■TOP > Burns Red Special大改造 > ネック塗装

■■■ おかしなBurnsの指板 ■■■

 まず、本物OLの場合指板は塗装されているのである。へぇ〜と思った。黒くしたいならエボニーでも使えばいいじゃん。でも科学者一家のメイ親子は黒くするならちゃんと黒くするんだ!と、言ったか言わないかは分からないが、塗装したのだ。

 さて私は見てくれがよければいいので、Burnsが言っている「この指板はエボニーです」で十分であった。ローズウットに比べれば十分黒々しているからである。しかしBurnsの改造をはじめてしばらく経った頃、ある異変に気がついた。

 「あれ?指板の黒が薄くなっているところがあるぞ?」


【図1】

【図2】


 まあ最初は木にもなにか黒くならない場所があるのか、くらいに思っていた。まあ人間嫌なことは見たくなく、それをいいように強制的に考えちゃうところがあるからね。だが日が過ぎていくとそうも言ってられなくなった。色が薄くなっていく場所が日に日に増えていくのだ。

「これはおかしい!」

 と感じだ。なんだか変だ。でもそのときはまだきちんとしたギターメーカーが仕様で嘘を書いているとは信じられず、やはり見たくないものを見ないようにしていた。だが、このまま放っておけば、さらに色が抜けるところが増えてくるのは明白そうであり、なにやら対策を考えなくてはなぁ〜と漠然と考えていた。そして泥沼にはまっていく出来事が起きた。




■■■ 指板クリア塗装(1) ■■■

 この改造記はやったことを時系列に書いていこうと思ったが、全部終わったあとならいざ知らず、改造しながらの更新なので、時系列化は無理と自覚した。なので話しは前後してしまうが・・・。ボディーの赤塗装が終わってそのまま放っておかれたBurns改造RSであるが、ある日意を決して「表面のクリアー塗装でもしておくか」と。あとからスタートしたフランケンの塗装が上手くいったということもあり、勢いで塗装をした。

 ちゃんと考えれば分かるのだが、あまりちゃんと考えないというか、その頃のアンニュイとした日々のなせる業というか、ストラトの”ボディーだけ塗装”で頭がそっちに行っちゃってたというか、つまりネックがついたまま、指板をマスキングすることなく塗装に入ってしまったというわけである。なんとなく「指板なんて避けて吹けばいいじゃん」と、全く脳みそを働かせてない超危険な状態だった。そしてネックを持ってボディーにクリアを吹いた。当然指板にもちょっと塗料がのった。

「おっ、やば」


【図1】

 といってここで塗装をやめておけばまだ被害は少なかったであろう。でも「行け行けゴーゴー、どうせオリジナルだって指板塗装なんだから、黒のガードにもなるし、塗装した感じも出せるし問題ないぜ、ゴーゴーゴー、マッハゴーゴーゴー」と、今から思えばきっと塗料ミストを吸いすぎてハイになっていたのだろう(うそです)。

 そして勢いつけて指板にもクリアーをたくさん吹いてテロテロにした、というか、するはずだった。しかし結果は右の図の通り、塗面うねうねである。ひどい出来上がりだった。泣けた。木の成分が油っぽいというか、塗料が乗りにくい所があるのが原因のようだ。まあ泣いていても始まらないし、泣き終わった後はいいことしかないので、と考えよう。なぜか前向きな自分にちょっとうっとり・・・




■■■ 指板クリア塗装(2) ■■■

 まあうっとりしていても始まらないので、何とかしなくてはならない。まずは”うねうね面”をペーパーがけしてきれいに戻そう。フレットにかかった塗料を丁寧にはがし、フレット間にある23個の指板エリアを丁寧にサンディングした。これはすごい大変だった。もう二度とやりたくない。で、一生懸命ペーパーをかけていると、あれれ?ペーパーが黒くなったぞ。見なかったぞ、そうだ見なかったことにしよう、と自分に言い聞かせた。


