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■■■ 第14話【俺に手伝わしてくれろ】 ■■■

ピット前でタイヤ・ホイールを洗っているアロウズのスタッフ。俺も手伝ってあげるぞぉ、手伝いたいなぁ、手伝わせてくれぇぃ、ただ働きでいいからさ。


「おいおい、まだまだこんなに洗うのかよぉ・・・」というメカニックの声が聞こえてくるようだな。

プロストグランプリは平面展開法だ。


ちなみにいまマクラーレンのMP4/13を3台同時生産しているが、そのタイヤを並べてみた。GTカーのタイヤも一緒にね。

 ホイールだけちゅーのもあるぞ。以前は下の写真みたいな真っ黒マグネシウムホイールがほとんどだったけど、今は逆にほとんどカラーホイールだね。でも放出品のF1タイヤ/ホイール買ってみたら、OZのホイールってマグネシウムの地色じゃなくてちゃんと黒く塗装してあったぞ。びっくり。



 ところで最近の田宮のF1モデルは、ホイールナットがホイールにモールディングされていてちょっと嫌だなぁ。ストリップモデル至上主義の俺としては、当然タイヤなんかついていては反則なのでブレーキキャリパーを見え見えにするのだ。”F1マシンの内臓は可能な限り見えなくてはいけない”という不文律を自分に課すのだ。けどホイールにモールドされているナットを削り落とすのは、結構大変そうだ。で、俺はこうする。会社のネジ棚からM2.6くらいの適当なスクリューを持ってきて、アップライト(ブレーキキャリパーとサスペンションを締結している部品)の裏側からこのスクリューを”こんにちわ”させるのだ。

 ちなみに、ダンパーまわりとかも作り直したいよね。コイルスプリングはぜひとも自分で巻き直したい。だって1/20スケールだとスプリングはモールディングされている。1/12スケールは本物のスプリングが同梱されているけど細過ぎる。で、どうするかと言えば、色付きビニールワイヤの芯線を抜いて、ピアノ線やギターの1弦やエナメル線等を入れ直す。そして巻く。すると結構ダンパースプリングらしくなるのよ。あんまり硬い線を芯線にするとスプリングバックで径が大きくなっちゃうし、その逆だとワイヤがフニャフニャでビニールワイヤの中に入らない。結構難しいあるよ。1/12のケーターハム・スーパーセブンで実践してみたらこうなった。赤くて太いスプリングがさえるでしょ。



 けど、今のF1マシンのダンパーはトーションバーが主流で、コイルスプリングは使われなくなってきてるのだ。コイルスプリングの方が模型にした時に見栄えがしていいんだけどなぁ。

 またダンパー本体のぎらぎら光るセンターシャフト(なんて言うのだろう?)はやっぱりサス使わなきゃ。ビデオのドラムのシャフトはちょっと太いし、1/20スケールだと1mmくらいのシャフト(ピン?)が良いんだけど。ちょっといい感じなのはICソケットの足を抜いたやつと、DVCメカ(メインデッキ)にかしめられているもろもろのシャフトだ。会社から廃品をちょっと失敬してきたぞ。またVHS-Cドラムに使っているの3mmのシャフトだと、1/12スケールのバイクのフォークに、DVCドラムの2mmシャフトだと1/12のダンパーに使えそう。

 先日かみさんに付き合わされて行った手芸屋も、モデラーのハートを”真夏日”にさせるグッツでいっぱいだ。”ビーズ”にもいろいろあって、6角のものなんてあるのだ。これはもうナットの再現にぴったし。喜び勇んで各種サイズを買いまくりだ。しかしこんなおっさんが手芸屋で狂喜乱舞している様はちょっと危ないかもしれないなぁ。またサテンの手芸リボンは1/12スケールもののシートベルトそのものだし、髪を結いゴムの銀色のものは、ウォーターホースにぴったりだ。秋葉原の線材屋で買ったシールド網線も質感の違うウォーターホースになるぞ。これらのディテールアップパーツはサードパーティーからそりゃあそのものずばりのものである)、探せばいろんなものが見つかって、想像力をバシバシ刺激するのだ。

ビーズ各種

シートベルト素材になるサテンのリボン各色

ウォーター/ラジエーターホース素材(上段はそのものずばりで売っているもの)

黒いのがキットに付属のスプリング/赤いのは巻き直したもの



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