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■■■ 第13話【予選開始】 ■■■

さて、午後の予選の時間だ。何だかマシンの走りに気合が入っている。生で見るとそんな事も感じる事ができる。

予選はハッキネンとシューマッハ、横綱二人だけでタイムの塗り替え合戦だ。プレッシャーのない分シューマッハは早かったね。実際のサーキットではテレビの解説があるわけではないので、ピットロード入り口にある電光表示盤が順位を知るための頼みの綱だ。カードラジオを持って行ったのでサーキットラジオを聞いていれば良いのだが、やっぱりあのマシンの音は生で聞いていたい、余分な雑音を入れたくない、って言う気持ちでパス。やっぱ生F1はそのカラーリングのあざやかさと、轟音と、オイルの匂いよ。テレビでは絶対感じられない、五感の総動員ね。

残り8分で、チャンピオン争いをしているアーバインがクラッシュ。赤旗でセッションクローズだ。車で帰って来るなんざぁ、チャンピオン争いをしているとなるとやっぱ優遇されているなぁ。



同じくコースオフしたザウバーのマシン。サウバーのメインスポンサーはマレーシアの”ペトロナス”だ。なもんでマシンにこんなに大きなマレーシア国旗が・・・F1好きになると、いろいろとワールドワイドにメーカーを覚えられていいねぇ。マレーシアはマハティール首相自らがF1の誘致や宣伝に熱心らしい。ちょっと前のスチュワートのマシンには”VISIT MALEYSIA"なんてでかでかと書いてあったもんなぁ。



さてアーバインのマシン処理も終わってコースオープンだ。すぐさまハッキネンが最終アタックをしたが、シケインでアレジと絡みそうになり、コースアウトだ。結局タイムを更新できずシューマッハのポールが決定だ。まあ、こんな話はF1雑誌でいくらでも見る事ができるので、俺は俺らしさをださなけらば。

F1の予選が終わると、シビックレースやらフォーミュラー・ドリームやらのサポートレースがあるのだが、やっぱりF1を見た後には迫力がぜんぜん違うのだ。だからぜんぜん見る気にならんよ。しかも、この頃になると、グランドスタンドも閑散としてくる。これがいい。好きな場所に移動して、ピットの作業を目の前で見放題。おお、至高の楽しみじゃ。こんな俺って変?

充分時間があったのでグランドスタンドを端から端まで歩き回り、ピットレーン入り口のマクラーレンから出口のBARピットまでじっくり見ることが出きた。さすがにマクラーレンとフェラーリのピット前に位置するグランドスタンドには、まだまだ人がたくさんいたけどね。

これがマクラーレンとフェラーリの仕事ぶりじゃ。偏見で言えば、いかにもイタリアとイギリスのお国柄が出ていて面白い。



しかし今回気が付いたのだが、どうもF1レースが終わるとグランドスタンドの入場がフリーになっているようだ。こんなすごい事を前もって知っていれば、グランプリ入場券だけで入場して予選後とか気の済むまでピットを眺めている事もできたのね。う〜ん、これはとっても捨てがたい。



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