【図2】

【図3】



 ”黒い削りかすのついたペーパー”にすっきりしない気持ちのまま、ボディーをマスキングして、指板再塗装をすることにした。


【図4】

【図5】



【図6】

 さてマスキングが終わればあとは吹くだけ。そして”テロッ”と仕上げるため、”ドバッ”と吹いた。しかし、吹いているそばから、塗面がうねうねしてくるのが分かる。ならもっと吹いて厚塗りしちゃえ、とどんどん泥沼にはまっていく。悪くなるときは、もう抑制が効かなくて、悪いと分かっていても堕ちていく感じが良く分かった。そして案の定、結果は玉砕。前回と同じくうねうねは取れないのだった。泣いたあとには笑いしかないはずだが、また泣いた。負け犬への道を一直線に進みそうだったので何とかしないとなぁ。






■■■ クリアはがし(2) ■■■

 さすがに2回も失敗すると、「やはりきちんと作戦を立てなくてはいけない」、と自覚した。厚〜く吹いてしまったクリア層をはがなくてはならない。相変わらず手のかかる改造である。

 クリア層をはがしていくと、今まで「見たくないものは見ない」と現実逃避していた事実を向かい合わなくてはならなくなった。それは、クリア層をはがしていく過程で、クリア層以上を削り込んでいってしまう。そうすると、以下のような状況になった。


【図7】クレーターが見えるのでまだ削り込みが足りない

【図8】削り込むうちに墨汁のようになった



【図9】拭いてみるとあれれ?この木はローズウッド?

【図10】拭いた布は驚くほど真っ暗



 確実に塗装をしているぞ。はがした本物の木の部分はやけに”ローズウット”っぽいのだ。Burnsさん、本当にエボニーなんですか?エボニーって言えば、最初に買ったオベーションがエボニーだったので、昔撮った写真を見てみると、「う〜ん、ちゃんと黒いよなぁ」と唸ざるを得ないんだが・・・


【図11】

【図12】





■■■ マスキング ■■■

 悪いものはすべて取り払い、すっきりしたというか、指板を触るともういい感じに面が出来ているので、下地は完了。今回は”黒”く無くなっちゃった指板なので、”黒”しなくては、レッドスペシャルにならない。では塗装をするしかない。しかしどういう方法にせよドットインレイをマスキングしなくてはならない。ドットインレイの寸法は8mm運良くそんな○シールが見つかるわけもなく、結構思案した。そのときに「ふっ」と気がついたのが、以下の写真の通りの作戦だ。運命はわれに味方かし始めたか?


【図13】

【図14】


 紙にマスキングテープを貼ったが、甘かった、はがしにくい。ということで、シールの台紙に張ったらバッチグー!




■■■ 黒塗り ■■■

 筆で塗ることにした。まず塗料として模型用塗料(クレオスラッカー)しか所有していなかったから。でも同じ模型用塗料でも普通はハンドピースで吹いた方がいいに決まっている。でも筆で塗った。なぜかといえば、”フレットのマスキング”をしたくなかったからだ。こういう些細な理由は後々”急がば回れ”を痛切に感じざるを得ない結果を得るのだ。

 乾いてくるとそれなりに面が落ち着いてくる。思ったより凸凹が少ないのはいい傾向だ。


【図15】

【図16】



 しかしこの後いつものペーパーをかけた。すると、やはり凹凸を平滑にしようとすると、ローズウッド?の下地が微妙に出てしまう。でもそこだけまた塗る。何度か繰り返していい感じになった。そして半年が過ぎた。


【図17】

【図18】





■■■ マスキング黒塗り(2) ■■■

 ダメダメが続いてちょとブルーになり、冬の暗くて寒い日々がレッドスペシャル作成熱をどんどん奪っていった。そして春になり心機一転、フランケンがどんどん完成しているのにジェラシーを感じたBurnsが自己主張を初めていた。よし塗装再開!

