17ENDはその素晴らしい海を見るってのもよいが、まあ大半の人は飛行機の着陸するダイナミックなシーンを見に来ると思われる。飛行機の着陸といえば伊丹の千里側土手が超グッドなポイントであるが、17ENDは伊丹とは全く違った良さがある。しかしその一番の良さは今回享受できなかった。されその一番の良さとは・・・
この下地島空港は以前は練習用空港であったが、数年前より民間機の乗り入れが始まったらしい。そして、まず民間機を練習してみた。遠くに飛行機が見えたら100均三脚にビデオカメラを据え録画開始、手にはRX100を構える。
その後何度か撮ってわかったのは、コンデジだけどビューファインダーを使って撮影したほうが狙い易いということ。晴天下の屋外ではモニタを見ながらの撮影はちょっと無理だった。目に当ててみるビューファインダーは被写体を見逃すことなくばっちり追いかけられてよい。さらに、RX100M6はサイドにあるノブを軽く引くとビューファインダーが飛び出し、さらに電源が自動で入る仕様である。今までビューファインダーなんて使わない人だったが、やはりあるといいね、となった。
そしてもう一つ。これは家に戻って撮った写真をじっくり見て気が付いた。17ENDで飛行機のアプローチを撮影するときは、海をきちんと入れて撮ったほうが良い、ということ。勢い被写体(飛行機)を大きく撮ってしまいがちであるが、環境を入れないとそのダイナミックさが分からないのである。家に帰って気が付いたのが「惜しい」。でも今回は宮古島ロケハンの旅としているからいいかな・・・
さてタイムスケジュールが頭の中で完璧に組まれている管制官さんは「今時間が空くから違うスポットに行ってみましょう」と。
17WEND駐車場から西側の道沿いには、いくつかのダイビングスポットや有名なスポットがある。そのうちの一つ「カヤッファ」に車を停め浜に降りた。昔はここを個人で不当に占拠してお金を取っていた有名人がいたらしいが、今は排除されているらしい。さらに宮古島新人君にいろいろ教えたいということで、「渡口の浜」にも連れて行ってもらった。いいなぁ、こうやって教えてもらえると
その後管制官さんが向かったのは、17ENDを海越しに見ることができる小さな漁港「佐和田漁港」であった。私としてはあまりぱっとしない感じだったが、17ENDだけだと撮れる写真が決まっちゃうからなのかもしれない。そして空が少しずつ暗くなってきた。滑走路がある南側を見ると一部真っ黒な雲と、その雲の下にカーテン状の帯が見える。これが南国のシャワーなのか、と何やら新しい発見で浮かれていた。
また17ENDに戻ってきた。管制官さんの思惑が少し外れ、駐車場から少し歩いたらタッチアンドゴー1回目がもう飛んで来ていた。なのでとりあえず押さえの写真。12時9分。
次2回目。ほぼ10分で旋回して戻ってきた。
さらに10分して3回目のタッチ。今度はiPhoneで撮ってみた。太陽は雲に隠れ、ライトブルーの海が見えない。ということで機体への反射も無し。映え映えのiPhone画なのにちょっと惜しい。しかし良く分かったのは、誘導路と海と機体を入れるなら、ズームなんていらなくてiPhone画角で充分っていうことだ。しかし分かった時はすでに遅い・・・
そして4回目のアプローチ。あまりにも雲がもくもくだったので、飛行機をつぶしてみた。
ピカチュウ機が着陸した後、キャセイも飛び立つかと思いきや、北側17END付近に移動して留まっている。休み時間なのか? しかし空はほぼどんよりで、南側は明らかにシャワーである。そしてポツポツと雨が降ってきた。そして10回以上の予定(航空無線を傍受していた管制官さん情報)のタッチアンドゴーが一時中断となったらしい。しばし待ったが動く気配がない。実は管制官さんはこの日に帰らなくてはならず、フライトの時間がぎりぎり。残念ながら一度宿に戻ることになった。管制官さんとはそこでお別れである。
しかしこの管制官さん、インスタを見てみたら、まあ写真がお上手。ほれぼれする写真がたくさん載っていたし、この宮古島の後も定期的にいい写真がアップされていた。さすがの行動力と技術である。
24年7月16日。先日行った沖縄のフライトコースを確認するため、フライトレーダーを見ていた。何気にクリックした飛行機が宮古行きで、何気に宮古島を見てみた。すると、あらららら、キャセイ機がタッチアンドゴー訓練をしていた。何回やったんだろう?20回以上はやっている感じ。今日現地で見てたらとっても見甲斐があっただろうなぁ・・・