Sさんの面白い話を聞いていると、パドックにマクラーレンのドライバー“デビッド・クルザード”がやって来るとの案内があった。マクラーレンのスタッフ(外人)と通訳のおばさん(日本人:お姉さんだったのかも?)が正面ステージ?に構えて、ドライバーが来る前に練習をしようといっている。公開放送のADみたいなもんだ。
「さあ、みんな、これからデビッドがくるけど、ドライバーっていうのはのせられると張り切っちゃうもんなんだ。だからみんな思いっきり拍手してちょうだいね」
「さあ、は〜くしゅぅ〜」
「パチパチパチ」
「う〜ん、まだまだ足りないな。これじゃぁ、デビッドもアーバインにやられちゃうなぁ、もっと盛大に、はーくしゅぅぅぅ」
「パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・」
「まだまだまだまだぁ」
「パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・」
と、こんな具合である。
そんなこんなでデビッド登場だ。我等がパドックで談笑しているときはコースでクラシックカーに乗って、ドライバーズ・パレードをしていたようだ。パレードはあんまり興味がなかったので見なかったけど。そして俺は「ちょっと写真撮ってきますね」と、デビッドに近づいた。しかし面と向かってデビッドを見ると、その顔の迫力に圧倒させられるなぁ。