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■■■ 2016年 第3/8戦 ツインリンクもてぎ 11月12-13日 ■■■

 直前まで日程が確定しなかったってこともあって今回は車中泊、ということでそれなりにワクワクしながらの出発である。今まで茂木への「行き」は常磐道しか通ったことがなかったが、今回は圏央道-東北道-北関東道と行ってみた。家を3:45に出発し早朝の快適な道で気分は高揚である。高尾インターから圏央道に乗るが、外はまだまだ真っ暗で、ついこの前までの夏がウソのようである。さて前日の雨が東北道を霧の魔道としてしまい、ドライブはちょっと緊張であった。しかし北関東道に移ると、今度は下界に靄がかかって幻想的な景色になっていた。街もいいがやっぱり河川の靄はもうカメラマン根性がうずきまくった。が、早くサーキットに着きたい気持ちが優先してしまうのであった。

 R3の九州オートポリスが中止になったってこともあって、その代替えとして土日ダブルヘッダーとなったもてぎ最終戦だが、運営側はもう時間に追われ大変な状況だったみたいだ。もてぎはパドックエリア内の関係者用部屋が極端に少なくどこに荷物を置かせてもらうか悩みどころである。今回はこのもてぎでチーム最後となるドラゴさんのチームホスピタリティーを使わせていただいた。もう15年以上も前にロックタイトさんに読んでもらったときのホンダ系関係者の方がたくさんいて懐かしかったね。

 初日はグリッドウォークも一般者が入れない状態でなんだかすご〜く広々とグリッドを歩けた。優勝はわれらマー君である。やったね!翌日は土曜日の速さをそのまま持ち越したデンソー39号車が優勝、そのままシリーズチャンピオンとなった。コバライネン、2年目でチャンピオンとはやりますな。



■■■ 4コーナー〜5コーナー間ストレート ■■■

 第4パドックに駐車したので、目の前がこのストレートである。車に機材をたんまり置いてあるので、何かあればすぐに対応できてよい。目線の高さで豪速で疾走するマシンをすぐ間近で見られるところだ。金網越しってのがいやらしいが、写真の場合いろいろと金網消しテクを使えば何とかなったりするので・・・


◇サーキットのアマチュアカメラマンを悩ます最大の要因は「金網」である。その金網をものともしない撮影法・・・それがスローシャッターである。1/20くらいで切れば金網もほとんど見えなくなる。ここはマシンがすぐそばを走っているので、17-70mmのレンズでちょうどよい感じ。しかし近いと流しのストロークがすごいぞ。
【D300 17-70mmOS/F2.8-4+ND8】




■■■ 5コーナー ■■■

 第1アンダーパス手前の5コーナーは、4コーナーから疾走してくるマシンが5コーナーでスピードを落とすのと、やってくる車が見えるのとで、流し撮りしやすいポイントである。マシンもすごく近いしね。


◇流し撮りで撮るしかないのであるが、流してももう「萌えない」自分がいることは分かりきっている。が目の前にマシンが走っていると条件反射的にシャッターを押してしまうんだよね。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】




■■■ 第1アンダーブリッジ ■■■

第1アンダーブリッジを出たところのコース内側にちょっとだけ垣根を降りて金網にへばりつけるところがある。長居をするような場所ではないが、トンネル内の面白い写真が撮れる場所である。


◇トンネル内の照明が曲線基調のマシンにグロテスクに写っているのが好き。でもこの場所ではこれ意外の写真が撮れる感じがしないのであまり行くこともなさそうだ。
【D600 200-500mmVR/F5.6】




■■■ 130R〜S字60R ■■■

 第1アンダーブリッジ以降はコース外側からの撮影が良いと思う。なので日曜GT予選後はコース外側に移動してアンダーブリッジあたりからS字側に場所を変えながらどんな風に撮影できるか試してみた。アンダーブリッジをなるべく真正面から見るべく130R頂点あたりに行ってみたが、真正面からいい感じには撮れないことが判明。ここは真正面より流し撮りがグーである。


