■TOP > 俺の宮古島 > その11~朝散歩

■■■ 朝散歩 ■■■

 遠方に行った時は、可能な限り周辺を散歩、特に朝散歩が好きである。ご多聞に漏れず、宮古島でも朝散歩だ。

 経度による時差を設定していない日本は、東端北海道の根室から西端与那国島まで結構な緯度差がある。それは「夜は長いが朝は遅い」ということであり、朝6時に起きてもまだ外は暗いのであった。どこに行くかは決めてなかったのだが、漠然と島の反対側に行ってみた。暗い中、広い道、圧倒的なサトウキビ畑の横を進む。空が少しずつ白み始めると、東の方に見たことのないような力強い入道雲がたくさん見えた。空が広いので雲のダイナミックさが良く分かるのだ。


■朝のマジックアワー。いい色だなぁ。早起きは三文の徳というのはこういうことを言うのだ。

■サトウキビの葉っぱも絵になるのだ。




■遠くのほうとはいえ近くに見える入道雲が超グロテスクなのだ。

■曇って二つと同じ形がないけど、面白いよね。いろんな形があって。



 歩き始めて45分。空が明るくなってきて、すこーし車も走るようになってきて、すこーーーしトイレしたくなってきて、ちょうど前日行った「ファミマ」に到着した。島に一つしかないっていう生活必需店舗である。私としてはこのファミマが伊良部島散策のハブとなった。


■見えにくい(見えない)けど、直進が「佐良浜漁港」左が「佐和田の浜・白鳥岬」右が「牧山展望台・佐良浜中学校」とある。

■定番のさんぴん茶とアイスを買って、先に進む。



 ここまで歩いてくると何気に景観地である「鯖打つがー(変換でこれが出た)」ではなくて「サバウツガー」に行ってみたくなった。別に何か予定が組まれているわけではないので、自分の好きにすればよい。一人旅のいいところだ。サバウツガーに行くと「サバ沖井戸」と書いてある。この後結構「ガー」というのを見たが、ガーは井戸の意味みたいだね。

 これは後日来間島の展望台で、横にいた現地のガイドさんの話を耳を大きくして聞いた話だが、宮古島は山がないので川がない。水は大地に染みるのだけど石灰質の大地なので飲み水には適さない。そうで、昔は水をくむたまに断崖の上り下りは必須だったそうな。「ガー」というのをよく見るのはそういう事情があったからなんだなぁ。

 ちなみに、下地島の西・南側は浜だったりして海が近いが、北側は断崖絶壁である。


■島の台地エリアから坂を下ってやってきた。ここに見える宿をみて「あーー」と声を上げた。島の宿を検討しているときに、このOCEANというところに泊まろうか散々迷ったのだ。夏場は雑魚寝風になるみたいなので、いびきがうるさい私は無理となったのだった。

■「さばおき園地」というところの高いところにある東屋にお行ってみた。斜面に立つ家が良く見えるし、家の形が沖縄っぽいのがよくわかった。屋根がみんな平なのね。




■断崖絶壁で下の岩々が怖いくらいだ。

■雲がさーっと引いたら朝特有の色温度が低い絵になった。



 さばおき園地はいい眺めであったが、どの宮古島ガイドでも勧められている「サバウツガー」に行ってみよう。行ってみるといっても数分歩けばついちゃうのだ。


■サバウツガー休憩所みたいな小さなエリアから先ほどの園地を見る。

■ここから遠くに見えたのが「池間大橋」である。ここには後日行ってきたが、まー良かった!








■サバウツガーの説明。ぜひとも読んでほしいね。こういうのって昔はスルーしたけど今は博物館とかに行ってもよく読むようになった。背景がわかると同じものを見たときの感じ方が違う・・・

■ここからひたすら階段を下るのである。今日のところはやめておこう。また来るぜ!



 なんだかんだ30分ほどの滞在だった。では帰ろう。

 ここで少し足に違和感があった。今回の宮古島にはスニーカーを持ってこなかった。飛行機を含め全行程はTevaサンダルで通すことにした。1年まえに初沖縄したときは、生き返りはスニーカー、現地ではサンダルと使い分けたのあるが、移動時にスニーカーのでかさには閉口したのだった。ならばと、今回はふんぎったのである。

 1時間以上Tevaサンダルで歩いたのだが、なにか少しこすれた感があって、ちょっと水膨れになるか?という前兆を感じた。Tevaは締め付け調整(マジックテープ)が3か所ある。足先部の締め付け、かかと部の前後、そして足首の締め付けである。この3か所の調整は結構難しいと思う。こっちを締めればあっちが変わるみたいな感じで、相互関係で成り立っている。そんな調整を真剣せずに1時間歩いたのだった。


■右上にちょっと切れているけど「島一周路」って看板がある。白鳥碕はこの後行くことになる。

■漢字もこうなるとちょっと不思議な感じ。




■島のほとんどはサトウキビ畑である。サトウキビだけで生計が成り立つのか?は分からないけど。

■行きは寝起き風だったでかいヤギ。なんだか立派な顔つきだね。俺よりぜんぜん威厳があるぞ。




■人が歩くことがほとんどないと想像される「歩道」には、根っこが伸びた?木がたくさんあるのだ。

■何物も大量にあると絵になる。サトウキビと青空。いいねぇ。




■鉱山?って感じしないが宮古島。行ってみようかとも思ったが、足の「すれ」が結構限界なのでスルーした。

■こんな木もよく見る。オジギソウかな?と思うのだが、触ってもお辞儀はしてくれなった。なんだか「実」っぽいものもあるけど、どうも食べる勇気はない。



 行きは「何かあるな?」と暗くて分からなかったが、実は中学があった。今は廃校になってしまったらしい。


■まだ廃校になってから時間がたっていない感じだ。ググったら、千葉だかどこかの学校が買い取ったらしい。ちゃんと教育用に使ってほしいね。

■グランドが草ぼうぼうになって少し寂しい・・・




■宿近くにはこんなPOPなバーガー屋があった。実は「沖縄クーポン」が使えるところを探したらここが出てきたのだが、なぜかここまで来てバーガーを食べるのは反則な気がして、行使しなかった。さてクーポンの期限に使い切れるのか?

■戻ってきて8時半。2時間半の散歩だった。なかなか楽しかった。宿ではパン・チーズ・コーヒー・ゆで卵などの無料サービスがある。みんなもう朝食済ませたみたいで、一人静かにパンをほおばった。




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