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■■■ YAMAHA P-515 ■■■



背景

 会社に入ってすぐ、しこたまもらえる給料とそれを自由に使える心地よさで、自宅スタジオ化にまい進した。当時はまだ実家だったこともあって、本当はヤマハのCP80の中古を物色していた。しかしやはりこの計画は無謀だと自覚せざるを得なく、結局ローランドの新デジタルピアノを購入した。

 時がたつこと30数年、ローランドのデジタルピアノも弾く機会が減った。当然リビングにある本物ピアノに比べると、いささか貧弱な鍵盤や、戻りが悪くなった鍵盤など、まあ気にしなければいいのだが、「新しいのを買う理由」を求め、わざわざ気にした。そう、気にすることで新しいのを買う楽しみが享受できたのだ。

 その購入までの過程はここあたりから5話くらいわたって詳しく書いた。簡単に書くと、ヤマハステージピアノCP4がモデルチェンジされていたが新しいCP88はどうも気に入らずCP4を買おうかと思ってっていたが、MIDIキーボードのカワイVPC1がよく思えた。が、これは音源が必要で毎回PC立ち上げなんてやってられないのでパスしたところ、どうも定番のクラビノーバがいいという情報を仕入れ、鍵盤の品質からほぼ機種を絞ったところ、何気に触って最上位モデルの鍵盤がサイコーで検討が振り出しに。これまた何気に聞いたヤマハのエントリークラスの最上位モデルがいい・・・で調べたらコストパフォーマンスが抜群であったため、決定!となった。

レビュー

 最も重要視するのは鍵盤タッチである。このモデルはエントリークラスとはいえ上位モデルであるため木製鍵盤である。この見た目!っていうは実に重要である。でも買っちゃうと弾いていて木目が見えるシーンがほとんどなかったりする。タッチは、ヤマハのモデルの中でも上位モデルに搭載されている機構である。でも本物と比べると全然ダメ。これだけ技術が進んだのだから、タッチ感触なんてどうとでもなるような気がするんだけどなぁ。

 本格ステージピアノと比べると音色は少ないのだが、ピアノとエレピ(ローズライク)があれば十分である。音は格段によくなっているね。

 機能面でいうと、ヘッドホンジャックがフロントについたのがよい。前に使っていたP80は横だった。あと外部入力とのミックスができるのだが、この入力端子がリアについているのが理解に苦しむね。ちなみにピアノのコピーとかする時、このミックス端子は大いに役立つ。リビングのピアノはサイレントなので、自作の超小型パッシブミキサー改造をしてあるのだ。

 そして最もよかったこと。それはスピーカー内蔵だったこと。ステージピアノだとSP内蔵なんて格好悪いとなるだろうし、ステージが基本なら当然スピーカー必要ない。が家で弾くとなると、弾くためだけにアンプのスイッチ入れるのは面倒すぎる。このスピーカー搭載ってだけで弾く機会が激増した。

 逆に超残念だったところ。付属のペダルがON/OFFタイプだったってこと。最初それがわからなくて、ペダルを踏んだところから緩めるとどこかでバサッとなった。取説読むと踏み加減の調節できるって書いてあるけどなぁ・・・とよくよく読むと、同梱ペダルではなく同じ形をした違うペダルが必要らしい。しょうがないからすぐポチッた。絶対こっちのペダルを同梱すべきである。ヤマハの方針に異議申すぜ。



■■■ ショット ■■■




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