◇GTの後のF4決勝だ。F4も下位カテゴリーとバカにしてはいけない。意外に面白いレースである。結局年間優勝できなかった坂口晴南(セナ)。いかにも・・・って名前は本人にすれば重いような・・・。GT予選の後コース外側に移動して第1アンダーバスから出てきたところを撮影。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】



◇10時頃の太陽がちょうど逆光になる位置に移動して、130R頂点からS字60Rに飛び込むマシン群を撮ってみた。F4は参戦台数が多いので、本当はもっとごちゃごちゃに圧縮されたところが撮りたかったが・・・
【D600 200-500mmVR/F5.6】




■■■ S字60R進入 ■■■

 第1アンダーパス/130Rを抜けてぐんぐん加速した後のブレーキングである。なんとなく団子状態のところは絵になるが、シングルマシンだと飽きが来ちゃう場所である。でもこのポイント、斜面通路には結構人がいるのだよね。まあ流し撮りするなら良いところだけど。


◇こういう団子状態の写真は結構好きである。本当はもう少し下側から圧縮感のある写真にしたいところであるが。セーフティーカーが出ると団子になるが、普通に走っているとなかなかここまでの団子にはならない。あれ?もしかしてセーフティーカーでてたかな? 撮影に出ちゃうとはなかなかレース状況が分からないのである。
【D600 200-500mmVR/F5.6】】




■■■ S字出口〜Vコーナー ■■■

 第1アンダーパスからS字までのコース外側の長い距離は、金網を避けて流し撮りをするのには最適な場所である。さらにここはマシンを真横に近いアングルから撮影できるのがいい。しかし毎回同じ場所で撮影すると同じ写真が撮れてしまうところだが、晴れていれば太陽がどこにあるか(日時と時間で決まる)で同じ場所でも違った写真が撮れる。「真横」×「斜光」×「暗い」写真が大好きな私は、最終戦で陽が傾くのが早く逆光なS字出口が気に入った。


◇マイナス補正でできるだけ車両の稜線を出してみたかった。芝生が夕陽で赤く染まったのは想定外でグーである。右上にはコースS字がちょっと幻想的にも見えるのである。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】



◇もっと稜線が強調されると、なんかこれで酒飲めそうな写真になった。個人的に結構お気に入り!
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】




■■■ ヘアピン ■■■

 頂点から侵入と出を撮るのもいいし、進入のブレーキング競争もいいし、出口から裏ストレート競争への踏み込みを撮るのもいいし、いつもカメラマンだらけな場所である。70mmくらいのレンズでもまともに取れちゃったりする近さかつ、金網なしなので人気があるのもよくわかるのである。


◇ダブルヘッダー初日(土曜)のファイナルラップである。これは我ら24号車に乗るマー君のテールエンドに、コバライネンの39号車ぴったりついている、というかもうインに入っているね、という手に汗握る瞬間だ。王道はこのヘアピンでスリップにぴったりついてダウンヒルストレートエンドでオーバーテイクなので、もうやられてもおかしくないと思った。しかしわれらマー君はコバライネンを退け、優勝に相成ったのだった。いい人マー君だけど、やるときゃやるのだ。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】



◇そのコバライネン。バイザー上げる派なのね。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】



◇NSXの着座位置だと西日が目に入るのね。まぶしそうだ。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】




■■■ ダウンヒル/バックストレート ■■■

 ダウンヒルの撮影ポイントは主に3か所だと思う。ダウンヒルを正面からとらえる場所と、ダウンヒル終了90度コーナーイン側と、ヘアピン出口である。そしてコースのもっとも遠い場所がヘアピンであり、その頂点は撮影可能ポイントである。もてぎの11月は陽が傾くのが早くいい色の写真が撮れるのだ。さらにダウンヒルストレート途中にはバンプがあって、マシンによってバンプの納まり方が全く違ったり、火花が出たりが面白い。そしてフルブレーキになる90度コーナーでブレーキディスクが真っ赤に焼けるのがたまらない(ちなみにレースデーはこの指定券を持っていないと入れない)。