 今回は黒スプレーできちんと塗装することにした。スプレーで吹くという事は、前回面倒でやめた”マスキング”をしなくちゃいけないのである。面倒でもやらなくちゃいけないのであればやってやろう。まずフレットのマスキングから。マスキングテープを細切りにするのは、太いまま貼るのは”もったいない番長”が許さないからである。レッドスペシャルは24フレットなので、ちょっと多くて面倒さが増えた。


【図19】

【図20】



 フレットだけでなくドットインレイもマスキングだ。これは前回やったように穴あけカッターを使おう。これも学習の結果、シール台紙を利用するのがよし。またフレットのマスキングもカッターできっちりフレットだけにマスキングする。結構きれいな感じになった。


【図21】

【図22】





■■■ 黒塗り(2) ■■■

 マスキングも完璧に終わったし、下地もちゃんと作った。これなら上手くいかないはずが無い、ということで黒スプレーを吹こう。いろいろなスプレーがある中で選んだのは”田宮の模型用スプレー”である。下地を模型用塗料で作ったのもその理由の一つだ。大量にある模型用スプレーのストックなのだが、やけに濃いのが出てきた。

 で、結果は以下のように”失敗”である。結局うねうねは無くならなかった。もっとしっかりした下地を作らなくてはいけないようだ。


【図23】

【図24】




■■■ 下地作成〜その1 ■■■

 もう何度指板にペーパーをかけたか思い出せない。永遠にペーパーがけをしているようだ。もう完成しないのではないか?と超弱気になっていた。そして「もうここまできたら基本に忠実に回り道するだけしよう」と心に誓った。そこでまず下地をちゃんと作ることが重要だという結論に至った。

 しかし下地をちゃんと作るのに邪魔なものがある。それはフレット。前から「フレットが無ければペーパーがけがめちゃくちゃ楽なんだけどなぁ」と思っていた。しかしフレットを抜くなんていうのは私にとって、車の屋根を取っ払う改造をしてオープンカーにしちゃう、ってくらいの大ごとである。が、そんな自分とは別の自分がいて、その自分は手に食い抜きを握っていた。なんで食い抜きなんて持っているかといえば、こういう事態を想定していたからだ。しかしネットの情報とは違い、食い抜きではすこぶるフレットが抜きにくい。結局ニッパーできっちりつかむ事が大事と分かった。何事もやってみないとわからない、いい例である。


【図25】

【図26】




【図27】

【図28】



 抜いたフレットは、本来ならお役ごめんである。しかし今回はフレットが減って交換するわけではないので、もう一度利用することにした。しかし今現在まだ打ち込んでいないので、どうなるかは不確かだ。




■■■ 下地作成〜その2 ■■■

 一気にペーパーを掛けられる快感を久しぶりに感じた下地処理。あっという間にきれいな下地が出来た。「もうコレでいいよ、十分黒いよ」という白い天使なのか黒い悪魔なのか、まあどっちでもいいが、頭に語りかけてきたが、まあここまできたら、もうやるところまでやろう、という気になった自分は偉いぞ。


【図29】

【図30】



 じゃあ塗料がちゃんとのるように、最近お気に入りの”サンディングシーラー”で下地を作ることにした。これはスプレーじゃとても吹けない粘度なので筆塗りだ。相変わらず凸凹であるが、塗ってはペーパーを掛けてを繰り返した。

 何度も繰り返したらフレット溝が埋まってしまった。なので薄ーいカットソーで切込みを入れておいた。いつ使うか分からないで購入しておいたカットソーもこういうところで利用できると結構うれしいのである。


【図31】

【図32】




 では恒例のドットインレイのマスキングを。この作業も何度やったことだろう。でもやればやるほどうまくなっていくから、それはそれでよしとしよう。


【図31】

【図32】





■■■ 黒塗装(3) ■■■

 今回はもうフレットも無いし、マスキングもしてあるし、もうハンドピースに決まりね。ちゃんと下地を作ってあるので、いい感じに塗装が出来た。


【図31】

【図32】





■■■ クリア塗装(何回目だっけ?) ■■■

 クリア塗装はいろいろ悩んだ。なぜかと言えばその辺で売っているニトロセルロースラッカーのスプレーは塗膜が非常に弱いのを感じていたからだ。改造していたフランケンは数ヶ月たっても塗膜に何か当たっていると、そのあとがついちゃうのである。なので今回はウレタンにしてみた。ウレタンと言っても、2液性のウレタンは高いのでパス。普通の木工塗装用のウレタンだ。


【図31】

【図32】