90年にプロストがフェラーリでチャンピオン目前までせまった当時のベストカーです。90年はセナプロ(なぜかプロセナとは言わない)激戦がきわまった年でした。エンジンに頼り切ってマシンの基本特性が劣ってたセナは厳しかったですね。一方フェラーリは全く逆で、ジョンバーナードの遺作が開花したマシンでした。ドライバーも優等生プロストと悪ガキマンセルっていう、今から見るとリッチなラインナップでした。日本GPではセナ・プロが1コーナーで接触リタイヤ、次にトップを走っていたベルガーが1コーナーでスピン、リタイヤ、次を走っていたマンセルはピットアウトでドライブシャフトを壊して、ステアリングを叩いて悔しがっていたのが印象的でした。
マシンはジョンバーナードの639系が正常進化、このコンセプトとしては完成型でした。上から見ると典型的名コークボトルで、非常に美しいのです。この美しいコークボトルは、モノコックのドライバー横まで燃料タンクがせり出していることも理由でしょう。それに伴って、ラジエータがドライバー着座位置横まで前進しています。またモノコックサイドのエアインテーク上部にちょっとしたバルジがあるのですが、これがいいアクセントになってます。ノーズはペリカンのくちばしのように見えますね。
田宮の新生1/12シリーズ再開の第1作です。発売が90年12月ですから、その前のルノーRE20から10年間、1/12のリリースが無かったのですね。F1プラモ不遇の時代! でも昨今(2006年)はもっと不遇の時代かも。私としては1/12スケールでは、ロータス78に継ぐ2作目です。それなりに手を入れたつもりですが、今となってはとても恥ずかしい出来です。でも完成させなきゃただのプラスティックですから、それはそれでいいことなのです。ディスプレイ台にシーナリーストーン(微小小石)と灰色ペンキで路面を再現したつもりでしたが、いつまでたってもペンキ溶剤が揮発しているようで(そりゃあケースかぶせてるもん)、金属部分がぼろぼろに腐食していました。(T_T) それにエナメルカラーのゴールドは緑色に腐食しちゃってます。これってだめなんだ・・・
ちょっとちゃんと撮った写真を追加します。前からもう少しまともな写真にしたいなぁ、と思っていたもので・・・ コメントなしで写真だけでね。