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■■■ 第58話【決勝スタート】 ■■■

 ここ鈴鹿での最終戦を前にしたポイントは、アーバイン70ポイント、ハッキネン66ポイントだ。で、ハッキネンは1位(=10ポイント)をとればアーバーインの順位を気にすることなくワールドチャンピオンになれるのだ。ハッキネンは数週間前から鈴鹿で1位ゴールをすることだけを考えていただろう。気合入りまくりよね。

 予選を見たグランドスタンドはちょうどポールポジションがよく見える場所であったが、ピットボックスからはあまり先頭集団が見えない。というわけで、スタートは一番よく見える15位のベネトン/アレキサンダー・ブルツに注目する事にした。スタートシグナルがオールレッドからブラックアウトになった瞬間、爆音と共に22台のマシンが旅立って行った。ブルツのマシンを撮ったがなんだかスタートの緊張感が全くない図だなぁ。ホイールスピンでもしてればかっこよく撮れてたのだろうが、ところがどっこい昨今のF1は隠れトラクションコントロールが入っているらしく、ホイールスピンしすぎずにグッドなスタートが切れるらしい。でもこれ多分シャッタースピード1/500くらいだな



 ピットボックスからは1コーナーの順位がよく分からない。しかし、スタート後あっという間に1-2コーナー、S字と駆け抜けていったマシン群がいなくなったホームストレート上は、しばしの静寂となる。ほんとに静寂って感じだよ。シーンって

 さて、1分半ほどしてマシンが戻ってきた。ハッキネンが1位、2位シューマッハ、3位はなんとオリビエ・パニスだ。チャンピオン争いのアーバインは4位を走ってとる。フィレンツェンとクルザードはアーバインに抜かれたのね。しかしここで帰ってこないのが、我がヒーローのザナルディー様であった。1周目で止まってしまった。う〜む・・・

 何周かしても順位は変わらないが、シューマッハやアーバインのペースが上がらないな。毎周ちょっとづつ離されているぞ。もしかしたらフェラーリは1ストップ作戦なのかな?スタート時にガソリンいっぱい積んであって遅いのかな?ドキドキドキドキ・・・

 ホームストレートでベネトンのフィジケラが高木虎之助をスリップストリームから抜かしていった。なんだか最近はテレビでもスリップストリームから抜くシーンなんてあんまり見れないもんで、えらく興奮したぞ。もうぶつかりそうなくらい近づいて、スパッと抜いていく。すげぇかっちょいいのだ。これは本当にかっちょいいぞ。こういうシーンはテレビではほとんど上空撮影かストレート前後の固定カメラから撮ったものだが、横から見ると本当にすごい。雄たけび&こぶし振り上げたくなるのもよく分かる。

 また、ちょっとシャッタースピードを落として(1/125とか1/60くらい)、ホームストレートを駆け抜けていくマシンを撮ってみた。さすがにプロのカメラマンのようには撮れなかった。ブレブレね。でもタイヤのマークが流れていてちょっと気持ちいいぞ。ピットウォールの人の流れがいい感じ?



 まだ閑散としているピットだ。主の帰りはまだまだ。



 鈴鹿は2度のピットストップが理想らしく、先陣きって15周目にベネトンのブルツが入ってきた。テレビじゃ分からないけど、ほんとにスパッと止まるし、”キキキキ”って音もするのだ。
異様ないでたちのメカニック。消防士もいるでよぉ。



 タイヤ交換&給油はじめっ! 給油ホースを担ぐメカニックは”ガッツ星人☆”のような頭になっている。



 すべてうまく終わった後はビールでも飲みたくなることだろう。ご苦労さまっ!





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