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■■■ XY座標を決める ■■■

 オールドレディーのスイッチプレート考察でオリジナルスイッチプレートを解析したが、Burnsのそれはストラトのごとく量産を重視して、ピックガードにスライドSWを含むすべてのパーツが取り付けられている。当然であるがこれは改修対象である。


【図1】

【図2】


 ボディー形状の考察でも触れたが、BurnsのSW位置に関す分析から行おう。Burnsに搭載されているスライドSWの仕様は以下の通りだ。
・幅:35.3mm
・SW間ピッチ(ON/OFF−位相SW間):37mm(オールドレディーは31mm)

 下の図1/2でも分かるとおり、SWを並べた場合図1の緑○で囲った部分、特に【A】の部分は内部キャビティーとぎりぎりになっている。これがBurnsのボディーがオールドレディーより少し幅広(向かって右側のみ)の理由だ。しかし、外側をジャストに合わせ内側のキャビティーを広げればいいじゃん?って思うのだが。まあその場合ただでさえPGラインが変わっているのがさらに変わってしまうのを嫌ったのかもしれない。でもBurnsってぜんぜん気を使ってない!という、プロの証言もあるので本当のところは謎である。


【図3】

【図4】



【図5】

 そういう状況で新しいSWの位置は、オールドレディーのSW間隔(31mm)に近づけるため、35mmとした。これはBurnsのSWが35.3mm幅なので、内側のつば部分を多少削らなくてはならない。またBurnsではスイッチが1.5度ほど傾いて取り付けられているが、これも正立させる。そのあたりの位置関係を図5に示す。赤がオールドレディー、水色がBurnsオリジナル、緑が改造Burnsである。しかし、改造Burnsの位置がだいぶ下になっているが、なぜこうしたのか?が思い出せないぞ・・・






■■■ Z高さ方向を決める ■■■


【図6】

 オールドレディーのSWがなるべく高さ方向にSWノブが出るように取り付けられているのはすでに述べたとおりであり、Burns改造もSWがなるべく上になるようにした。

 オールドレディーと同じようにすればよいが、少し気持ち悪いのは、スイッチつばの厚み分だけSWプレートの高さを下げないと、ピックガードにスイッチつば部が干渉してしまうことであった。つばの厚み分だけSWが下がってしまう(SWノブの出寸が小さくなる)ことがやけに嫌だった。嫌だったら何とかすればいいのが、自分で手を入れる時の醍醐味である。そしてひとつの方法を思いついた。

●SWプレートを厚みのある板にして、SWつばの厚み分だけ掘ってしまう

 これは大成功であり、結果としてSWプレートにSWをねじ留めしなくても、SWプレートはしっかりと固定されているのであった。万歳!




■■■ では加工しよう〜スライドスイッチ ■■■

●きれいにする
 まず6個のSWをはずそう。スイッチ筐体にグランドの半田付けがされているが、これはSWを上から落としてくるときに邪魔になるのできれいにやすっておく。6個のSWの両面をやするのは結構大変だ。次に黒いノブっていうレッドスペシャルにあるまじき色を何とかしよう。つまり塗装しちゃうわけだが、POMっぽい材料でなんとなく塗料が乗りにくいような感じなので、とりあえず食い付をよくするためにペーパーをかけておくのである。


【図7】

【図8】

【図9】

【図10】





■■■ SWノブ塗装 ■■■

 白を塗るためにマスキングである。まとめて塗装したほうが効率がよいのでひとまとめにするのだ。そしてスライドSWは「スライド」するSWなので、両スライド方向で塗装しておかないと白黒スイッチになってしまうのだ。なので、塗装はちと面倒である。


【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】ぴったり収まった。

【図16】ボリュームはSWプレートにつけてしまった。ナットはピックガードでよければよろしいので。