
◆この角度で見るとカウルのデザインポリシーがよく分かります。あくまでもエンジンにエアを送り込む部分だけが必要なカウルです。TOMMY HILFIGERのデカールは透けますよ。
◆こんな凸凹にもよくデカール貼ったもんだと我ながら感心しますわ。相変わらずドライブシャフトはカッパー仕上げです。107は当時のマシンには珍しく、ギアボックスサイドをカウルで覆っていないデザインなのです。
◆シートのバックスキン表現はちょっと難しかったなぁ。
◆92年までのモンスターマシンがよく分かるのが上から見た絵ですね。
◆真上から見るとレギュレーションに沿ったマシンサイズがよく分かりますね。
◆当時はオゼッラのホイールが結構いろいろなチームで使われていました。黄色のラインが目立ってよかよかですね。我が家のF1ホイールもオゼッラですしね。
◆ロータスも老舗のチームでしたが、老舗だから残っていられるてことは無いところでF1の厳しいところです。
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