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■■■ 第55話【続々グリッドへ】 ■■■

 決勝30分前になるとコースオープンだ。1時45分前までの15分間でグリッドにつかなければいけない。最後の最後までコースを走って最終確認をするチームもある。このときホームストレートを走る事は出来ず、必ずピットロードをスロー走行しなくてはいけないそうだ。そんなルール知らなかったぞ。グリッドへ向かうマシンが続々出てくる。上からジョニーハーバート、ラルフシューマッハ、ジャンアレジ、ヤーノトゥルーリ。



 グリッドにつくマシンはいわば腫れ物だ。高速走行にすべてをかけるフォーミュラーマシンにとって、トロトロ走ることは苦手以外の何物でもない。水温上がるし、発電量減るし、クラッチの調子は悪くなるし・・・。たとえるなら、泳いでいてえらに水を流していないと死んでしまうマグロのようなもの。グリッドについたらすぐさま手厚いフォローをしなくちゃいけない。

 こちらはルーベンス・バリチェロのグリッド。バリチェロは2000年アーバインと入れ替わり、フェラーリドライバーになったのだ。しかしスチュワートのグリッドになんでベネトンのメカニックが?ベネトン余裕こいてるぞ・・・と思ったがよくよく見てみると、ここはベネトン/ブルツのグリッドだ。バリチェロ君、どうしたんだい?



 ピットボックスからまん前に見えるのは、アレキサンダー・ブルツのグリッドだ。オーストリア国旗が目立つねぇ。
ベネトンのメカニックはこんなところで、大和撫子をナンパしているぞ。おいおい、君達そんな記念写真撮ってる余裕あんのかい?



 大和なでしこ女史:「まあ、一応仕事もしてるじゃん」、と思っているのか?



 あれれ、タイヤもはずしちゃったしカウルも開けちゃった。この期に及んで何をするのだろう?



 おお、真打登場。ハッキネンがグリッドにつくためにやってきた。ウイリアムズのメカニックがマクラーレンのマシンをしげしげと見ているぞ。最近は他チームのマシンを見る機会がなかなかないんだろうなぁ。後ろのガードレールにはf値の明るい望遠レンズつきのカメラがぽろっと置いてある・・・欲しい・・・



 光の加減でディフレクターの上下で塗装(質感)が違うのがよく分かる。なかなかこういうところは分からないのだが、偶然の産物だな。



「♪かき分けかき分け俺は行くぜぇ〜♪」とハッキネン。





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