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■■■ ボディー加工の方針 ■■■

 今回の改造のハイライトとも言える、BurnsBMからOld Ladyライクへのボディー改造に着手しよう。改造ポイントは以前も書いたが復習すると以下のようになる。また画像左が本物のオールドレディー、右がBurnsである。

●PU位置の移動
●半月状トレモロキャビティーの新規削り込み
・スプリングベース用のアンダーカット
・ボルト逃げ部の加工
●ブリッジ部分のボディー埋め


【図1】

【図2】



【図3】

【図4】





【図x】

【図x】




■■■ PU位置の移動 ■■■

 Burnsは安価に仕上げるため、レッドスペシャルの真骨頂であるトレモロ機構を、ストラトと同じシンクロナイズド・トレモロユニットで置き換えている。なもんで、Burnsはブリッジ部分にある程度のスペースが必要で、そのスペースのためにリアPUが上側に押し出され、PU間隔が狭くなっている。本物OLだとPU間ピッチは53mmくらいなのが、Burnsだと49mmくらいだ。図5にそのあたりの状況を示す(青系がBurns、赤系が本物)。


【図5】

【図6】



【図7】

【図8】




■■■ 半月状トレモロキャビティー ■■■

 コレこそがこの改造の主目的である。Burnsになくて本物にあるもの、それがこのキャビティーである。Burnsはこの部分が全く無いので、RSとして「のっぺり」した感じを与えてしまう。BurnsからBMGに変わってリリースされたRSも、機構的には全く変えていない(設計が同じ)。だが、ここにダミーの半月状プレートだけ模して付けちゃったりしているので、ちょっと悲しいものになっている。Burnsのほうが潔くていいね。

 また半月状の切り込みを入れた後に、ボルトベースを収めるエリアをアンダーカットしなくてはならない。所有する歯径が一番太いバイトは16mmだった。シャンク径は6mmなので、(16-6)/2で、ぎりぎりがんばって5mmのアンダーカットが削れる。ボルトベースは5mm厚で作ることになるが、その辺の構造はまた後日(っていつだ?)書くことにしよう。

未知の分野に挑むがごとく、何にも無いところに刃を入れるのだ。さらに全く新しいトレモロ機構をこのなかに入れる必要があり、ボディー加工はその辺りも設計が終わった段階でなされることになる。


【図9】

【図10】




■■■ テンプレート作成 ■■■

 PU位置と半月状キャビティーは、右の図のように削ることになった。これをトリマで削るにはやはりテンプレートが必要である。前にも書いたとおり、バイト外形とガイドは2mmの間隔があるので、削るラインの2mm外側でテンプレートを作っておくのだ。図11の白い線が実際に削られるラインである。


【図11】

【図12】


■■■ いざ、ボディーに刃を入る ■■■

 安物トリマでギターのボディーに始めて刃物を入れる瞬間がやってきた。仮の木片で練習しておいても良かったのだが、やっぱり面倒なのでいきなり本番という無謀な作戦に出た。

 まずはPU部分からやってみよう。思ったよりいい感じで出来た。が、案の定安物トリマの悪いところが出た。トリマのホルダがもうちゃちーのである。つまりZ方向が削っているうちに動いてきてしまうのだ。困った。


【図13】

【図14】




 さて簡単なPU位置移動から、本丸なトレモロチャンバーの半月状掘り込みにトライだ。エッジ部から刃を入れるのがちょっと怖かったんで、変なところから削り始めているのが良く分かるね。しかし削ると大量におが屑がでるぞ。


【図15】

【図16】




 前にも「Burnsの秘密」で書いたが、Burnsは表面は5mmの板が張られているようだ。トリマで全周回したあたりで、接着しているところがはがれて「パッキ〜ン」を表面材が飛んできた。


【図17】

【図18】




 トレモロチャンバーの深さは35mmとした。しかしトリマで削り込んでいくとき、一度に35mmもの深い削りは不可能なので、何度かに分けて削り込んでいく。2スパン目は結構大胆に削り代を15mmくらいにしてみたら、ただでさえ爆音なトリマが、激音になった。おが屑もバキバキって感じになってきた。


【図19】

【図20】




 そして終了。おお、なんだかきれいに仕上がったぞ。うれしいぞ。


【図21】

【図22】




 さらにバイトを変えて加工する。今度はボルトベース(トレモロスプリングを保持するボルトをボディーに固定するための部品)を収めるために、5mmのアンダーカットを行う。5mmのアンダーカットが出来るバイトに5mmのアンダーカットを行う。数値がぴったりなので、掘り込んだエッジをガイドとしてバイトのシャンク部に当てて削る。

 おお、いい感じに削れた。と思ったが、バイトを木部エッジに当てていたときの力が強すぎたようで、バイトシャンク部の径6mmで削らなくてもいいところ(本来は刃じゃないので削れないはず)が削れてしまった。くぅ〜〜。なので左側のアンダーカットは必要以上に削りこまれてしまった(スタート位置だけだけど)。しかし刃が無いところも簡単に削れちゃうんだねぇ。


【図23】

【図24】




 さらによく見ると底面が安定していないのだ。きれいな挽き目が出ているといいのだが、がたがただ。これは安物トリマのせいであることが判明している。で、このトリマには愛想をつかして、高級トリマ(BOSCH製)を買ったのだった。でもおが屑は大量・・・


【図25】

【図26】


 さてここで長年の疑問が解決するのである。それは「Burnsのはセミフォロー形状になっているのか否か」である。それは半月状トレモロチャンバーを削り込むときに判明するのであった。本物オールドレディーはトレモロチャンバー部分はセミフォローから外れているのだが、Burnsはその部分が無いので、セミフォローにしようと思えば出来ちゃうのだ。でもボディーはやっぱりソリッドっぽかった。



■■■ ブリッジ部分のボディー埋め ■■■

 Burnsにはシンクロナイズドトレモロ用のボディー表裏を貫通する大きな穴がある。当然本物にはそれがない。しかし”無い”だけじゃすまなくて、その穴の部分にはローラーブリッジが鎮座するのだ。つまりこの大きな穴は埋めなくてはならない。パテで埋めてもいいのだが、やはりきちんと木材で埋めよう。トリマで切り出し、頑丈にエポキシで接着した。


【図27】

【図28】