2001年・第2戦
富士スピードウェー

-- 1.近くてグッドな富士スピードウェー --

 富士でのGTを前にした4月の後半、オリンパスの10倍ズームを搭載したデジカメが発売になりました。案の定ヨドバシでは人だかりです。それに"残り3台”とか言われた日にゃあ、発売日の商品が危ないのが分かっていても思わずレジに並んでしまっちゃうわけです。日本の消費は俺が支えるぜ、小泉さん! 
それだけならまだかわいいのですが、「70-210mmのレンズじゃあ口角側がたりませんぜ、旦那」と、フィルム用のズームレンズを買うことにしました。Tokinaの24mmから200mmまでのレンズを見たとたん、24mmの魅力にうっとり。5万円くらいなので買っちゃいましたとさ。

さて富士スピードウェーに行くのは初めてです。何度か前を通ったことはあったのですが、機会に恵まれず、今夏は念願の富士なのでした。1.6kmのストレートとか、たいれる(ティレルP34:6輪カー)やジル・ビルニューブの走ったサーキットということでドキドキです。また今回はかみさんの姉さん家族が東京に出てくるというので、私一人の観戦です。

 しかしわくわく状態で起きた朝の4時半、天気予報の通り外は大雨です。モチベーションが下がり、うだうだしていて出発したのは7時ごろでした。しかしそこからが早い早い。道志を抜け、山中湖から三国峠を越えたら、あらまもうサーキットです。2時間かからへん。距離も80kmでした。

 さあ、初めてのサーキットは緊張です。しかし、ゲートも3分くらいで通過でき拍子抜けです。駐車場代1000円払って前の車にならっていきますが、サーキット外周に道路があって、そこに駐車場が点在しています。運良くグランドスタンド真正面に停めることが出来て幸先良し。小雨の中、首にデジカメ2台、パス、肩に一眼レフ、機材が詰まったかばんをかけ、いざ出陣。

 地図を見るとパドック(サーキット内側)へはグランドスタンドからホームストレート地下道を通って抜けるのです。鈴鹿型ですね。

パドック到着後、しとしと降る雨のなか無限×童夢のパドックを探し、雨宿りです。一応”お客様”という立場のようですが、もう臨時社員と思われてもいいくらいの関係です。 パドック内に光貞/道上の両No.1カードライバーとか、セバスチャン(TAKATA NSKのドライバー・・・なんとなくセナの若い頃に似ている・・・)とか、童夢の林みのる社長とか、無限監督の熊谷さんとか、そこいらじゅうにいるわけです。ドライバーの奥さんと思しき女性はさすがにレースクイーン並です。うらやましいぞ(じつはレースクイーンだったらしいです。後日判明)

[左]:グランドスタンドから見える、雨にぬれる旧コントロールタワー
[中]:最終コーナーよりのグランドスタンド後方には富士山が位置しているのだが、この通り雲に覆われているのです
[右]:ホスピタリティーテント内でいい表情の光貞選手



-- 2.あめあめあめ --

 雨のためゆっくり来たので到着早々予選1回目がスタート。雨のレースは初めてで、写真を撮るのはめちゃくちゃ大変です。午前のフリー走行は第2ピット(1コーナーよりのガレージ上)です。雨は雨で絵になりますね。水しぶきをあげながらホームストレートを走りぬけいてくマシンは大迫力ですね。 ぬれた路面に反射するマシン。あぁぁ、かんげきぃ〜。でも雨にぬれて風邪ひいちゃうぅ〜。めちゃくちゃ寒いぃ〜!

[左]:雨のためグランドスタンドは屋根のある場所が大はやり
[中]:さあ午前の予選だ。コースオープンに向けてマシンが並ぶ
[右]:横はいりするマシンもたくさんあります


[左]:これじゃあ追い抜きも大変だ!
[中]:さらにもっと大変だ!89年のセナ追突や91年の中嶋追突、2000年のシューマッハ追突が思い出される
[右]:ブレもそれなりに味わいあり。シャッタースピード1/30


[左]:おきピンで撮ると水煙も違う感じになります
[中]:どうだ、ドンピシャ!路面に反射してるのがたまりませんのぉ。シャッタースピード1/60
[右]:MR-Sもチビながらがんばってます


[左]:コースインしてすぐ止まったカルソニックスカイライン。う〜ん、雨の中大変ですな
[中]:悲しいものあり
[右]:こういうときのドライバーの心境ってどんなものなんでしょう?


[左]:雨のなかご苦労様ッス。でも好きならいいよね。
[中]:ピットの上はこんな風。一応テントもあるけど・・・
[右]:これは下位クラスのマシンガレージ。いかにも家内的手工業っぽくていい感じ。



-- 3.モデラー的マシン考察 --
 パドックに戻ったらガレージ見学です。F1のようにカウルを開けてバンバンメンテナンスっていう感じではありませんが、もうマシンに触れるほどのそばで見れるわけです。これはすごい。エンジンかけた状態で後にいると、劣って言うのではなく、もう体にずんずん振動が伝播してくるのです。すごすぎる。メカニックの皆さん、お邪魔様でした。

 まず遭遇したのが以下に示す風景。モデラーが泣いて喜ぶシーンです。これ何をしてるかって?・・・実はGTカーは塗装はあまりしていないらしく、カッティングシートで対応しています。TIでもグラデーション部分を紹介しましたね。私はこういったグラデーション部だけをカッティングシートで対応していると思っていたのですが、全くのプレーン&モノトーン部分にも使っているのです。メカニックの方に聞いたところ、クラッシュしたときも対応しやすいから・・・とのことでした。これで私の就職先も見えましたね。

以下はリアウイング/エンドプレートへの実例
[左]:まずは大きめに切り取った蛍光レッドのカッティングシートをあてがいます
[中]:そしてカッターで切り込んでいきます
[右]:裏側もきれ〜に切り取ります


[左]:メインウイングもカッティングシートなのでしょうか? でもさすがに富士は高速セッティングでウイング寝てます
[中]:そして最後にドライヤーでシートを伸ばして密着させます
[右]:おまけでエンドプレート内側のカーボン地を拡大! う〜ん、す・て・き!


 こういうのってそそりますねぇ・・・ってことで、マニアにはたまらんエンジン/ギアボックスまわりです。

[左]:リアエンジン全景
[中]:斜め後方から。吸気制限されたエアボックスはカーボン製。シャシーの剛性を高めるストラスメンバーが良く見える
[右]:V6NAエンジンは重量物を中心に置くため横置きです。右に見えるののがカムカバー


[左]:エンジン斜め下に位置するギアボックスです
[中]:拡大するとミッションが”ヒューランド”なのが分かります
[右]:エギゾーストパイプは昔のフェラーリを思い起こされる耐熱白処理だ


[左]:ウインドーはプラ処理か?穴多し
[中]:オーバーフェンダーしてても後ろはこの通り、つながってません。冷却を考えてか?
[右]:ホイールハウス内のサス取り付け部。アルミ地&なまめかしい溶接痕がよくわかっていい感じです。


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