■TOP > パドックで楽しむ

■■■ 第39話【フェラーリ1〜イタリア〜ン】 ■■■

 隣のピットは真っ赤なフェラーリだ。やっぱりマクラーレンのきっちりかっちりした雰囲気とは大違い。首脳陣は神経質になっているかもしれないが、メカニックはいかにもイタリアンだ。イタリアンの陽気な人生にはあこがれちゃうなぁ。それに職人が大事にされているって感じだよね。カロッツェリアだよ。どこかの国とは大違い。それにイタリアと言えばスパゲティー、俺大好きなのよ。でも最近は”スパゲッティー”って言わなくなったよね。パスタって言っているけど、これって小麦粉で作った麺とかマカロニとかの総称なの? なんだか最近はこういった新しい言葉が多いよね。"コンテンツ”とか最初は分からなかったぞ。

 豪華フロントウイング3段重ね。”フロントウイング大安売り"とは貼ってなかった。ノーズに4ってあるのでアーバイン用だな。もちろん隠しカバー付だ。



これまたフロントウイング3段重ね。こっちは3って見えるからシューマッハ用だね。



 フロントウイングはメインウイングとフラップと呼ばれる補助ウイングで構成されている。フェラーリの場合、メインウイングは両脇に行くにしたがって矢印みたいに後退している。ここでよくよく見ると、左右フラップの間(ウイングステ-の後ろ)に更なる補助フラップがついていた。ちゃんとガーニーフラップ(最後端のリップ)も付いているね。マクラーレンは検討に検討を重ねて新パーツを投入する堅実チームだそうだが、フェラーリはよさそうなものが出来ると、ついつい使っちゃうらしい。やっぱイタリア〜ン。



 こっちはヘッドプロテクターとシートだ。フェラーリのシートは伝統的にバックスキンだったけど、いつのまにか普通の黒シートになってしまった。このシートは裏から見たところだからよくわからないけどね。



 エンジンに空気を取りこむロールバー部分に吸気ホースが取り付けられている。強制的に空気を送り込んでいるのだな。変な話だけどバキュームカーみたいだな。フロント部はマクラーレンよりがっちりガードしたあるし、ディフレクタにもカバーがかけてある。オープンにいこうぜ。



 でも控えめな”隠し”のマシンもあったりして??? これは結構見えてるぞ。モノコック前端の断面が下にたらんと伸びているのは、昨今のハイノーズ仕様のマシンの必然性じゃな。フロントサスペンションのロアアームの取り付け位置を確保するために、船底形になってしまったのだ。



マクラーレンと同じくブレーキアップライトまわり。センサーの数がマクラーレンより断然多いぞ。タイヤのセンターロックは左右別々なので色分けしておるよ。



 フェラーリの最前線作戦本部だ。数年前までは単なるテントにモニタがちょっとあるだけだったけど、いつの間にこんなインテリジェントになったのかなぁ?



 更に近寄って撮りたかった、が、アベックの記念撮影が長くて長くて・・・、待まてましぇ〜ん。一応モザイク掛けておいたぞ。不倫だったらやばいからね。





←前の話 ↑ 目次へ 次の話→