■TOP > パドックで楽しむ

■■■ 第32話【いいやつフィレンツェン】 ■■■

 ハインツ・ハラルド・フィレンツェン。メルセデスのジュニアプログラムで英才教育を受けていた3人のうちの一人だ。もう一人は言わずもがな、ミハエル・シューマッハだ。俺は前々からフィレンツェンを「いいやつだなぁ」と思っていたのだが、もみあげを伸ばしたりちょっと理解に苦しむ面もあった。そんなことはどうでもいいのだが、誰かに似ている。そう”タラリラ・リ・リ・リ・リ〜、タラリラ・リ・リ・リ・リ〜、ヒューヒュ〜〜♪”(これで分かったひとはすごい!)だ。X-filesで日夜、異性人や合衆国政府と戦っている、あのFBIモルダー捜査官だ。そう思わない? フィレンツェンもモルダーも知っている人って少ないかなぁ? でもスカリーに似ている人はいないなぁ。スキナー副長官もサマンサもクライチェクもいないなぁ。・・・・と書いていたが、今になってみるとモルダーに似ているのはBARのグレイ・ポラックって感じ!

フィレンツェン、おかえりなさい。



「う〜ん、今のラップはいまいちだったなぁ」、と言ったかどうかは定かでない。



いまどきのヘルメットは空力も考えて、フィンがついているのだ。



「よっこらしょ」っと、コックピットを離れる。



ヘルメットのあごのところに光る”Play Station”のロゴ。うちも”V Saturn”なんて書かないかなぁ?うっ、はずかし。



「せえのぅ、よいしょよいしょ」
みんないい笑顔だねぇ。



 当たり前だけどモノコックの給油口は両サイドにあるのだ。これはコースには時計回りと反時計回りがあるからで、サーキットによってどっちの給油口を使うかが決まるのだ。まあ、反時計回りはブラジルとサンマリノくらいで、圧倒的に時計回りが多いのだけど。鈴鹿は時計回りだから、右の給油口が開くのね。しかしマシンをこんな至近距離の真上から見ることの出来る鈴鹿サーキットはすごい!





←前の話 ↑ 目次へ 次の話→