フェラーリのピットを望遠で。パースペクティブ(遠近感)がきいていい感じでしょ。
こっちはフェラーリ/シューマッハのおかえり。
最近のF1の嫌な事の一つに”隠し事”があるぞ。戦略の一つなのであろうが、ピットに戻ったマシン、パルクフェルメに戻ったマシン、スタンバイしているマシンのウイング等々なんでも専用の隠し治具で隠しちゃう。この隠し治具さえもカーボンファイバー製だったりするのだ。1円下げるのにヒーヒーしているような我らの仕事とは縁のない世界だねぇ。そんでもっていろいろ隠されると、マシンの細部を見たい我等はぜんぜ〜んつまらないのだ。以下の写真でもモノコック脇のディフレクター(バージボードっていう名前みたい)に、赤い皮袋のようなもので“隠し“がはいっている。マシンが戻ってくると、すぐにメカニックがすたすた走ってきて、”隠し”を入れるのだ。このディフレクターは前戦マレーシアGPで大もめしたやつだからかな?
また、ピットロードの方から余裕で歩いてくるのはシューマッハとベネトン時代に黄金コンビを築いた策士”ロス・ブラウン”だ。いまのF1では戦略(ストラテジ)において、彼の右に出るものはいないと言われているのだ。仕事で”ストラテジ”という言葉(DVD-RAMとかの書き込みレーザーパワー制御方法をライトストラテジって言う)を聞いた時、すぐさま理解できたのはF1のおかげだよ。
「フェラーリとマクラーレンではストラテジが違うようです」とか川井ちゃんが言っていたのだ。
シューマッハは何もプレッシャーがなく余裕っぽいぞ。俺にはシューマッハの小声が聞こえたような・・・
「さあ、レースカーはどんなもんかな? ちょっくら走ってきてきてみっか。ハイハイ、みんなどいてどいて」
「良い天気だなぁ」
「♪フンフンフン♪」
ブロロロロ・・・
「Tカーの方がいいかなぁ?まあどっちでも俺様には関係ないけどね」 ブロロロロ・・・・
「こっちの方が断然いいぜぇぃ、イエーィ!」なんて言っているのかなぁ?
ピットウォールに位置する最前線作戦本部だ。みんな小学生のように行儀良く並んでいるなぁ。これもちょっと前まではただのテントにちょっとしたモニタがあるだけだったのに・・・
右に見えるテレビカメラもえらく小さくなっているなぁ。92年に来た時はスタジオで使っているような大きいカメラだったけど。まあ、民生用のカメラもあれだけ小さくなったんだから驚くこたぁないか。