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■■■ Maclaren MP4/8 ■■■
■■■ 背景・マシン ■■■
92年にホンダは活動を休止してしまった。ホンダに頼りまくっていたマクラーレンはパワフルホンダエンジンに合わせたマシンデザインをしていたこともあって、翌93年のマシンにはすごく興味をそそられたのである。
そしてセナもとりあえず残留(1戦ごとの契約とか)し、出てきたマシンは、フォードHBを搭載、非常にコンパクトに仕上がったマシンなのであった。そしてウイリアムズに遅れたハイテク武装も搭載し、いざ開幕。マンセルに代わってプロストが乗ったウイリアムズと互角の戦いをしたセナには鳥肌が立ったものだ。特にドニントンのファーストラップのごぼう抜きはF1市場に残るシーンであった。
前年のハイノーズをさらに高めたモノコック(ノーズはトレンドじゃないもの)、リアタイヤ前からはカウルの下部をえぐる処理など、結構今に続く使用が盛り込まれている。その最も象徴的なものは、モノコック横に取り付けられた「バージボード」であろう。模型として見栄えがしてちょっとうれしいのである。
■■■ キット ■■■
前モデルのMP4/7からデカールの発色が大きく変わって、すごくいい感じになった。なので、スプレーで仕上げるよりデカールで仕上げたほうがあの「蛍光色」をうまく再現できると思う。しかし笑ったのはその蛍光色のマルボロシェブロン(三角)デカールである。三角の頂点がモノコックドライバー前とリアウイング前にあるが、キットではこの頂点が、なんとR形状になっている。恐るべき「タバコ広告規制」。こんなところまでマールボロを印象付けないようにしているなんて、困ったもんだ!
さて前モデルMP4/7でもデカール貼りは大変だったが、このMP4/8はもっと大変だった。上にも書いたリアの絞込み部分にデカールを張り込むことは、基本的には「不可能」なのである。しわをだましだましつくりながら張り込むしかないのだ。
■■■ 完成品ショット ■■■
◆一回り小さくなったマクラーレン、ちょっと違和感がありましたね。
◆セナの仕事場です。ハンドル上部までモノコックがかぶらないのはセナの意向だったのかもしれません。翌年ウイリアムズに移籍し、苦労していていたようですから。
◆ノーズが結構細いんです。バージボードもシンプルなシンプルなもんです。2000年頃から一気に複雑なディフレクターになります。
◆バージボードは地面すれすれまで下げられていますね。
◆車載カメラは2003年シーズンより銀色になりました。
◆Power by Ford のところにある出っ張りは、エアファンネルの避けですね。
◆リアにボリュームがありますね。アロー型というのか? 翌年はもっとアロー型でした。
◆こうみるとベネトンのB188に似て見えます。ドライバー側から絞り込まれてきて、Marlboroマークあたりから直線になって、サスペンションの前側取り付け部からさらに絞り込まれてきてます。だまし絵じゃないですけど、錯覚でサスペンション取り付け部分が太くなっているように見えます。
◆自分としてはMarlboroのマクラーレンで許せる最後のマシンなのです。これ以降、かっこ悪くなっていくんです。
◆まあ後部絞込みは他のチームが始めたことでありますので、バージボードだけがこのマシンの特徴なんです。
◆などなく、頬がこけた顔ってかんじ?
◆リアウイングセンターステーが無いのは、前年のMP4/7からです。確かこのマシンはドニントン仕様(タバコマークなし)だったので、リアウイングが超でかいです。古いマクラーレンを思い起こしますね。
◆上からみると空気の通り道がなとなく推測できそうではありませんか?
◆至って単純なバージボード形状です。SHellとMarlboroはそれこそマクラーレンだったのですが、そのままフェラーリに獲られちゃいました。
◆翼端版全体は蛍光レッドも含めてデカール仕上げです。だけど、ゼッケン「8」だけは単品デカールなんで、蛍光色に負けて透けちゃってます。Kmartはアンドレッティーが連れてきたスポンサーです、が・・・
◆サイドポンツーンにストレート形状が無いのは、マクラーレンのマシンとしてはちょっとした驚きなのです。
◆マクラーレンのコックピットはいつでもグレーのシートにメタリックブルーの金具です。
◆93年からのナロータイヤでは、GOOD*YEARマークが黄色い印刷になりました。なのでデカールで再現することにしました。ホイールはSpeed lineです。
◆おなじみのシルエット撮影。
◆フロントウイングは全く新しい感じがしない、マクラーレンクラシックというべきものです。
◆ウイングは低いところですが、モノコック自体は結構持ち上げられています。この時代のサスペンションはまだまだスチールなのです。細いね。
◆このマシンはこの角度が一番好き、ということで。
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