◇ペースカーが出るとマシンが連なってくれていいのだけど、まあそれは運ですから。レースに行くと必ず何か忘れるものがある。今回「も」脚立だった。この撮影のために、2段型から3段型に買い替えて準備しておいたのに、やっぱり忘れた。
【D300 200-500mmVR/F5.6】



◇ダウンヒル途中にはバンプがあってそこで火花が出るのを期待したけど、今回はダメだった。残念。
【D600 70-200mmVR/F2.8+1.4telecon+ND8】



◇スタート前のグリッドをちょっとだけ早めに退散して、オーバル外通路でショートカットすると、割と楽に早くダウンヒルあたりに到達できる。ちょうどフォーメーションラップで隊列がばらけてない状態だった。金網越しでも焦点距離長ければまあわからないね。
【D300 200-500mmVR/F5.6】




■■■ ホームストレート ■■■

 今までのもてぎの定番は、グリッドウォークを終えた後ダッシュで地下道〜エスカレーターとでエントランスまで上り、ショップや食べ物やを横目に最終コーナー付近のサーキット全景が見えるところに行くってものだった。しかし今回はちょっと趣向を変え、もっとコース目線で見られるオーバル横から見てみることにした。ちなみにスタート直前のスタンバイ場所は、土曜は今まで同じで高いところから、日曜は土曜に下見したオーバル横からである。


◇スタート前のグリッドだ。オーバル横のカメラ用金網抜きはそれほど激戦でもなかった。ちょっと拍子抜けである。日曜はいつもより少し早めにグリッドを抜けてきたし、エスカレーターの途中で抜けられたので、余裕で間に合った!
【D600 200-500mmVR/F5.6】



◇日曜レース終了後である。ゴール時はヘアピンなので戻るには一番遠いところだ。そこから大混雑のダウンヒル横道路を歩いて解放されたオーバル横の「近道」を書かれたところからスタート時とちょっと角度の違うところから撮影。表彰式をしていたが間に合わなかった。
【D600 200-500mmVR/F5.6】】




■■■ スターティンググリッド(土曜) ■■■

 GTに行くと楽しみなのがグリッドウォークである。映像制作さんの計らいで「優先入場券」をいただけることも多く、結構長い時間、グリッドでこれから始まる前のマシンを間近で見ることができるのは至福の時間である。ドライバー、監督、放送スタッフ、アナウンサー、ゲストタレント、自動車会社社長、レース界有名人などなど、目の前にいたりするのである。ネックなのはこの後の長玉を持ちながら単焦点で撮影するのか、長玉はどこかに置いていて後から取りに行くか?究極の選択をしなくてはならない・・・


◇スターティンググリッドは時間もないので撮るだけ撮るのだけど、帰ってきてみてみたら「親子だねぇ」と。お母さんにそっくりですなぁ、いいですなぁ。

◇GTドライバーで好きだったのは、コマスとクルムとロニーなのである。クルムは今シーズンは乗っていないけど、やっぱりニスモのブルゾンなのね。



◇ポールは39号車。スタートドライバーの平手は余裕である。やはりこの余裕がチャンピオンにつながるのかも。

◇この後コバライネンは1位を争いマー君と壮絶な争いを行うのは知る由もないだろう。



◇ゆるキャラって日本以外では根付かないだろうなぁ。くまモンは黄色いたすきのお姉さんを従えて大人気である。レクサス人形との2ショットで盛り上がる前に「すいません・・・次の予定が・・」とくまモンが消えていった。

◇ホンダ不振がよくわかるショット・・・といったら言い過ぎかもしれない。が、最近亜久里の笑顔が見えない。ウエイトだって16kしか積んでないのに。



◇マッチはいい大人になったねぇ。うがった目で見ていたが、ここまでやったら認めるしかないね。

◇マー君ももうベテランの領域になったんだねぇ。2世ドライバーとして厳しい強化もされると思うが頑張れ。



◇KONDOレーシング勢ぞろい。このあと歓喜のジャンパイファイトが待ってるぜ。




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